1989年の入賞作品

作文部門3

<優秀賞 大和川工事事務所長賞>

「第一歩をふみ出した私達の大和川」

 
大阪市立矢田西中学校1年

初めてのクリーンキャンペーンだった。はっきり言って私は、やりたくなかった。行く前は、いゃ~な気持ちが頭をよぎっていた。それも、たまらなくいやだったのだ。でも、いつの間にかそんな気持ちは、私の中にはなかった。川の水を見たからかな? でも、あの水は、きたなすぎた。きたないで有名な大和川。何年か先、私に子どもができたら、この子どもを連れて大和川へ行き、「この川はな、母さんが小さい頃は、きたなかってんで。けど今は、めっちゃきれいやろ。川と母さんはいっしょに時をすごして、育ったんよ。」と、言ってみたい。私は、矢田で生まれたんじゃないけど、人生の半分は、矢田で育つと思う。
今の川は、ものすごくきたない。それどころか、ゴミがたくさんういている。その他色々な物が、私達にとって大切な大和川に流れていっている。川に、流さない良い考えを思いつきたい。
私達が行って、土手だけでもきれいになった。特に、空き缶が山ほどひろえた。自分の家では『ゴミは、ゴミ箱』なのに、大和川や外だとゴミは、地面へでいいのかな。人間の勝手な行動だ。『ゴミは、ゴミ箱』を心がけ一生をすごさなければ。
このクリーンキャンペーンで、きれいな大和川へ、一歩ふみだしたと思う。そして、矢田と大和川は、私達と結びついているのだ。

<優秀賞 大和川工事事務所長賞>

「ふるさと大和川(私たちの寺川)」

川西町三宅町中学校組合立式下中学校3年

この作文を書くのは二度目だが、前回よりもよろこばしいことを書きたいと思う。その最大の理由は私たちの住んでいる町のほぼ真ん中を通る大和川の支流である寺川が川の汚さワースト20にも入らなかったからである。前回はワースト1だったのになぜ連続でそうならなかったのは知っての通り川の中の有害物質がへったためであるが私は流域にすんでおられる方々の努力のまたものだと思う。なぜならこの川の汚さの主原因が生活廃水によるものだと思うからだ。しかし油断してまたワースト1位になったりしないようにしていかなくてはならないと思う。さらにこの寺川は内容も見た目もまだまだ汚い、だからつねに川に気を配り少しでも川をきれいにしていこうと今までよりもっと努力していこうじゃないか。私も努力はもちろんする。川にゴミをすてないようにしよう。私たちの川なんだから自分の家のように大切にしよう。
そのようにすればあの高知県の四万十川にかてる。私はそう思う。
日本のベスト1の川『寺川』を目ざしていきましょう。


<優秀賞 大和川工事事務所長賞>

「ふるさと大和川」

大阪市立矢田南中学校1年

私は、大和川へごみを拾いに行った時「どうして昔はきれいで美しかって遊べたのに、今はきたないのだろう。」と思った。私は初め一生懸命にごみを拾ってたのに、だんだんしんどくなってきて、川に石を投げ、遊んでいた。大和川はすごくごみがある。だから、拾っても拾ってもきりがないので、結局は少ししか拾ってない。でも他の人は、いっぱいごみを拾って遊んでいなかった。ふとごみを捜している時、魚の死体がある。みんなめずらしそうに魚の死体を見ていた。でもどうして魚が陸上に死んでいるのだろう?
私が小さい時に、よく大和川へお父さんと行ってて、川に入っておたまじゃくしを見つけて、家に持って帰って足が生えるまで育てたことがある。その他に、よく大和川へいってつったりしたけど、今はあんまりみつからない。一体どこにいったのかな——。大和川は何のために作られたのかな。
大和川にきている人達は、草原で滑って遊んだり、マラソンをしたりしている。本当の大和川は何をするために大和川があるのだろう。


