2010年の入賞作品

作文部門

<大阪府知事賞>

「大和川を通っていた国分船」

 
柏原市立国分東小学校 小学校5年

おじいちゃんの家で「国分船の時こく表が見つかった」という新聞の記事を見ました。
新聞の内容は、明治時代に奈良から今の道頓堀川まで、大和川を木めんや炭や麦を運んでいたという話でした。
また、亀のせのあたりに船着き場があって、今も船の安全を祈る神社があるとおじいちゃんから聞きました。わたしには、信じられません。
大雨がふった後、川の両側の木に白い花がさいたように、スーパーのふくろがたくさんぶらさがっています。また、川の色もきたなくなっているように思います。あの川をどうやって、船が通っていたのかわかりません。
新聞に、国分船がなくなった理由は電車が開通したからだと書いていました。しかし、それだけではないとわたしは、思いました。
この作文を書くと決めてから、図書館で、いろんな自然はかいの本を読みました。酸性雨、地球温だん化、光化学スモッグなどたくさんの言葉がありました。まだ分からない言葉もたくさんありました。でも、悪いことだと分かります。そして、すべて人間がやってきたことと知りました。人間しかとめられないということも知りました。大和川も人間がよごしていると思います。きれいにできるのも人間だと思います。
「残さない」「ふきとる」「ながさない」
わたしにも出きることです。みんなが一人一人気を付ければ、きれいになると思います。
亀のせを通る時、少し旅行に来た感じになります。昔のように国分船が通る景色が見たいです。そうすればもっともっとみんなが大和川を大切にすると思います。
そのために、クラスのみんなに国分船の話をしてみたいと思います。
それが、大和川を大切にするわたしのスタートです。


<奈良県知事賞>

「いつもここにいてくれてありがとう」

田原本町立北小学校 小学校4年生

「どうして川の水はなくならないんだろう。」この不思議は、社会の授業でとけました。
教科書のテーマは「命とくらしを支える水。」とても楽しく、きょうみ深い話でした。それは、森林にふった雨は、すぐには流れず地中にしみこんで長い時間をかけて谷川にしみだしていきます。雨がしばらくふらなくても、川の水がかれないのは、森林があるから、という話です。
私はもっともっと知りたくなって図書館で調べてみました。川に流れた水は、やがて海へ。そして最後に海から空へかえって、また雨をふらすという大きなサイクルでした。このサイクルをよごしているのが人間。目の前の川を汚すと、ずっと続いてしまいます。びっくりした事は、水蒸気になって海から空へ行く時海の中によごれを残していくそうです。川のよごれは、どんどん海にたまっていくのです。
この大きなサイクルの一つが大和川。私たちがこんなにきたなくしてしまいました。ごめんなさい。
社会の授業では、浄水場や浄化センターの事も習いました。浄水場は、井戸の所も有るけれど、川からくみ上げた水をきれいにして水道水として家や学校などに届ける仕事。一方浄化センターは、私たちが使ってきたなくなった水を、きれいにして川に流す仕事です。この二つの仕事の共通点は、きれいにすることと川。油などを流したきたない川だと水道水になるまで時間がかかってしまいます。私たちは、つい米のとぎ汁などを下水道に流してしまいます。これは浄化センターに行くからといってきれいになるわけではないのです。大量の汚れた水が、とぎれずにやってくるので、とてもきれいにしきれません。結局きたないまま川へ流れていきます。川へそのまま米のとぎ汁などをすてる事とほぼ同じです。これは浄化センターの人の責任でもなく微生物の責任でもないのです。私たちの責任なのです。できるだけ節水して汚さないように気をつけると、浄化センターの人があとの仕上げをきちんとしてくれると思うのです。さらに、そのきれいな水が浄水場で水道水にする時も楽にできるのではありませんか。ちょっとした工夫をするかしないかで川はもちろん、私たちの生活も変わるのです。
人間は川をよごしているのに川は大切な役割をたくさんしてくれています。飲み水はもちろん、田畑のかんがい用水や、工業用水。また、エネルギーを利用して発電までしています。そして何より、私たちにうるおいとやすらぎをあたえてくれています。
私は人間がみっともないと思いました。だってポイ捨てしたり、油を流したり、結局私たちが川をよごしているのに人間は平気でどうどうと「川がきたない」などと言うから。もしこの言葉が川に聞こえていたらどんなに悲しむだろう。私はきっときこえていると思う。
ここまで調べて私には何ができるだろうと考えました。まずこれは絶対守りたい。ポイ捨てをしない。油などを流さない。ちょっとぐらい…の心を持たない。信じ合う心を持ってみんなで守ろう、この約束。
いつも川に感謝しよう
川の水は命の水
いつもここにいてくれてありがとう


