2007年の入賞作品

作文部門1

<大阪府知事賞>

「私が見つけた大和川」

 賢明学院中学校 1年
 
私は、大阪市内から大和川を渡って堺に入ってすぐの所に住んでいます。だから、大和川まで歩いて行けるのですが、数年前に一度お父さんと二人でお散歩に行ったぐらいで、いつも車で横目で見ながら通り過ぎていました。けれど今回、大和川の作文を書くことになったので、改めて、今度はお母さんと二人で歩いて見に行ってみました。ゆるやかな坂道を登りきったとたん、とても美しい大きな大和川が目に飛びこんできました。驚きました。今まで、私の中では“大和川”は少し汚くて、悪いイメージしかなかったのですが、両側にはきれいな緑の雑草が青々とし、ゴミ一つなく、水面がきらきら光っていました。思わずお母さんと、“ワー!きれい!”と同時に言った声がハモっていました。“大和川ってこんなにきれいだったんだ”という驚きとともに、何かとても良いものを新しく発見できた気分になり、うれしくなりました。でも、大和川をこれだけきれいに保つには、たくさんの人々の陰の努力があるんだろうな、と思い、お家へ帰ってインターネットで調べてみました。すると、思っていた以上にたくさんのボランティアグループがあり、あらゆる活動をしていることを知りました。流域住民の方々と大阪府内沿川市、大阪府、近畿地方整備局が一体となって取り組んでいる「大和川・石川クリーン作戦」をはじめ、あらゆる団体・企業・学校・市町村などが、「大和川クリーンアップキャンペーン」などの清掃活動を展開していました。大和川の美しさは、これだけたくさんの人々の“汗の結晶”なんだと解かった私は、大和川のすぐそばに住んでいる一人の住民として、“私も何かしなければ!”と思いました。これから大和川へお散歩に行く時は、ビニール袋を持って行って、ゴミがあれば拾おうと思います。
 この作文を書くことによって、“大和川”に関心を持てたこと、そして、“行動を起こすきっかけ”となったことをとても嬉しく思います……。

<奈良県知事賞>

「小さな大和川」

田原本町立北小学校 1年

わたしのいえのまわりにはたくさんの田んぼがあります。田んぼの水はおいしい水でないといけません。だってそのお水は、お米のごはんだから。お水は、いえのちかくをながれている大和川からやってきます。田んぼのお水がへってくると、大和川の中の大きなふうせんがふくらんで川の水が田んぼにながれていきます。大和川と田んぼをつなぐ小さな大和川です。
 小さな大和川にはアメンボ、オタマジャクシ、ザリガニ、いろんな生きものがいます。田んぼまでいくと、カブトえびやカエルもいます。だから川も田んぼもにぎやかです。お米も元気もりもりです。
 はれの日は、みんなきらきらかがやいて、川の生きものもお米も気持ちよさそう。でも大雨のあとは水といっしょにゴミもながれてきます。川の生きものもお米も、かわいそう。
 わたしは、お父さんがつくるお米が大すきです。お米をつくるには大和川の水がひつようです。川の水がきたないとお米もおいしくなくなるとお父さんがいっていました。
 だからみんなで力をあわせて川をきれいにしたいです。そうすると小さな大和川の生きものもふえるかもしれません。お父さんのお米も、もっとおいしくなったらいいのにな。


<近畿地方整備局長賞>

「めざせ!!水遊びのできる大和川」

大阪市立瓜破西小学校 5年

 「めっちゃきれいな水やん、これも大和川なん?」
 8月25日の土曜日、家族で大和川の源流体験に参加した時の第一声です。とても水が、きれいですきとおって、太陽の光でピカピカ光っていました。足をつけてみると、水は、つめたく感じました。また、空気もきれいだと思いました。
 源流体験では、川に住んでいる生き物をさがし、谷先生が、生き物の事をくわしく説明をしてくれました。見つけた生き物は、きれいな水で生活しているサワガニやイシガメが見つかりました。また、ライフジャケットを着用して、川のきけんを知る浮遊体験もしました。力をぬくと浮きやすい事が分かりました。
 私が住んでいる瓜破の大和川は、下流で上流とくらべると、水のにごり方、におい、住んでいる生き物など、こんなにも上流とちがうんだなぁと思いました。また、大和川は、下流に向かうにしたがい、よごれています。その理由は、生活排水が一番の原因だそうです。
 川は、自然に水をきれいにする働きがあります。しかし、川自身がきれいにする力にも限界があり、大和川の周辺に住む人が昔とくらべて、ふえてきたので、大和川のよごれもめだってきています。
 だから、少しでも、大和川をきれいにするには、一人一人が川をよごさないように食べ残しをしないなど心がけ、自分で身近にできる事をやってみようと思います。
 いつか、みんなで遊びたい。
 めざせ!!水遊びのできる大和川


