2008年の入賞作品

作文部門

<大阪府知事賞>

「わたしたちの川、大和川」

 藤井寺市立藤井寺北小学校6年

「見て見てー!! めちゃきれいやでー。」
「うわぁ 冷たーい!!」
  夏休みの初めに家族で行った石川の上流・滝畑でのわたしと弟の第一声です。そこは、猛暑と言われる今年の暑さとは程遠く、とても涼しく、まるでクーラーがきいているようでした。川はキラキラと光り、メダカやサワガニなど色々な生き物が元気いっぱい泳いでいました。今まで以上に『川は生きている』わたし達と同じ命があるんだと感じました。
  わたしは前回、幸運な事に賞を頂き、そこで初めて上流はきれいで泳げるんだという事を知り、泳いでみたいと思いました。暑くなるのをずっと待ち今回願いがかないました。水しぶきを上げ、魚を追いかけとても楽しい一日でした。
  また、水環境改善の取り組みもっと知りたくなり、自由研究で大和川を調べる事にしました。学校の授業で、洪水に苦しんでいた昔の人達が、川の流れを変えようとして大和川のつけかえを行った事は知っていましたが、今もなお、多くの方々が洪水からわたし達を守るために、河川改修や総合治水、スーパー堤防、川が土砂でせき止められないようにする亀の瀬池すべり対策、そして将来を見すえて水環境づくりを進めておられる事を知りました。亀の瀬の地すべりは、この夏、見学会に参加し、自分の目で見て来ました。地すべりと言う言葉も初めてで、大雨のおそろしさもあらためて知りました。
  今、わたし達にできる事。それは、多くの人達に守られてきた大和川をきれいにし、未来へつなげて行く事だと思います。汚れの原因の80%が家庭から出る生活排水です。わたし達が少し気をつければ、下流の水も上流の水のようにすき通ったきれいな水になるのではないでしょうか。川にも命があり、生きているという事を忘れないで欲しいと思います。

<奈良県知事賞>

「川をうつくしくしよう」

橿原市立畝傍東小学校1年

 なつやすみに、かぞくでよしの川に、バーベキューをしにいきました。ぼくはおとうとと、川でおよいだりして、あそびました。川のみずは、すきとおっていて、川のなかにはちいさいさかながいました。ぼくは、さかなをつかまえようとしましたが、さかなは、にげました。さかなをつかまえられなかったけど、たのしかったです。
  川からあがって、ひとやすみして、バーベキューをしました。ウインナーも、ナゲットも、にくもやさいもおいしかったです。てんきもよくて、きれいな川でたべたので、とてもおいしかったです。さいごに、川でひやしていたスイカをたべました。またらいねんもいきたいとおもいました。
  ぼくのおじいちゃんとおばあちゃんのいえのちかくの川は、きたなくておよげません。このまえ、おかあさんから、むかしはどんな川でもきれいでおよげたということをききました。にんげんが、きたないみずをながしたり、ゴミをすてたりして、川をきたなくしたとききました。にんげんは、わるいなぁとおもいました。どうして、川にきたないみずをながしたりゴミをすてたりするのか、ふしぎにおもいました。きたない川では、さかなは、すめなくなるので、かわいそうです。きたない川では、ぼくもおよげません。スイカを川で、ひやそうともおもいません。きれいにしてほしいとおもいます。
  ぼくは、川にゴミをすてません。きちんといえにもってかえります。ぼくだけじゃなくて、みんなが川にゴミをすてなければ、いつまでも川はきれいなままだとおもいます。ずっと川がきれいだと、これからも川にいっておよいだり、さかなとあそんだりできます。らいねんも、かぞくでバーベキューにいきたいです。だから、ぼくは川をうつくしくしようとおもいました。