<近畿地方整備局長賞>

「きれいになって大和川」

柏原市立堅下小学校 小学校4年

わたしは、早く大和川がきれいになってほしいです。でも、みんなが川にゴミを、すてたりしていて、もう一つは、家から流れる生活で使った水(食べ残しや油など)を流すから、わたしは川がよごれるげんいんかなぁと、思います。だから、みんながゴミを、すてなければ、大和川はきれいになると思います。ほかにも、たくさんあり一つは、一人一人が、大和川をきれいにしたい気持です。
大和川にも、いいところがあります。それは、春にはたんぽぽがさいたり、春とか、秋とかには、吹奏楽部が練習を、しにきたりします。夏には、台風がきたり、大雨がふったら大和川の、水のかさがふえて、雨がどれくらいふったかが、分かります。秋になったら、夕やけが、きれいです。冬になったら、大和川に渡り鳥が、やってきます。春夏秋冬の、四季が、目にみえて、大和川を見れば、季節のうつりかわりが、よくわかります。
大和川の一年中のことを、かきます。
4月は、大和川にいって、たんぽぽの花いろんな花を、とりにいけます。5月には、はしらの所に、こいのぼりがかざっています。こいのぼりは、みにいきます。6月には、雨がたくさんふって、川の水がにごります。7月原っぱで、みんなであそびにいきます。8月は、つりをしている人たちがいます。9月、新しくできたかだんを、みます。10月は、植物が、冬になるじゅんびをしている。11月は、大和川に、ある木がだんだんちってしまう。12月、さむいから、植物がふるえているように、みえる。1月は、たこあげを、しています。2月は、渡り鳥とかが、たくさんやってくる。3月は、植物たちが、新しくめを、だしてくる。こうして大和川は、一年中植物や渡り鳥が、季節がかわっていくごとに、みんながかわっていく。大和川は、みんなに愛されている。大和川は、一年中みんなに、みまもられている。みんなも、まもられている。


<近畿地方整備局長賞>

「川の教室に参加して、思った事」

御所市立御所小学校 小学校5年

私は7月17日(土)に川の教室に参加しました。最初は、いろんな人のじこしょうかいやお話がありました。中学生の自然部の人も来てくれました。私はいろいろしたけど、一番印象に残ったのは、川に入って魚をとった事でした。最初は、どう長をはきました。どう長はぶかぶかで、中は暑く、私の思っているのとぜんぜんちがいました。どう長をはいたら、たもあみを持って、みんなといっしょに川に入りました。入ったら、ちょっと川の水が多く、長ぐつより上まで水のかさがありました。でもどう長なので大じょうぶでした。どう長の中は暑かったのですが、水につかると、中に水が入ったみたいに冷たくなりました。私は何回もはしっこをつついたり、石の中をいっしょうけんめいさがしたのですが、魚もカニもエビもとれず、ゴミばかりたもあみの中に入りました。きっと、人間がすてたゴミだと思います。人間は、川がゴミ箱じゃないのに、かってに川にゴミを次々と、すてていきます。すると、魚が減り、私達も魚をとれないのです。それでも、私はいっしょうけんめい石の中などさがしました。そしてたもあみの中を見てはすて、見てはすてとくり返ししていると、やっとカニがいました。私はうれしくてはしゃぎました。人がゴミをすてていってもがんばって生きていく川の生き物たちがいるので、もっと人が川にゴミをすてたり、ゴミ箱にしたりすることを減らしていきたいです。川にすんでいる魚やカニやエビのためにも。


