2020年の入賞作品

作文部門

<大阪府知事賞>

「大和川のいいところ知ってるよ」

大阪市立矢田西小学校 小学校6年
 
 私は四年生の時、父と二人で大和川から鉄砲町まで歩いたことがあります。歩いていると、川には鯉が泳いでいたり、小さな魚がすごいスピードで泳いでいたりしました。草むらには昆虫もいました。その時、大和川の河原を初めてゆっくり歩いたので、おどろきと発見でいっぱいでした。川に手を入れてみると、とても冷たかったです。すくってみると水はとうめいで、とてもきれいでした。たくさんの人が自転車で通っていたり、ジョギングや散歩をしたりしていました。初めて会う人とすれ違うたびに自然に「こんにちは」とあいさつをしました。とっても気分が良かったです。父と一緒に歩きながら、大和川はとってもたくさんの人に愛されているんだなと思いました。しかし、歩いていくとゴミがたくさんあることにも気がつきました。これらのゴミを誰が捨てたのかは分かりませんが、とても悲しかったです。そこで、父からビニール袋をもらい、ゴミを拾いながら歩くことにしました。鉄砲町に着いた時には、袋の中はゴミでいっぱいでした。学校で勉強したことを思い出しました。昔は日本一汚い川だったけれど、たくさんの人の協力と努力で大和川はよみがえりました。そこで、私にもできることがあると思い、それから大和川に散歩に行くときには、ビニール袋を持って行きゴミを拾うようにしています。大和川の河原を歩いているとなんだか川から「ありがとう」と言っているような気になります。たくさんの人が愛している、そして私も大好きな大和川をこれからも大事にしていきたいです。

<近畿地方整備局長賞>

「大和川から見える景色」

大阪市立矢田南中学校 中学校1年

 私は、大和川の景色を見ることが大好きなのでこれを書いてみたいと思います。
 私の通う学校のちかくには、建て物のつくりがとてもきれいなマクドナルドがあります。それからもう少し南へ行くと大和川に続く階段があります。その階段を上がると、大和川を見下ろす土手に上がることができます。
 春には桜の花も咲いていて川岸には、黄色のアブラナがじゅうたんを広げたようにいっぱい咲いています。
 夏には夕焼けがとても美しく、母とよくランニングに行くことが楽しみの一つですし、夏の終わりにはトンボが秋が近づくのを知らせてくれます。
 秋にはすすきが生えるので、すこし家に持って帰るとおばあちゃんが喜んで生けてくれました。
 冬はとても風が強くて歩くのも大変です。
 雨が少ない時は、大和川の水の流れは、とても少なくこのままでは、水がなくなってしまうのではないかと心配するほどです。
 それに対し、大雨の降った時は、真っ黒な水がいっぱい流れてきて怖いくらいでした。またその水は、たくさんのゴミを流してきて、その多くは、大阪の海に向って流れていました。そのゴミによって海の中の生物がたくさん死んでしまっていると小学生の時に勉強したことがあります。
 私たちの住む町の近くを流れる大和川は、色々な景色を見せてくれる川で、これからももっときれいになってほしいと思っています。


<大和川水環境協議会賞>

「大和川はきれいだよ!」

大阪市立矢田西小学校 小学校6年

 私は、買い物に行くとき車で大和川にかかる橋を通ります。低学年のころは、大和川に興味もなく、大和川がどんな川なのかも知りませんでした。三年生の時、夕方に大和川を通りかかった時に、夕方と共に光り輝く大和川をみました。その時、大和川の美しさに心が躍ったことを今でも覚えています。それからは、買い物に行くときに車窓から大和川をながめていました。大きくなるにつれ、自転車で買い物に行く時は、自転車をとめて大和川をながめ、太陽の光にキラキラ輝く川を見たり、遠くまで続く川の先を想像したりしていました。そんな時、川の方から「ポチャ」と音がしてそのなった方を見ると魚が元気よく泳ぎまわっていました。たくさんおよいでて、おどろきと嬉しさでいっぱいになりました。だから、四年生の時に大和川の学習をした時に、大和川が日本一汚い川になったことがあると知り信じられませんでした。私が知っている大和川にそんな姿があったなんて本当にびっくりしました。でも、たくさんの人の努力のおかげで今の美しさが取り戻ったことを知り、ますます大和川が大好きになりました。私にとって大和川は、見ているだけで心が落ち着く美しい川です。でも、残念なことに、よくみるとゴミが浮いていることもあります。誰かが捨てたゴミです。とても悲しいです。誰かが、自分一人ぐらいと思ってゴミを捨てたら、せっかく取り戻した美しさや魚もまた過去のものになってしまいます。だから、これからの大和川を守っていくためにも、ゴミを絶対に捨てないようにして、ゴミがあったら拾い、美しくみんなから愛される大和川にしていきたいです。


<審査員特別賞>

「大和川への思い」

大阪市立矢田西小学校 小学校6年

 ぼくは、正直あまり大和川を見たことはありません。でも毎年学校からもらえる大和川のカレンダーをとても楽しみにしています。特にぼくが好きなところは、そこにのっている作文です。その作文を読むとその人の大和川への思いがつまっていてその思いを感じることができるので作文を読むのが好きです。今年、作文を書くと聞いて、ぼくも自分の思いを伝えたいと思います。
 ぼくは、二年生の頃に矢田西小学校に転校してきました。初めて見た大和川は引っ越しの車からです。大和川は、太陽の光で反射してキラキラ光ってすごくきれいでした。自分がこれから住む町にこんな大きくてきれいな川があることに驚きとうれしさでワクワクしました。学校で、昔の大和川の勉強をしてあんなきれいな川が汚れていたことにびっくりしました。きれいにするために、ボランティアや自然保護の取り組みが大和川にプラスの大きな影響があったことに感心しました。大和川は奈良と大阪を結び、たくさんの人の生活を支えていることも知りました。そんな歴史があり、そしてたくさんの人に愛されている川が近くにあることがうれしいです。しかし、まだまだゴミ問題は解決されていないと思います。残念ながらゴミが河原に捨てられていたり、川に流れていたりすることを聞きます。これからも大和川はきれいで愛される川となるように、ぼくもボランティアに参加したいです。