<近畿地方整備局長賞>

「きれいになってきた大和川」

柏原市立柏原東小学校4年

 最近、わたしは大和川がとっても、好きになって来ています。わけは三つあります。
  一つめは、どてにすわって大和川を見ていると、遠くの方から流れてくる水が、よく見えてとってもおちつくんです。車があまり通らなくなると、大和川がわたしに、
「きれいになったでしょ。」
って話しかけてくるみたいにチョロチョロと音がします。生まれる前から知っていたみたいなあったかい感じがします。
  二つめは、あそこを自転車で走ると風が、まともにあたってすごくきもちがよくて、ほかに歩いている人につい、
「こんにちは。」
と笑顔で声をかけてしまいます。すると、
「こんにちは。」
ってむこうも声をかけてくれます。そしたら、遠い所に行くとちゅうでも、がんばるぞ、と思います。でもむしされるとつらいです。
  三つめは、やっぱりきれいになっていることです。自宅に近い川がきれいだと心が、さっぱりします。近くではアユが産卵しているというぐらいだし、どてにいてもあきカンが一つも落ちてない時だってあるので、ゴミがあったらついつい、拾ってコンビニのごみばこにすてたりします。ビールのあきカンを、持っていって店員に見られると、笑われてしまいます。
  この三つが理由です。ほかにもいろいろありますが、常にポイ捨てをしないなどを、心がけようと思います。


<近畿地方整備局長賞>

「わたしが見つけた大和川」

王寺町立王寺南中学校3年

 大和川で見つけたいものが一つある。それは、川で見れる「大輪の花」だ。
  「大和川」という言葉から最初に浮かぶものは花火大会だ。王寺町では、川から花火が打ち上げられ、川の土手の上の道では屋台が並んでいた。その日は場所取りで朝から人が集まり、花火が始まれば川原は歩くのも困難なくらいの人で埋まる。大きな花火は大和川に映し出され、とてもきれいだった。中学生になったら友達と見に行くことを楽しみにしていたのに、その花火大会がなくなってしまった。「大輪の花」と比喩される大きな花火を友達と見に行くという夢が叶わないうちに、中学生が終わろうとしている。
  大和川は、現在一級河川ワースト一になる程汚れている。橋の上から見る限り水はきれいだし、クリーンキャンペーン等による人々の努力でゴミは目につかなくなっている。しかし、河原のゴミを拾うということは、人間でいえば化粧をするようなもので、表面を磨くことである。それも必要だが、本当のきれいさは内面から出てくるものだから、川の本質である水質の改善が大切である。汚染の原因の八十パーセントは家庭からの生活排水だ。油を流さない事はもちろん、アクリルたわしを使い洗剤をなるべく使わない、ぬかを捨てずに利用できる無洗米を使うなど、個人個人の小さな努力の積み重ねが一番大切なのだ。
  花火大会がなくなったのは、汚さが原因ではないだろうが、花火大会の次の日のゴミの山には目に余るものがあったことは事実だ。
  いつの日か、大和川が河原も水もきれいになり、人間のマナーも向上して、澄んだ水に映し出される「大輪の花」を、友達と見るという夢が叶う日がくることを願って日々努力したいと思う。


<大和川クリーンキャンペーン審査委員長賞>

「わたしたちの川、大和川」

大阪市立瓜破西小学校6年

 大和川は私の心友の1人です。
なぜなら大和川は私の心だからです。
前、私は学校で「空」という題で詩を書きました。その詩は、空は私の心、ときには励ましてくれるという内容です。私はその詩を書いた日、友達と大和川にあるテニスコートに行きました。その時、私は大和川を見て考えていました。ちょっと考えて出た答えが、
「今日書いた詩は大和川にかえてもいい詩になるなぁ」って。だって、私は毎日のように大和川に会っています。それに私は大和川を見るとなんだか元気が出てくるような気がします。たとえワースト1になった川でも関係ありません。
 私の家の近くの大和川は、下流の方です。だからゴミもいっぱいあるし、水もきれいとはいえません。でも、私は大和川から色々なことを学びました。大和川は私、いやみんなを、笑顔&元気にさせてくれるんです。私が大和川に写真をとりに行った時も、大和川にバーベキューをしに行った時も、私達だけではなくまわりにいた人達も、みんな笑顔で元気でした。それだけではなく、大和川はやさしくてあたたかくて、私にとっては大切な存在です。大和川と私の絆は、一生物です。
 これからも、みんなの笑顔を守ってね。
 そして…ありがとう!!


