2006年の入賞作品

作文部門2

<大和川河川事務所長賞>

「きれいになって泳ぎたい」

 大阪市立瓜破西小学校4年

 私は、大和川の近くに住んでいるので、土曜日、日曜日には、お父さんたちと大和川に散歩に行っていましたが、犬を飼ったので、お母さんたちと毎日散歩に行くようになりました。それでしゃべった事のない人となかよくなったり、散歩に来ているお友だちと走ったりします。でも、走って坂を、走っておりて行くと犬のふんがいっぱいいろんな所に転がっていました。それは、犬の飼いぬしがふんを持って帰っていないからだと思います。私は、ちゃんと持って帰ったらいいのにと思っています。大和川もビニールや空きかんなどが多く流れています。私は、大和川をきれいにするボランティアがあれば、参加したいです。おじいちゃんは、昔はゴミがなかったよと言っていたし、私もきれいになるといいなあと思います。でも、魚をつっている人がいました。たぶんフナなどがつれると思います。 おじいちゃんに聞いた話では、いっぱい魚がいて魚を手でつかまえていたそうです。私も手でつかまえてみたかったです。お父さんの子どものころは、もう大和川は、きたなかったそうです。お父さんは、泳いでみたかったそうです。私も泳ぎたいと思うし、おじいちゃんがうらやましいと思いました。でも、だんだん川はきたなくなっていっているけどていぼうはセメントできれいになっています。毎年草を7月~8月にかけてかっていました。でも1ヵ月もたたないうちに草がのびています。すごいと思いました。夕方になると夕日がとてもきれいに見えます。昔は、ホタルがたくさんいて、とてもきれいだったそうです。私もたくさんのホタルをみてみたいです。いつか、大和川で泳いでみたいし、ホタルもみてみたいです。自分でも、大和川をきれいにするため、自分の家で飼っている犬のふんは持って帰ります。これからも、大和川は、ゴミすて場ではないので、ゴミをすてないようにして下さい。

<大和川河川事務所長賞>

「未来の大和川」

大阪市立遠里小野小学校5年

 大和川を車で通ると、夏の暑い日は、大和川で泳ぎたいなあと思ったりします。遠くから見るときれいな川に見えるけど近くから見ると、川は、よごれています。たとえば、川のそばにはゴルフボールや空きカンやビンなどが落ちています。たまに川の中にカンやビンなどが落ちているのを見かけます。でも、それだけではなくて、水自体もよごれていると聞きました。昔は、大和川では、泳ぐことができるぐらいきれいだったそうです。でも、ぼくが思うには、生き物がけっこう住めるようになってきているのでずい分川の水がきれいになってきているのだと思います。ぼくが、大和川で見かけた生き物には、カメや名前はわからないけど色んな魚達、コイのような少し大きめの魚を見たこともあります。
  ぼくは、生き物がとても好きだから、そういった生き物が近くの川にいるということをとてもうれしく思います。決してきれいな川とは言えないけれど魚達が、大和川に帰ってきてくれたことをうれしく思います。
  帰ってきてくれた魚達のためにも、しょう来ぼく達が大和川で泳げるようになるためにも、やまとがわの周辺に住むぼく達が、川をよごさないように、努力していかなくてはならないと思いました。
  川には、自分できれいになろうとする力があると聞いたことがあります。その力をじゃましないように、そして、その力がもっと大きく引き出せるように、ぼく達もできることをがんばりたいなと思いました。


<大和川河川事務所長賞>

「きれいにしよう」

大和高田市立浮孔西小学校4年

 七月二十六日にリバーウォッチング川の生き物調査へ行きました。その日の天気は晴れで、気温が30度水温が26度でした。深さはひざぐらい、川底は石です。暑かったので川の中はとても気持ちよかったです。
  まず、先生の説明や注意を聞きました。説明の内容は、石のうらをめくり、その下のすなをすくってみると生き物がいるということでした。それから川に入りました。弟とわたしは、ちゃわんのかけらや、かいがら、あきかん、あきびんしか見つけられませんでした。わたしは、どうしてこんな物を川にすてるのだろうと思いました。このようなあぶない物がすててあるとあぶなくて泳いだり遊んだりできません。先生は、ドジョウ、エビ、タニシなど16種類の生き物をつかまえていました。
  それでは、みんながどれくらいよごれた水に住める生き物を見つけたのかをしょういかいします。少しよごれた水にいた生き物は、マシジミ、カワニナ、スジエビ、ヨシノボリなどです。次に、よごれた水にいた生き物は、シマイシビル、ミズムシ、ヒメタニシ、ドジョウです。また、ざんねんなことに、大変よごれた水にいるアメリカザリガニまでいました。先生の話によると、今は、少しよごれた水から、よごれた水に住める生き物が多いそうです。しかし、昭和のころ今から四十年前は大変よごれた水に住める生き物の方がほとんどだったそうです。わたしは、川の水が昔とくらべてきれいになってきた理由は、みんなが自然保護をしているからだと思います。たとえば、わたしは、なるべく食べ残さないようにしています。また、わたしのお母さんは、ポイ捨てはもちろんのこと、油をそのまま流さないことや、食べる分量を考えて作るなどのことに気をつけているそうです。これからも、みんなが川をきれいにするよう、どりょくしたらいいと思います。