<優秀賞 大和川工事事務所長賞>

「ふるさと大和川」

川西町三宅町中学校組合立式下中学校3年

「佐保川、富雄川、初瀬川、んーおかしいなあ、地図に川は書いてあるのに大和川と言う川の名前が書いてないなあ。」ほこりのかぶった地図帳の京阪神のページを見た。家の近くに流れている川に沿って目をやる。すると大阪湾に「大和川」と書いてあった。なぜか気持ちがほっとした。「もしかしてなくなったのでは…」「いやそんなことがあるわけない」などと一人で考えていた。それにしても長い川である。すぐ家から見える堤防の向こうのあの川は、こんなに長いのかと思わされてしまった。
「大和川」あらためて考えたのは今日がはっきり言って初めてである。しかしなぜあそこまであの川は傷ついたのだろう。大きなゴミが、そのまま川の手にのせられて泳いで行く。つり人もめっきり少なくなった。すぐそこにある川。汚れている事も十分知っている。なのにどうもしなかった。川は、何も言わずじっと体が汚れていくのにたえている。自分の部屋が汚れるとすぐ掃除する。なのに、なぜ自分の国のいや地元の川を掃除すると言う事を僕達は、しなかったのかと今頃深く思った。自分の事さえよければいい。自分もそんな時がたくさんあるけれども、川も自分達の物なんだ、なのに自分達は、「私には関係ない」とか、「又、日本で汚い川の上位に入ったんやって」だけですませてしまう。これでは、進歩しない。きっときれいな川にはならないだろうと思った。一人一人の心がけと思いやり、これが一番大切なんだあとつくづく思った。これから川の周りにゴミを捨てたり、ゴミをそのまま見過ごす事はないだろうと思う。いやなくさなくてはならない。そのためには、川の周りに様々な工夫を取り入れわがふるさととなるこの地の川を日本一きれいな川にしていくように、みんなが心がけて行くべきである。


<優秀賞 大和川工事事務所長賞>

「ふるさと大和川」

川西町三宅町中学校組合立式下中学校3年

今や大和川は日本を代表するワースト川となってしまった。奈良県の中部を通り大阪湾へ続く大和川は、明治時代に内国通運会社が荷物運搬業務をはじめ、大和と大阪を結ぶ大動脈として利用された。
しかし、大和鉄道も開通され、大和川も利用されなくなり、舟が行き来していたことを知る人も少なくなった。まして、水も深緑ににごり、ゴミがういている川から、舟が行き来していたと思う事の方が無理なのである。
今では魚もほとんどいなくなり、よごれもましていくだけである。水がよごれ魚のいなくなる大和川をどうする事もできず、見ているだけの我々である。
私の父が子供の時代には、泳ぐ事ができる位に水もきれいだったらしい。今はその面影すら見せぬ大和川である。
工場から流される汚れた水。無造作にすてられるゴミ類、それらがたまりたまった結果が今の大和川である。
ふるさとを代表する川が、このよごれきった大和川とはみじめであり、くやしい思いさえする。
時々、大和川にプカプカういている魚を見ると本当にかわいそうに思う。
大和川がきれいで有名になる時代がくるのだろうか。
『大和川をきれいにする』
今後、奈良県民の大きな課題となっていきそうだ。


<優秀賞 (財)河川環境管理財団大阪事務所長賞>

「大和川のゴミをひろって」

大阪市立矢田中学校1年

大和川について、前半は班の子がハサミでゴミをひろってくれました。後半は私と友達がハサミをかしてもらって、かれ草や花火のかすをひろっていました。そしたら、ゴミぶくろがいっぱいになりました。
川の近くに行くと、川の中に、木の枝や、空カンなどがいっぱいたまっていました。友達に手をひっぱってもらって、水面まで、もう少しという所までおりて木の枝をとりました。空カンは少し遠い所にあったので、とれませんでした。だけどすごい太くて長い木の枝が近くにおちていたので2~3人でその木の枝を川の中からとりました。私たちの班のゴミぶくろはいっぱいで入らなかったので、他の班のふくろに入れてもらいました。
みんなひっしにひろったのに、まだたくさんのこっています。このゴミを全部ひろうのには何日かかるかなあと思いました。


