1990年の入賞作品

作文部門1

<最優秀賞 大阪府知事賞>

「大和川は家の大切な門」

賢明学院小学校5年

「この川をこえたら大阪市に出るのよ。」という小さいころきいた母の言葉が心に残っています。
でかける時は、堺を出たんやなあと気がひきしまり、でかけて帰る時、電車が川の上の鉄橋をガッタンガッタンと通りすぎる音で、ああー。やっと堺についたんやー。もうすぐ家やー。とほっとします。
私にとって大和川とは、住みなれた家の大切な門だと思っています。
大和川と聞けばうかんでくることは、ようちえんのとき、土手でこてきの練習をいっしょうけんめいやっていたことです。その時私は、5分間休みが大好きでした。あの鉄橋の下で大和川を見るのが好きでした。大和川の水面は、太陽が反射して、とてもまぶしくキラキラかがやいていました。ときには、カモメが川の水面をつついていました。それを見ると私は、この川には魚が住んでるんやなー。といつもうっとりして見つめてしまったことを思い出します。でも、小学四年生の時大和川のことについてべん強しました。水が工場のはい水などでよごれ、魚もあまり住まなくなり、1978年から水を大和川からひかなくなったということを読んでとてもおどろきました。
また、大和川のつけかえについても、習いました。つけかえをし、水害からのがれることは、できたのですが、堺にとっては大変、そんなことだということも本を読んで分かりました。川が運んでくるすながたまってすとなり、あさくなり新田となったということもおどろきました。
海も生きている。川も生きている。だからもうこれからは自分勝手にうまく自然をうごかしていけません。そういうことをこの作文をかいててわかりました。いつもみぢかに見ている水。これからも大切にしたいです。

<最優秀賞 奈良県知事賞>

「笑え大和川」

王寺町立王寺小学校5年

私の家から歩いて約3分ほどした所に大和川があります。
この川は、奈良から、大阪まで続いている有名な川だと言われています。
私が、大和川の横を通りかかろうとすると川が、何か私に語りかけているような気がしました。
私は、ずっと耳をすましていると、
「ああ、むかしにもどりたい。」
「むかしの自然にもどって魚達を遊ばせてあげたい。」
でもその川は緑色ににごっていて草も生えっ放しです。
こんな事にしたのはこの私達です。
あきかん、おかしの袋、油、せんざいなどをすてて行くのです。
今は、大きな鉄きんのビルや、工場などがたくさんふえてきて、川の事なんてみんな何も考えては、いないのです。
だれ一人、
「川を大切にしょう。」
「ごみなどのそうじをして、きれいにしよう。」
なんて思う人もいません。
だから、川は、なみだを流しながら、かなしそうにないています。
みなさん、川をきれいにしてみたくありませんか。
みんなで協力し合って自然を作り出し、ふやしてみたくありませんか。
今からみんなで協力し合ってきれいにする事だってまだまだおそくはないと、私は思います。
いや、川だけではありません。
道だって、道路だって、草だって、花だってみんなみんな、一生けん命生きているのです。
川も一生けん命生き残り、自然をふやそうと考えてがんばっています。
なのに私達が、ごみをたくさんすてて、自然をこわしているのです。
みなさん、こんな事を考えて、どう思いますか。
大和川は、今だって、あふれそうななみだをながしてないています。
光にあたっているそのなみだは、きらきらとかがやきながら光っています。
いつの日か、あふれそうななみだをながしている大和川を、笑わせて、
「ありがとう。」
と言うすがたを見る事を私は、のぞんでいます。