<大和川河川事務所長賞>

「大和川の水源から大阪港まで「魚・鳥・カメ」と一緒に泳ぎたい。」

河合町立河合第二中学校2年

 電車から見ると、大和川の岸辺に、ペットボトルや空缶が、すごく目立つ。決められた場所に捨てられないだろうか?マナーが気になる。ペットボトルや、空缶を捨てる時に、何も考えていないのかなぁー?捨てる時の気持はどうなんだろう?大和川は悲鳴をあげている。ニュースでも、日本一汚いといっていた。
  ごみのポイ捨てによる環境破壊は川に住んでいる、「魚・鳥・カメ」は、困っているだろう。昔は、大和川で泳いだり、バーベキューをして、楽しく遊べたと、聞いている。自分が住んでいないから、ごみをポイ捨てするのかなぁー?大和川の名前は、奈良県の昔の大和をとってつけられている。奈良から大阪通って、大阪港に注ぐ。物を運んだり、交通にも、使われただろう。歴史ある大和川を、もっと多くの人に知ってもらうためにも、清流だった大和川に戻さなければ…。
  簡単な気持ちでごみを捨てることは避けたい。小学校の時、ごみ拾いのボランティアに参加した。ほんの少しだけど、きれいになった。決められた場所にごみを捨てるともっときれいになるだろう。
  そうすれば、奈良の水源から大阪港のどこでも泳ぐことができる。私は水源から大阪港まで泳ぎたい。でも、一日ではとても泳ぎきれないので「魚・鳥・カメ」が飛んだり、泳いだりしている横で友達や家族とバーベキューをして、休憩をとりながら泳ぎたい。
  一日も早く泳ぐことができるように私もポイ捨てには注意して、ぜひとも「魚・鳥・カメ」と一緒に泳ぎたい。
もしかすると、水源から大阪港まで泳ぎきれたら、「カメ」がごほうびに「龍宮城」に連れていってくれるかも…しれないなぁー。


<大和川河川事務所長賞>

「大和川の風景」

河合町立河合第二中学校3年

 夏の暑い日、プールに行くのもいいけど、冷たい川で遊ぶのもいい。でもそんな川はこの近くにはない。あるとしたら大和川だけだ。もしも大和川が泳げる川だったらいっぱいしたいことがある。
まずはやっぱり泳ぐこと。水はすんでて、すごくきれい。ちゃんと浅いところと深いところがあって、ちっちゃい子は浅いところで遊んでいる。やんちゃな小学生は、コンクリートの橋から飛んで遊んでいる。もぐってみると小さな魚たちが泳いでいて、それを捕まえようとして、手でとっている子供もいてすごく楽しそうだ。
  他には、川釣りがしたい。大和川には小さな魚の他にも、大きな魚がいる。それを釣りに多くの大人たちがきて、釣りを楽しむ。だけどそこの近くに看板があって、それには「釣りが終わったら魚は逃がしましょう。」というルールがちゃんとある。
  しかし釣りをするのは大人だけじゃない。子どもたちも、魚を釣りにやってくる。たいていは、友達と一緒にきて、何匹釣れるかを競争する。他にも親子で釣りにくる人も多い。親が子どもに釣りのしかたを教えて、いっしょに釣りを楽しんでいる。それと、こういうところには名人と呼ばれる人がいる。やはり名人と呼ばれるほどの人であって、魚を釣る量は半端じゃない。昔から釣りをしてきてることがよくわかる。
  話は変わるが、泳ぐことや魚釣りをすることだけがかわじゃない。みんなで守っていくのが川だ。確かに川で遊ぶのは楽しいが、ゴミを捨てていくのはよくない。自分らが出したゴミは自分で処理しなければならない。しかしそれができない人もいる。そういう人がいるから今の大和川になってしまったのだ。だからもう大和川は戻らないかもしれない。だからこれ以上、ゴミを捨てるのはやめてほしい。