<大和川クリーンキャンペーン審査委員長賞>

「楽しかった大和川のかんさつ会」

堺市立東浅香山小学校 小学校4年

ぼくは、6月6日の日曜に、大和川のかんさつ会に、弟とお父さんといっしょに行きました。ぼくが、かんさつ会にさんかするのは、今回が3回目です。毎回弟とさんかするのを、楽しみにしています。
その日は、ぼくがすんでいるマンションの前の公園で、友だちと待ち合わせて、JR浅香駅に行きました。さんかしている人は、いつもより多くて、40人以上はさんかしていたと思います。みんなが集まってから、大和川に向かいました。
最初におじさんたちが、話をしてくれるはずだったけど、みんなが早く川に入りたくなったので、おじさんが、
「それじゃあ、先に入ろうか。」
と、言ってくれました。だからぼくは、あわててあみを持って、川に入りました。
川に入ると中で、水たまりの中に大きなおたまじゃくしが、いっぱいいました。それは、ウシガエルのおたまじゃくしでした。ぼくはあたててつかまえて、水そうに入れました。次に弟が、水草があるところに、あみを入れてもちあげてみたら、ハゼが入っていました。とてもうれしくて、水そうに入れました。
それからおじさんが、大きなうなぎを前もって、いっぱいつかまえておいてくれて、それを大きな水たまりに放して、つかみどりをさせてくれました。水がにごっていたので、うなぎがなかなか見つけられなかったです。10ぴき中2ひきしか、つかまえられなくて、とても残念でした。もう少し川がきれいだったら、うなぎを見つけられたのに。
ぼくの家のうらから、毎日大和川を見ていますが、もっときれいな川なら、アユなどの魚もすむことができるのにと、思ってしまいます。ぼくもみんなも、川がきれいになるようにどりょくして、大和川にきれいな川になってもらいたいです。


<大和川クリーンキャンペーン審査委員長賞>

「こいのぼりの大和川」

大和高田市立高田こども園 年長

ぼくのいえちかくには、大和川はありません。くるまでいかないとだめなんです。
今年のゴールデンウィークに、かぞくで甲子えんきゅうじょうにやきゅうをみにいくまえに、大和川であそびました。大和川の川のうえに、てっきょうがあって、そこにこいのぼりがたくさんおよいでいました。
おとうさん、おかあさん、きょうだい、おともだちがいっぱいでとてもきもちよさそうにおよいでいました。たのしそうに、およいでいました。
ぼくも、大和川のこいのぼりみないなおともだちたくさんできたらいいなとおもいました。つぎのゴールデンウィークにならないと、こいのぼりにあえないけど、またつぎもぜったいみにいきたいです。
おともだちをたくさんつくって、大和川のこいのぼりにあいにいきます。


<大和川河川事務所長賞>

「大和川のトロル」

松原市立松原第四中学校 中学校1年

大和川には、大きなトロルが住みついています。トロルとは、人々が落とすゴミや、大和川に対する、汚れた気持ちのことです。私は、ボランティア活動をしている人たちを見て、何か不思議な気持ちになります。「こんなにゴミを落とすなんて、今の人たちは、何がしたいのだろう。そのゴミを拾う人たちはなんて心が優しいのだろう、と。トロルは、いつ、出ていくのでしょうか。そして、ボランティアをしている人たちは、いつになったら、安心できるのでしょうか。
調べてみると、大和川は、ずっと昔は、泳げる、きれいな川だったそうです。それなのに、現在は、なぜこんなに汚れて、泳げなくなっているのでしょうか。人が、心を汚してしまったからでした。ゴミをポイ捨てするようになってしまったのです。最近では、道にまでゴミが落ちています。学校へ行く時、そのゴミを私は、みつけてしまいました。空き缶でした。どうすることもできなかった私は、その小さなトロルを見捨ててしまったのです。そのことを罪深く感じ、学校のクリーンキャンペーンには、ほとんど参加しました。大和川付近でもやっています。とてもいいことをしているように思えました。
私は、大和川付近で友達と遊んでいたときのことを忘れません。その日、友達は、大和川の中に、お菓子の袋をポイ捨てしたのです。私は、「そんなことしたらあかんやん。」と友達にきつくいいました。友達は、反省をしていないような態度で、「はいはい。」と生返事をしました。その日、その友達は、自転車で転んでしまいました。トロルの仕返しではないかと私は思いました。
大和川のトロルはまだたくさんいるはずです。だから、私たちは、もっと心を入れかえていかないといけないのです。ゴミはゴミ箱へ。大和川をきれいに。