<近畿地方整備局長賞>

「かわいいどじょう」

橿原市立畝傍東小学校 1年

なつやすみになって、ぼくはおじいちゃんとおばあちゃんのいえにとまりにいった。ぼくは、うれしくてたのしみで、あとなんにちでとまりにいけるか、いつもゆびでかぞえてまっている。おじいちゃんのいえにとまると、ぼくはいつもよりはやくおきる。だれにもおこされないで、ひとりでおきるよ。だって、おじいちゃんとおばあちゃんといっしょに、かわにそうじにいくんだ。おじいちゃんは、かまきりのてみたいなながいながいぼうとバケツをもつ。そのよこで、ぼくはあみとカゴをもつ。てらがわへしゅっぱつだ。
 おじいちゃんはかわにつくと、ながいぼうでごみやくさをとって、どてにあげる。すいもんのところをきれいにする。なぜかというと、てらがわからたんぼにうまくみずをひくためなんだって。おじいちゃんは、ことしそのやくにあたってるんだ。ぼくは、そうじがおわるのをよこでじっとまっている。おじいちゃんがくさをかまであげると、そのなかをみる。そのなかに、ちいさいザリガニがいるんだ。たまにでっかいザリガニもいるよ。そのなかに、なにかがいたんだ。ぼくはさいしょでっかいミミズだとおもった。おじいちゃんがてでつかまえようとした。ヌルッとにげた。またつかまえようとした。またヌルッとにげた。さいご、りょうてでうえからおさえて、バケツにおっとっととなげた。バケツをのぞいたら、かわいいかわいいどじょうだった。きっと、かわのなかでドングリがころがってくるのをまっていたんだろうな。あきになって、ドングリができたら、ぼくがころがしてあげるよ。ドングリとどじょうが、やまとがわまでながれていくかな。


<大和川クリーンキャンペーン審査委員長賞>

「わたしが見つけた大和川」

藤井寺市立藤井寺北小学校 5年

 「うわぁー、きたなぁーい!!」
 「ゴミ浮いてんでー。」
思わずさけんでしまいました。それが大和川です。全国でもワースト1です。でも、こんなきたない川にも生き物はいるんです。魚がいるのをみたことがあります。でも食べようとは思いませんでした。病気になってしまうような気がしたからです。
 こんなきたない川ですが、わたしは、大きくてゆったりした大和川が大好きです。夏はよく、橋の上からPLの花火大会や、少し前までは柏原の花火大会を家族で見ました。夏の夜、大和川から見る花火は最高です。風もふいてとても気持ちがいいです。
 この夏休み、わたしは理科の自由研究で、界面活性剤について勉強しました。コマツナを使って、台所の石けんと合成洗剤どちらが、コマツナが育つかという実験ですが、石けんの方は、芽も出た後、ふたばも生え、どんどん大きくなりました。合成洗剤の方は、芽は出たのですが、そのまま茶色になり、やがてかれてしまいました。この実験で界面活性剤が、人体や環境にどれだけ悪い影響をあたえているのかと思いました。私達がふつうに使っている油や洗剤が川に流れ出し、ひどく川を汚しているんだと思いました。
 少しでも、川をきれいにするために、残った油は紙でふきとったり、環境に悪い合成洗剤はなるべく使わないようにしようと思います。川にゴミは捨てない!!食べたらゴミは持ち帰る。みんな一人一人が気をつけて、大阪がほこれるきれいで大っきな大和川にしたいと思います。


<大和川クリーンキャンペーン審査委員長賞>

「遊びにおいで!大和川」

川西町立結崎小学校 4年

ぼくは、幼稚園のころに大和川にあゆを放流した。そして、その後ずっと、あゆが家の近くの大和川に上ってくるのを楽しみに待っていた。でも、あゆは、一ぴきも上ってこなかった。なぜなら、大和川の上流は、あゆが住めるほど、水がきれいじゃなかったからだ。ぼくは、このままでは、何回あゆを放流したって、一ぴきのあゆも上ってこないと思った。
 この前、大雨がふった。ていぼうに出て見ると、大和川は、すごいいきおいで、きたない水とゴミが流れていた。次の日は、水が少なくなって、川にうもれていた草などが見えてきた。そして、その草にからまって、昨日、流れていたゴミもいっしょに出てきたのだ。ぼくはそれを見て、昨日の水がきたないのは、大雨なので仕方がない。でも、この大量のゴミは、どうにかしなければいけないと思った。
 ぼくの理想の大和川は、ゴミが一つもなくて、水がすきとおっていて、あゆなどのきれいな水にしか住めない魚たちがいて、みんなが思わず泳いでみたくなるようなそんな川だ。
 でも、今の大和川は、ゴミがあふれかえっている。このままでは、ぼくの理想には近づけない。ぼくの理想の大和川にするためには、ゴミを無くすというむずかしい問題をクリアしなければならない。
 みんなは、自分の家の庭であれば、かんたんにゴミをすてたりしないはずだ。一人一人が大和川を自分の庭だと思ってほしい。そして、大和川に遊びにくるといい。きれいなけしきの見える大和川で遊んでいると、かんたんにゴミなどすてられないだろう。
 クリーンキャンペーンで一番大事なことは、みんなが大和川を好きになり、自分たちの大事な所だと思うことだ。
 一人一人が自信をもって、「大和川へ遊びにおいでよ」と言えるようにしたい。