<最優秀賞 近畿地方建設局長賞>

「助けてあげよう!大和川を」

賢明学院中学校2年

大和川というと「きたない川」と思いつく人が多いと思います。その人達が『よおし、みんなであの大和川をきれいにしょう!』と思ってすこしでも努力してゴミなどをとったらどんなに美しくなることでしょう……。とそうはうまくいかない。
大和川のあゆみは、井戸水などでコレラやセキリというおそろしい伝染病が広がったため一九〇七年(明治四〇年)から大和川から水を取り入れて水道をつくることが決まったことがスタートでした。それから一九八七年(昭和五三年)に大和川のよごれがひどくなり取水をやめました。計算上でたった七一年間しかもたなかったことになります。まるで、日本人がとくいの使い捨てカイロやワリバシかのように使った後、きたなくなれば「あんたなんか用はないよ、さようなら。」といったつめたい感じで、大和川は人々たちに見捨てられて淀川にバトンタッチしたのです。たった七一年間お世話になっただけだけれど人間のわがままな使い方のため今のようにきたなくなったのだから大和川にお礼の感謝もこめて川を復活させるべきだと思いませんか?
みんなの力で大和川にお世話になった恩返しとして美しい川、魚の住みやすい川、川の底がみえるぐらいにきれいにすることは夢のまた夢なのでしょうか?いいえ、人間が努力、協力さえすれば少なくとも今の大和川よりだいぶ美しい川に生まれ変わるはずです。そんなことを考えただけで胸がいっぱいになって気持ちのいいことでしょう。このさわやかな気持ちのスカッとする大和川への恩返しは美しくするまでは大変ですが。私たち人間がきたなくしたものですからとうぜんのこと、今すぐ川を美しくすることを実行するべきことだと思いませんか?


<最優秀賞 近畿地方建設局長賞>

「大和川と環境汚染」

王寺町立王寺南中学校3年

今世界中で環境汚染がやかましくいわれてこの地球を守ろうという運動がおこっています。僕達の身近には、聞けば聞く程怖くなる様な色々な問題がありますが、一番気になるのは生活に欠かせない水ではないでしょうか。今は水道からの水さえ、そのままではあぶないといわれています。水道水の源は川です。昔の人々は、自由に川で泳いだり遊んだりし、又、そのまま飲むことさえ出来たと聞きます。しかし、今の川の様子はどうでしょう。ゴミが浮き沈みし、悪臭さえ放っています。どうしてこんなことになったのでしょうか。もちろん工場排水もあります。しかし、それ以上に川を汚しているのは家庭排水ではないでしょうか。食器や野菜を洗うのに必要な洗剤、洗濯に使う化学合成洗剤などに含まれる有機リンなどが一番の原因の様に思います。洗濯の洗剤を昔の粉石けんに、マヨネーズや油のついた食器を洗う時、天ぷら油等は、絶対に流しに流さないで一度ティッシュでふきとってから洗う等、各個人が生活排水に一寸心をとめて気をつければ川は随分美しくなるのではないでしょうか。ことわざに「三尺下れば水清し」というのがあります。これは河川の汚れた水は、流れて行くうちに薄められ、きれいになるという自然の浄化作用を表現したものですが、自然の浄化作用には限界があります。最近は生活様式が多様化し、排出物も多種多様で量も増し、自然の浄化作用が働きにくい状態になってきている様です。だから、増々我々一人一人の心がけが大切になってきているのです。大変な事態になる前に一人一人が川に関心を持ち、いたわってやれば大和川も生き返えり、救われるものと思います。
昔の様に安心して川の水をも飲める様に又、僕達の心に平安とやすらぎをもたらしてくれる大和川のせせらぎをとり返す為に、今から皆で力を合わせてゆきたいと思います。


<最優秀賞 大和川水質汚濁防止連絡協議会長賞>

「ふるさと大和川」

大阪市瓜破小学校3年

私の家は大和川のすぐ近くにあります。でも泳いだことはありません。お父さんが小さい時は、大和川で泳いだそうです。
夏になると、ベランダからP・Lの花火が見えてすごくきれいです。大和川のていぼうも、この時は車でいっぱいです。
お父さんと私と弟が大和川へちょうちょを取りに行った時、大和川はすごくきたないです。でもたまに、白い鳥がたくさんでとんできます。そんな時は、大和川もきれいだなあと思います。雨がたくさんふった時は大和川にあきかんやバケツ、ゴミなどがたくさんながれてきます。私はお父さんが小さい時のように大和川で泳ぎたいのでゴミを捨てる人を見るといやになります。私の小さい時自転車のれん習、ボブスレー、なわとび、かけっこ、みんな大和川でやりました。私は1回でも大和川で泳いでみたいです。