<大和川河川事務所長賞>

「土手が大好き、大和川」

大阪市立矢田東小学校 小学校5年

私の学校には、春休みに「春ごと」という行事があります。
「春ごと」というのは大和川の土手で、近くの小学校や中学校が一つずつ遊びのコーナーを出して、みんなで遊んで仲良くなろうという行事です。
私が今までやった中で一番楽しかったのは、土手すべりです。これは、川の土手のような急な斜面がないとできない遊びです。また、すべり終わった時に、地面のやわらかい草がクッションになってくれるのも土手の良い所です。
もしも、土手がゴミや犬のフンなどでいっぱいだったら、この遊びは楽しめないでしょう。また、川の水がよごれてくさいにおいがしていても、気持ち良く遊べないでしょう。
私は学校で、大和川がきれいになってきていることを学びました。みんなで土手のごみ拾いもしました。これからも大和川がよりきれいになるように、水をあまりよごさないよう、またゴミを減らすように努力していこうと思います。


<大和川河川事務所長賞>

「大和川を守ろう!」

桜井市立桜井西小学校 小学校6年

私は今年の自由研究に、『1番水を汚すのは何だ?水の汚れCOD調査』をしました。4年生で習ったことをふり返ると、そういえば桜井の川はあまりきれいではなかったなぁと思い出しました。特に、大和川は日本で1番汚れている!と言われていました。でも、私はそんな大和川が大好きです。桜井市のほとんどの川が、大和川につながっていることや、いろんな生物が住んでいるところに惹かれました。その生物も、汚れた川に住む生物だけじゃなくて、きれいな川に住む生物も大和川に住んでくれたら、もっといろんな人が好きになると思います。その川を汚しているのは、私達が出している『生活排水』ということが分かりました。だから、私達が普段流している調味料や飲み物がどれだけ水を汚すのかを調査しました。
COD調査は、100ミリリットルの水に調べたいものを2滴入れて、その中に調査薬を入れて混ぜると、色が変わるので、その色と比色表の色と比べて、1番近い色のPPMにする、という簡単なものです。魚が住めるきれいな水が5PPMとして、牛乳を入れた水の汚れ度は50PPMでした。これは、調べたものの中で1番少ないよごれ度です。1番少ない牛乳でさえ、きれいな水の10倍でした。100ミリリットルの水に2滴入れるだけで、こんなに水を汚すなんて、排水口にむやみに流してはいけないと分かっていたけど、調査結果を見ると改めて分かりました。
COD調査から、大和川を守る対策がたくさんでてきました。夏休み明けに、調査のことを発表して、クラスのみんなにも、川のことを真剣に考えてもらいたいです。



<大和川河川事務所長賞>

「ここが大好き大和川」

安堵町立安堵小学校 小学校2年生

わたしのいえのうらに、大和川がながれています。
ママが小さかったころは、おじいちゃんと魚つりに行ったそうです。
おじいちゃんが、つりにむちゅうになっていると、よこにすわっていたママがズルズルと川にはまっていったことを、いつもおじいちゃんがわらい話にして教えてくれます。
でも、だんだん川の水がよごれて、きたなくなってきたので魚つりには行かなくなったそうです。
おばあちゃんが小さいころは、みんな大和川でおよいだり貝や魚をとって食べたりして楽しかったと話して教えてくれました。
わたしも、とおい海まで行かなくても、近くの川でそんな風にあそびたいです。
このごろは、川の水もキレイになって、つりにくる人もたくさんいています。
わたしは魚がいっぱいいて、ほたるがすめるぐらいキレイな川になってほしいです。
そうなるために、水を大切につかって川がよごれないようにしていきたいと思います。