<優秀賞 (財)河川環境管理財団大阪事務所長賞>

「ぼくたちの町を流れる大和川」

川西町三宅町中学校組合立式下中学校3年

ぼくは、前の大和川のことについて近所の人達に聞いてみました。すると、
「昔はとてもきれいだった。底の砂なんか、真白で橋の上から、泳いでいる魚がいっぱいみれたもんな。」
と、言ってくれました。ほかの人も、
「下流にいてたころは、うなぎのち魚なんかがいて、浅瀬で魚がぴょんぴょんはねてた。」
などいろいろなことを聞かしてくれました。
それに、くらべて、今の大和川はどうでしょう。
だれがみても、きたないです。昔は、子供たちだけで、よく泳ぎにいったとききました。とても想像できません。
ゴミがういていたり、岸にたまっているのをよくみかけます。よく、つりをしている人がいるけど、どんな魚なんだろうなと思います。大和川は、日本では、指おりのきたない川だと聞きます。このきたない川をきれいな川にするには、どうすればよいか、少し考えてみました。
ぼくも、以前あったんですが、あき缶、あきびんなどをすてる光景をよく見ます。これを一人一人、絶対にすてなければかなり、ゴミは、へると思います。川岸にあるのは、だいたい、あき缶などだからです。
次に、以前、問題になっていた、合せい洗ざいについてです。家庭で使っている洗ざいを中性の洗ざいにするべきです。だから、合せい洗ざいのはん売をやめさせればいいと思います。しかし、これだけでは、ほんとうに、きれいにはなりません。
ぼくたちの、ふるさとを、流れる大和川が日本一の、世界一のきれいな川になったら、とてもいいなと思います。私たちは、水のある星、地球に生まれてきたのだから、せっかくの水を、だいなしにしてはいけないと思います。これから、世界一の大和川にするために、地球のために、何かしていきたいです。


<歌詞の部 最優秀賞>

「大和川」

大阪市立矢田西小学校4年

昔、川の魚が食べられたというけど
ぼくは しらない
昔、川で泳げたというけれど
ぼくは しらない

魚を食べられなくしたのは
だれだ
泳げなくしたのは
だれだ
けものだうか
鳥だろうか
魚だろうか

いや
一番かしこいはずの人間だ
きれいな川のすきな人間だ


<歌詞の部 優秀賞>

「ふるさとの川」

一般

一、町を流れる ふるさとの
川に過去の 面影はない
濁り水だけ 瞳に映る
ふるさとの ふるさとの 大和川
みんなできれいに しませんか
あなたの愛と 真ごころで

二、父と遊んだ 幼日の
川はブルーで 透明でした
子鮒水鳥 木の葉舟
思い出の 思い出の 大和川
みんなできれいに しませんか
あなたの愛と 真ごころで

三、人は生きてる 川だって
岸の小草も 石ころだって
同じ地球の 友達さ

ふるさとの ふすさとの 大和川
※ みんなできれいに しませんか
あなたの愛と 真ごころで
※くり返し


<歌詞の部 優秀賞>

「清く流れよ大和川」

一般

一 国のまほろば大和の水を
里にあつめて せせらぎながら
いにしえ人の ロマンをうつし
世のうつろいの ドラマを語る
ああ 大和川
はるか昔を しのぶ川
清く流れよ いつまでも。

二 大和、河内の 境をこえて
川ずじ西に 開けたころは
上り下りの 荷舟が通い
岸辺の土は ゆたかに育つ
ああ 大和川
母なる愛を そそぐ川
清く流れよ いつまでも。

三 人のやさしさ 自然のこころ
とけあう水に いのちはあふれ
鳥も魚も 草木もすべて
生きるよろこび たたえて歌う
ああ 大和川
未来に夢を はこぶ川
清く流れよ いつまでも。