<大和川クリーンキャンペーン審査委員長賞>

「二だいめベッカメやってくる!」

橿原市立畝傍東小学校2年

ぼくが、ようちえんへいっているころ、ぼくのいえで、カメをかっていた。サッカーせんしゅの名まえをもらって『ベッカメ』。二年まえにとつぜんいえでをして、まだかえってこない。ながいいえでだなぁ。元気にしているかなぁ。
 ぼくは、このなつに、なん回もてら川へ、あそびにいったよ。おじいちゃんとあみでざりがにをつかまえた。大きいのも小さいのもたくさんとれた。ぼくのおじいちゃんは、ざりがにのことを『えびがに』っていうんだ。
「おーい、かい。えびがにとりにいくで。」
おじいちゃんがぼくにそういうと、ぼくはいつもわらってしまう。ざりがには、えびとかにががったいしたように見える。おじいちゃんうまいこというなぁ。さかななんかもつかまえたよ。大きな大きないれものに、つかまえたざりがにやさかなをいれていた。
 そこへ新しいなかまがやってきた。いつものように、おじいちゃんとおにいちゃんとてら川へあそびにいった。
「あっ!あそこにかめがいるで。」
おにいちゃんが川に入っていった。かめを手でつかまえた。ぼくはそのとき川に入れなかった。だってたくさんのゴミがあって、
「きたないなぁ。」
って思った。こんなにきたなかったんだ。
「プハーッ。」
かめをざりがにたちの水そうの中に入れてあげた。するとかめが水をはき出した。どろ水みたいににごっていた。川の水はこんなによごれていたのかなぁ。水そうの中があっというまにみどり色になった。
 おーい、『二だい目ベッカメ』、川でともだちがまっているかもわからないけど、もうちょっとぼくの水そうであそんでいってね。


<大和川河川事務所長賞>

「ぼくのゆめ、大和川」

藤井寺市立藤井寺北小学校3年

 ぼくは、この夏ずっとテレビでオリンピックを見ていました。オリンピックは、せかいじゅうの人たちが集まる四年に一度のスポーツのおまつりです。オリンピックマークは、ヨーロッパ・南北アメリカ・アジア・オセアニア・アフリカの五つのたいりくの意味で平和を表しているそうです。
  ぼくは、魚のせかいでもオリンピックがあったらおもしろいだろうなぁと思いました。今年の夏行った石川の上流のたきはたという所は、水もつめたく、すきとおっていて、とてもきれいでいっぱい魚がいました。メダカとカワヨシノボリの百メートル自由形や、サワガニのレスリング。ものすごく見てみたいです。
  ぼくたちの平和とは、せんそうのない食べ物にもこまらない幸せなくらしだけど、魚のせかいも、ぼくたちと同じだと思います。きれいな水だとえさもたくさんあって魚も平和にくらせると思います。
  ぼくは、川をきれいにするために、のこったあぶらをふきとったり、ごはんものこさず食べるようにして、ゴミをへらそうと思います。そして、きれいになった大和川で、四年後の魚のオリンピックのしんさいいんをしてみたいと思います。


<大和川河川事務所長賞>

「ぼくたちの川、大和川」

大阪市立南田辺小学校4年

 九月十三日、お父さんと、富田林のこんごう大橋から、はびき野のがりょう橋まで、石川にそって歩きました。
  歩き始めた所には、ツチイナゴやイトトンボがいました。川の中には、小さな魚がすばやく泳いでいました。
  少し進んだら、先が四つに分かれている、エノコロ草がはえていました。むらさきつゆくさも見つけました。茶色のガマのほがたくさんありました。かたいほをほぐすと、わたみたいになって、びっくりしました!
  もう少し進んで、二キロメートルの所では、いろんな種類のバッタが飛びはねていました。近くの橋をこえたら、アキアカネの大ぐんを見ました。テントウ虫の、よう虫、さなぎとせい虫の三つを見ました。ホテイアオイをふむとポンと音がしました。
  四キロメートルの所では、カエルやザリガニ、大きな魚や白サギがいました。六キロメートルの所では、虫や魚の数が少なくなりました。
  今回歩いて、石川は、ぼくが住んでる、東住吉の大和川よりきれいなことに気がつきました。いくつものだん差で、水の中にさんそをとりこむくふうをしているからだと思います。川がきれいだったら、歩く時に気もちがいいので、川を大切にしたいです。