<大和川河川事務所長賞>

「大和川で」

広陵町立広陵西小学校6年

 「大和川」といえば、「きたない」というイメージがある。日本でも汚い川の代表として聞いたことがあるからかもしれない。
  大和川はわたしの住む奈良県と大阪を流れ、大阪わんに流れこむ六八キロの川だそうだ。私の住む広陵町にある高田川も葛城川も曽我川も、大和川に流れこんでいる。いつも通学でとおる高田川で、時々かめを見かける。魚は見たことがないが、鳥がよく川にいるので、魚もたぶんいるのだろう。
  私は泳ぐのが大好きだ。なかでも、海で泳ぐのが大好きだ。なぜかというと、魚をたくさん見られるからだ。シュノーケルやダイビングをすると、いつまでも海から出たくなくなる。川も大好きだ。山の川は冷たいが、海とちがってべたべたしないのがいい。
  でも、一番身近にある高田川では泳いだことがない。泳ぐなど、考えたこともなかった。水はきれいになってきているが、高田川の水は少ない。比べて大和川は、川はばも大きく、水も多い。時々つりをしている人も見かける。私も川辺でバーベキューをしたことはある。大阪の大和川でジェットスキーをしている人もよく見かける。でも、大和川で泳いでいる人は見たことがない。
  祖母は小さいころ、プールなどなく、近くの池や川で泳いでいたそうだ。今はあちこちにプールもできたし、遠くの川や池に車で行くこともできる。でも、歩いていける近くの川で、友達と気軽に泳いでみたい。
「ちょっと自転車で大和川に泳ぎにいってくるわ。」
そんな明日がきてほしい。


<大和川河川事務所長賞>

「大和川で泳ぎたい」

王寺町立王寺中学校1年

 ぼくのおばあちゃんは、大和川の近くに住んでいるので、よく遊びにいきます。
  おじいちゃんと小さい時、大和川によく魚つりに行きました。その時、知らないおじさんが川に空き缶を捨てて行き、おまけに川におしっこまでしていたことがありました。それを見て僕は、「魚たちがかわいそう。」
と、子供のときに思いました。
  また、大和川のどてのあたりによく犬の散歩をさせている人がたくさんいます。片手にスコップとビニール袋をもっています。僕はそれを見て、「そのビニール袋に犬のフンを入れて持って帰るんだな。」
と、感心してじっと見ていました。でもその人は、スコップで犬のフンをすくったと思ったら、そのフンを川に投げ捨てました。それを見て僕は、「川をきれいにしましょうとさかんに言われている時なのにどうしてそんなことができるのか。」
と、腹が立ちました。
  こんなきたない川でも魚がたくさん住んでいます。その魚を食べに来る鳥を見ました。その鳥はびっくりするぐらい真っ黒によごれていたので、たぶん魚を食べるときに川がきたないからどろまみれになったんだろうと思います。
  昔は大和川もきれいな川だったのでおじいちゃんやおばあちゃんたちは、泳いだり洗たくしていたと聞きました。
  一人一人が気を付けて昔のようなきれいな川に戻していきたいとおもいます。そして、いつかきれいな川にして魚といっしょに大和川で泳いでみたいと思います。


<大和川河川事務所長賞>

「よみがえる大和川」

葛城市立新庄中学校3年

 私は、大和川について調べました。そうすると、いろいろなことが分かってきました。例えば、大和川は歴史がとても深いことです。大和川が、運んできた土砂は、作物を作るのにとても適していたことや、大和川の水は、田畑の水として利用されたり、また、交通路としても使われていたことです。でも、その一方で悪いところも分かってきました。それは、昔と違って今は、大和川の水質の悪さがワーストに入っているということです。理由を見てみると、生活排水や工業排水をそのまま流しているということや、ゴミを捨てるからなどといったことが書かれていました。
  そして、ワーストから抜け出そうとしている団体なども見つけました。その団体は、ゴミを拾ったり、呼びかけなどをして、昔の大和川をよみがえらそうとしている人たちのことでした。私も、小学校のときに総合学習という時間を利用して、何回か小学校の近くにある川の掃除をしたことがあります。小学校1年生から毎日、川を見ながら生活している私にとって小学校6年生になってみた川は、とても変わったと誰もが思うくらい草だらけのゴミだらけになっていました。低学年のころは、長靴なんかはかないで素足で入って遊んだりもできました。でも今では、遊べるような入るところなんてなく、長靴をはかないとガラスなどでけがをしてしまうぐらい危険な川になってしまいました。しかも、魚がそこにもあそこにもいるといったぐらいにたくさんいたのに、今では一匹もいないんではないかと思うぐらいに一匹も見当たらなくなってしまいました。反対にヒルなどが増えたように思います。また、私たちが掃除しているときにも、ヒルにかまれた子がいました。
  しかし、こんなにも掃除を毎年のように、受け継がれて行っているのに、一年後には、またゴミや草でいっぱいになってしまっているのが現状です。みんなが気をつけて生活すればごみなんか落ちていることはないと思います。川のことも人々の命と同じくらいに大切にしていけたらいいなと思います。そのためにも、川にゴミを絶対捨てないということが大事だと思いました。