<大和川河川事務所長賞>

「わたしがみつけたやまとがわ」

大阪市立南田辺小学校 1年

わたしがすんでいるひがしすみよしくのちかくにやまとがわがながれています。やまとがわは、きたないかわでゆうめいです。わたしは、8がつ26にちに、やまとがわをずっとずっとくるまでのぼって、とちゅういくつかにわかれたけれど、そのなかのひとつのかわをのぼっていきました。そのやまとがわはなまえもかわり、ちはやがわになっていたけど、とってもつめたくてきれいなみずでした。そのみずには、にじますというなまえのさかながたくさんすんでいて、わたしは、なのといっしょに、にじますをつかんだり、さかなつりをしたりしてたのしみました。やいたにじますもたべました。どうして、やまかながれて、わたしがすんでいるところにくると、みずはきたなくなるのかふしぎです。
みんなが、だいじにやまとがわをながれるみずのことをかんがえると、きれいな、みずにへんしんして、にほんいち、きれいなみずになるとおもいます。そんなところにすみたいとおもいます。かわはいつも、きれいに、そうじをして、きたないものをすてないようにみんながすればすてきで、きれいなかわになるとおもいます。


<大和川河川事務所長賞>

「ぼくが見つけた大和川」

大阪市立南田辺小学校 3年

 いつも、南田辺のぼくの家から、さかいのおばあちゃんの家まで、JRで行く時、電車の中から、大和川を見ていました。
 今回、八月十五日、ぼくは、お父さんと、大和川へ歩いて行きました。
 大和川は、思ったより、きれいでした。川のそこには、魚が泳いでいました。川の周りに、ショウリョウバッタがたくさんいました。ショウリョウバッタは、ぼくがつかまえようとすると、とんでにげました。色の白い鳥が、魚の周りにあつまって、魚を食べようとしていました。
 土手に、はえている草は、ぼくの、しん長より、高くて、とおせんぼされたみたいで、歩きにくかったです。服には、オナモミみたいなものがくっついていました。くっついたら、なかなかとれませんでした。
 下を見ると、花火のかすが落ちていました。少しきたなかったので、大和川のしぜんをまもるため、ごみは、もち帰った方がよいと思いました。
 今回の大和川は、かなり歩いて、へとへとになりました。でも、電車の中から見えない大和川が発見できてよかったです。


<大和川河川事務所長賞>

「わたしが見つけた大和川」

大阪市立今川小学校 4年

 大和川はきたないと思われているけど、上流にはきれいなところもたくさんある。そして生き物がいっぱいすんでいる。わたしは夏休みに上流に遊びに行った時、サワガニ、カジカガエル、ヨシノボリなどたくさんの生き物を見つけることができた。
 でも今のままの大和川だと、川がきたないせいで、数がへったり住めなくなってこまっている生き物がいる。
 また、川がきれいでも生き物にとってよくないところもふえている。コンクリートでかためてしまったりされて、住むところがなくなってこまっている生き物もいる。それから外来種の生き物もこまっている。ペットとしてかっていた生き物を勝手にすてたりされて、とてもかわいそうだと思う。もっと生き物の気持ちも考えてあげないといけない。そして最後までせきにんを持って育ててほしい。そうしないと、その外来種のせいで、もとからいた生き物達が住めなくなってしまうこともあるということも考えてほしい。
 わたしは、このままでは大和川に住む生き物がかわいそうだから、大和川をきれいにするために協力したい。わたしは大和川にゴミなんてすてたことはないけど、これからもすてたりしない。そして生き物もすてたりしないし、持ち帰ったりもぜったいにしない。
 大和川の近くに住んでいる人達にも色々な事を知ってもらって気をつけてほしい。一人でも多くの人に分かってもらって、協力してもらえば、大和川はきれいで平和な川になると思う。
 そして、もっと多くの生き物が生きていける、きれいな川になってほしい。


<大和川河川事務所長賞>

「大和川」

大阪市立矢田東小学校 4年

 大和川、よく、おばあちゃん、妹、弟で散歩に行く。買物に行く時も、大和川づたいに、歩く。ある日歩いていると、川の方から、ピチャ、ピチャとすごい音がしていたので、四人で、川の近くまで、おりて行くと、大きな魚が、ケンカしているのか、なかよくしているのか、ぶつかりあっている。四人ですごいなぁといいながら、長い間見ていた。するとあちら、こちらでピチャ、ピチャと魚がぶつかり、スイスイと、およいでいた。川の中気持ちいいだろうなぁ、中に入ったら手でつかまえる事が出来そうな気がした。魚つりしている、おじさんも何人かいた。すごいなぁと言っていた。大和川は朝夕いろんな人が散歩したり、ジョギングしたり、通学や仕事に行く人達が、自転車やバイクで、通っている。犬を散歩させたりしている。今年の夏は近所の人と花火をしに行った。すごく楽しかった。アイスとくだものを持っていって、食べた。おいしかった。近所のおっちゃんが水あそびにもつれて、行ってくれた。走ったり、歩いたり、大和川は大好きだ。