<大和川河川事務所長賞>

「わたしたちの川 大和川」

堺市立御池台小学校4年

 今年の夏休みに、京都で保津川下りを体験しました。保津川は魚がすいすい泳いでいて、しらさぎも魚をとりにきているようでした。川にとびこんで遊んでいる人やつりをしている人やラフティングを楽しんでいる人もいました。魚にとっても鳥にとっても人にとっても大切な川だと思いまいた。保津川は青色でとてもきれかったです。
  大和川はこげちゃいろのイメージがあります。ぼくは大和川を近くで見たことがありません。電車のまどからや車のまどから短いあいだながめるだけです。きれいなイメージはなくて、あそびに行こうとも思いません。魚も鳥もいるだろうけれど住みにくそうに思います。ぼくには遠くにかんじる川です。
  学校の社会のじゅぎょうで大和川のクリーン活動の話を聞きました。昔にくらべると大和川もきれいになっているようです。でももっと昔にはとてもきれいな川だったと聞きます。きたなくなったのはぼくたち人間のせいだし、きれいにするのもぼくたち人間の仕事だと思います。
  ぼくが大和川のためにできることときかれても何をしていいのかわかりません。だからきたないと思って近づかないのではなくて、大和川のことをもっと知らなくてはいけないと思いました。
  この作文をきっかけに、おじいちゃんの家の近くの西除川や川遊びに行ったことのある石川が大和川につながっていることを知りました。大和川はじつは身じかな川だったと思いました。きれいで遊びに行きたいと思える川になるようにぼくたちは大和川を大切な川だと思いながら、何かできることを考えていきたいと思います。


<大和川河川事務所長賞>

「大和川について」

大阪市立矢田東小学校5年

 私達四年生は、二学期に大和川の、クリーン活動に行きました。すると、ゴミが山のようにたくさん出てきました。みんなで「多いなぁ。」って言いながらひろっていました。そして、学校へ帰って、ゴミの集計をしました。まずは各班で集計しました。次にクラスで集計して、最後に学年全体でゴミの集計をしました。すると、予想もしていないほどの、ゴミの量でした。その数は、千数百っこ、とくに多かったのは、たばこでした。私は、ポイすてをする人が、あとをたたないということが分かりました。かんばんには「川を美しく。」って、大きくかいてあるのに、どうしてたばこや、おべんとうのごみなどを大和川にすてるのか、私はそれがとっても気になっています。そして、私達が大和川の歴史について、勉強をしているときに、大和川へ、見学に行きました。そのときも、前ほどではありませんが、花火のゴミや、かんコーヒーのごみなどが落ちていました。私はさらに、不思議になりました。どうして、かんばんの文字に目を通さないのか、どうして、かんきょうをしっかり考えていないのか、どうして、たばこのすいがらや花火のごみなどを、家に持って帰って、自分達ですてないのかと、色々な疑問を持ちました。私はごみをすてる人たちにごみをだすことによって、どれほど、かんきょうをよごすことになるのか、考えてほしいです。また、ただでさえ大和川は、日本で一番きたない川として有名なのによけいに、きたなくなるし、せっかく、大和川にきれいな所しか住まないアユのたまごがみつかったのに、その今のかんきょうを一番ぶちこわしにするのは、みんなが平気ですてる大量のごみです。私はそう思います。ゴミは、ハエがたかる、かんきょうに悪い物だと私は、強く感じています。これからは、ごみをしっかりごみばこへ入れて大和川によいかんきょうをみんなで力を合わせ、アユがたくさんすみ、草花や虫などが、平和にくらせる大和川にしたいです。そうするには、みんなが、どうすれば、大和川のかんきょうがよくなるのかを考えて、行動に移していきたいと思っています。


<大和川河川事務所長賞>

「大和川について」

大阪市立遠里小野小学校6年

 ぼくは、小学二年生の終わりに大阪に転校してきました。学校の近くには大きな川が流れています。大和川だ。
  ぼくが三年のころ、学校から大和川のそうじに行き、この時始めて大和川を見ました。ぼくはその時ゴミがたくさんありこんなにだれが捨てたのだろう。ぼく達が全部このゴミを拾わなければ、この川はもっときたなくなっていくんだ。と思いそうじをしたのを今でも覚えています。
  ぼくはこの間、「ふれあいきっ茶」というお年寄りの人が集まる場所に行き、たくさんの昔の話を聞く事ができました。ぼくは、水環境改善の取り組み聞いてみたところ、大昔の大和川は周りにきつねがいて、魚もたくさん泳いでいてつりをしていた人もいた。と教えてくれました。ぼくは、大和川で大きな魚をつってみたくなりました。
  ぼくのおじいちゃん、おばあちゃんは、四国の香川県に住んでいます。香川の水は高知県のさめうらダムからきています。毎年、夏になると、さめうらダムの貯水率が気になります。昨年も水不足で八月の貯水率が二十%になりプールもへいさされ、水道の水も毎日少ししかでなくなったのを覚えています。今年もまた五十%をきっています。雨がたくさんふって早く貯水率が増えてほしいです。
  ぼくの住んでいる大阪は、びわこという大きな湖があるのであまり水の事を考えないで生活しているけど、水の大切さを考えながら毎日水を使っていきたいです。
  この間、大和川をはしの上から見るとゴミがういていたり、にごっていました。ぼくの理想の大和川は、とうめいな水にきれいな色の魚が泳いでいる川です。今からでもおそくはないです。時間があれば、大和川のゴミを拾いに行き、周りのみんなの気持ちが一つに「大和川をきれいな川にするぞ。」と思い、変えていかなければいつまでたっても、大和川は変わりません。すばらしい遠里小野地区の大和川にしたいと思いました。


<大和川河川事務所長賞>

「もっともっと美人になあれ大和川」

桜井市立桜井西小学校3年

 わたしのおにいちゃんたちは、六ねん前にこの大和川クリーンキャンペーンの作文コンクールに作文を出しています。その作文を読むと大和川は、日本で一・二をあらそうきたない川だったらしくて、一番上のお兄ちゃんは、作文の中ですごくおこってます。その年は雨があまりふらず、大和川の水いが下りふだん水がたくさんある時には、見えなかった川のそこのすてられた電気せいひんや、自転車などが、あらわれて、水のある時よりも川がものすごく、きたなかったとお兄ちゃんたちが、おこっていました。そのころわたしは、2才とかの赤ちゃんだったので、何もおぼえていません。でもきょ年、学校で町たんけんで、大和川のしりゅうの寺川に行きました。水の中には、あきかんや、ビニールなどのゴミが、あってきたなかったです。上きゅう生の人が、薬ひんを使ってちょうさとかしたりしても水しつは、まだまだきたないそうです。今、寺川には、小さな魚やアメンボやサギやたまにはカモとかも、住んでいます。わたしは時々心配になります。大和川や寺川がどんどんきたなくなっていったら、しまいに魚さんや、鳥さんたちが、きたないかわをいやになって、どこかほかのきれいな川にひっこししてしまったらどうしようと心配になります。だって鳥さんも魚さんも自分たちで大和川をおそうじできないし、大和川をきたなくしているのは人間でしょ?だったら、人間が、きれいにしてあげないとだめだと思う。鳥さんや魚さんが、みんな引っこしちゃったら大和川や寺川だってきっとさみしがるよ。だから大和川や寺川が見える所だけでなく、いつもは、見えない川のそこからキレイな川になってほしいです。もっともっと美しい、すはだ美人の大和川になあれ。(まほうかけた。)


<大和川河川事務所長賞>

「大和川を守る」

桜井市立安倍小学校4年

 わたしは学校で、大和川のことを勉強しました。勉強した中で、わたしは、大和川のよごれのげんいんが一番深く心に残っています。かせんかから来てくれたお兄さん、お姉さんにはとても感謝しています。来てくれていなければ、こんなに心に残った勉強はできなかったと思います。
  吉野には、吉野川という大きな川があります。八月にわたしは家族といっしょに吉野川へ泳ぎに行きます。たまにバーベキューをしたりします。キャンプをしたりする人もたくさんいます。川の中へもぐってみると、川の中には、小さい魚がたくさんいて、とてもきれいでした。わたしは、
「吉野川は、魚がいっぱいいるからきれいなのかな?」
  わたしは思いました。だけど、川の中には、リサイクルできるあき缶などが落ちていました。川の外は、バーベキューやキャンプを楽しんで帰った人が残したゴミがいろんな所に落ちていました。
  大和川も、昔はとてもきれいだったと思います。だけど、わたしたちが大和川をよごれている川ベスト一位にしてしまったのです。だけど、たくさんの人たちが大和川をきれいにして、よごれている川ベスト一位から下がろうとしています。
  わたしも家で、いろいろくふうしています。わたしはお風呂の水を、流さずにせんたく機に入れて使っています。
お姉さんが言った、
「一つ一つの家で水をよごさないようにしましょう。」
という言葉はずっとわすれないようにしようと思います。


<大和川河川事務所長賞>

「汚れたふるさと」

河合町立河合第二中学校1年

 ぼくの家の近くには、大和川がある。川の横幅が広い、大きくりっぱな川だ。
  けれども、一つ大きな不満を感じる。川が信じられない程、汚れているのである。川には、自転車やテレビ、タイヤやカッターナイフなど、危険な物もたくさん捨てられていた。
  おじいちゃんから聞いた話では、昔はホタルが飛び回る程、キレイな川だったという。ぼくは、その話を聞いて驚いた。今では、そんな面影一つも見あたらなかったからだ。
  ある時、沈み橋付近の岸を見に行ったら、小さなカメがいた。まだ、子供のカメのようだった。右の前足がなく、後ろの右足には、針金のような物が少し、からみついていた。針金は、無事にケガなく取ってあげる事ができたが、失った前足は、どうにもしてあげる事ができなかった。
  川には、生き物がたくさん住んでいる。魚や鳥、虫やトカゲなどのいろんな生き物が住んでいる。
  だけど、どの生き物も気持ち良くは、暮らしていないと思う。ゴミがあるから、川が汚れるから。それなら川を汚すのは、誰だ。ぼく達、人間だ。
  一度、残念に思った事があった。自転車で虫取りに行く途中、前を歩いていた、大人の人が、忠告のカンバンがあるにもかかわらずゴミをポイ捨てした。いやいやながらも、そのゴミを家まで持って帰る事にした。なんて無責任な人だと思った。
  今は、大和川の様子はどうなのか。キレイになっていっているのか。それとも汚れていっているのか。大和川の心は、どうなのだろうか。
  大和川の心、大和川をキレイにしていくには、ぼく達一人一人がゴミを捨てずに責任を持って大和川をキレイにする心が必要だ。


<大和川河川事務所長賞>

「大和川の今と昔、そしてこの後」

斑鳩町立斑鳩中学校2年

 私が通っていた小学校の裏を大和川が流れていました。小学校五年生のときの下校時に、皆で帽子取りをして遊んでいたら風のせいで私の帽子が大和川の方へ飛んでいってしまいました。その時に、今まで全然気にせず歩いていた所に、ビニール袋やかさ、自転車も流れたりしていることに気づき、とても、ビックリしました。それに、昔はとてもきれいで子供が泳いで遊んでいたくらい本当にきれいだったと聞いてどうしてこんなに汚くなってしまったのか、とすごく疑問に思って、調べてみることにしました。
 調べる前は、最近多いポイ捨てのせいだと思っていました。しかし、調べてみると、家庭から出る生活用水が原因だと知りました。私はすごく、驚きました。まさか家庭から出た物のせいできれいだった川を汚していたなんて思っていなかったからです。
 その事実を知ってから、ドレッシングや油はティッシュでふき取ってから洗ったり、出来るだけ水を汚さないようにしています。そして一人でも多くの人がこういった環境にいいことをすれば昔のようにきれいでゴミ一つない元の姿の大和川に戻ると思います。そしてもう二度と日本一汚い川と言われないようにしたいです。


<大和川河川事務所長賞>

「大和川のカメ」

河合町立河合第二中学校2年

 以前、僕は、お父さんと車で本屋に行ったことがありました。大和川沿いを走っていると、道の上に小さな石のような物が落ちていました。お父さんはとっさにハンドルをきって間一髪でそれをよけてしばらくすると、お父さんが、
「あれカメだったかもしれないな。」
と深刻そうな顔で言いました。お父さんによると、よくカメが道の上を横断していて反対の川へ行くそうです。僕は、それを聞いて、もしあれがカメだったら踏まなくてよかったと思いました。そんなことを考えているうちに車はどんどん進んでいきました。車の中で、僕は、前に友達の家の前の板で猫が無惨に車にひき殺されていたのを思い出していました。ついさっきまでは、どんな本を買おうかとわくわくしていたのに、今はさっきのことが気になってしかたがありませんでした。そして、
「ねぇお父さん。やっぱりあれカメだったんじゃないかなぁ。」
と言い、とうとうさっきの場所まで戻ってもらいました。車から降りて、さっきの石みたいな物を見てみると、それはやはりカメでした。じっとしているので心配していると、よく目をこらして見てみると、手足がのそのそと動いていました。僕は心底ほっとして、お父さんも、すごく安心したような表情をしていました。ぼくは、そっとカメを持って大和川の岸へはなしてやりました。するとカメはのこのこ歩いて、元気に川の中へ入っていきました。僕は、最後までずっと安心した顔でカメを見つめていました。カメが見えなくなるとお父さんが、
「さぁ、本屋に行こうか。」
と元気に言いました。僕は、大きくうなずいて、お父さんといっしょに仲良く大和川沿いを走っていきました。