<最優秀賞 大和川水質汚濁防止連絡協議会長賞>

「大和川を美しい川に」

王寺町立王寺小学校4年

今の大和川を、見て下さい。
今の大和川は、飲み水にもできない、とっても、よごれた、きたない川です。こんな、きたない川で、一生いれば、どうなるでしょう。
私は大阪花博のレストランへ、入ったことがありました。まず、のどがかわいたので、水を飲みました。わたしは、びっくりしました。それは、とっても、おいしくなかったからです。
なぜ、大阪の水は、こんなに、ほかの市や県より、おいしくないのでしょう。みなさん考えてみて下さい。その理由は、大和川みたいに、人間が、美しい川をよごしているからです。
もっと、もっと、人間は、よく考えて、川を美しい、きれいな、川にして行きたいと、わたしは、思いました。みなさんも、ゴミは、ゴミばこへ、すてるようにしましょう。川や道路にすてると、川は、ますます、きたなくなり、二十一世紀をむかえる時には、もうすでに、飲み水など、なくなっているかもしれません。
わたしたちは、社会の勉強で、水を、わたしたちが家で、使うまでのを勉強しました。わたしたちは、家庭で、水を、なにげなく、使っていますが、きたない水を、きれいな水にするのは、とても、たいへんで、時間がかかります。きたなければ、きたないほど、家庭で使う水にするには、薬を、いっぱいつかわなければなりません。だから、大阪の水は、薬の味がしたり、薬のにおいがしたんだなあと、思いました。
だんだん、科学が進むにつれて、自然をよごすことになるでしょう。たとえば、たんたくきが、発明されました。洋服は、きれいになるけれど、その、せんざいのあわで、自然は、きたなくなるのです。みなさんは、もうせんたくきがあるのが、わたしもそうですが、あたりまえと思う人が多いと思いますが、それでは、自然が、花や、草木、川などがあまりにも、かわいそうだなあ。と思います。
わたしは、きかいは、べんりかもしれないと、思いますが、科学(きかい)や、お金などでは、きれいな自然は買うことは、できないと思います。それに、ぜったい、科学だけでは、人間はとても生きていけないと思います。いくら、科学が進んでも、きれいな水は、科学だけでは、いや、どんなことをしても、作ることのできない、とても、とても、たいせつなものなのです。だから、人間は、科学の発てんだけを、考えるだけでなく、生きるのに、もっとも、だいじな、たいせつな、自然を守らなければ、ならないと、わたしは、思います。


<優秀賞 大和川工事事務所長賞>

「きちゃなかった大和川」

大阪市立矢田小学校2年

わたしが大和川でゴミひらをしていると、あきかんやガラスやビンやはなび、いろいろなゴミがおちていました。わたしは心の中でこうおもいました。
「きちゃないなァ~大人の人もはなびするんやったらばけつに水いれて、はんびのかすをばけつの中にいれといたらなにもゴミにならないのになァ~。」とおもいました。
ガラスは、だれがほっていったのかなァ~それともおとしたのかなァ~わたしは、大和川がむかしみたいにきれいだったら子どもでも大人でもおよげたりさかなつりをしたりできるのになァ~とおもった。でも、今では、さかなはしんでるしおよいだりできないしみんなできょうりょくしてそうじをしたら大和川もきれいになるのになァ~とおもいました。


<優秀賞 大和川工事事務所長賞>

「きれいになってほしい大和川」

王寺町立王寺小学校2年

やまと川は、みんなできれいにするとすごくきれいになるとおもいます。
一人できれいにしたって、きれいにならないとおもいます。
それは、一人できれいにしたって、またちがう人たちがきたなくするからです。
だから、みんなでいっしょうけんめいきれいにしたら、早くきれいになると、おもいます。
そしたら、みんなきもちよくなるとおもいます。
そのためには、ポイすてをやめ、せんたくしたあとの水などもぜったいにながさないように、みんなでほんとうに、きれいにしょうと、おもわなければなりません。
わたしは、みんなでいえ王寺町のひとたちできれいにするなら、いつか、きっときれいになると、おもいます。
わたしも、きれいにするためにがんばります。


<優秀賞 大和川工事事務所長賞>

「大和川をきれいに」

大阪市立矢田小学校3年

ぼくは、大和川で泳ぎたい。魚つりもしたい。でも、大和川はきたない。でも、みんなで大和川をきれいにするときれいな魚やザリガニもくる。夜になるとほたるがくると思う。そんな大和川になったらいい。でも、よその人は平気であきカンやたばこのすいがら、ライターのきれたもの、本などをなげすて大和川がよけいにきたなくなる。それで子ども会、保育所もクリーンキャンペーンのきょうりょくして、月に一回、大和川のていぼうや土手をきれいにしている。子ども会や保育所だけではない。ほかの人もきょう力しているみたいだ。でも、ごみをすてる人がいるから、大和川はきたなくなる。大和川をきれいにするには、矢田の人や他の区の人が大和川がきれいにする運どうをしなければならない。今、淀川もよごれかけている。もし、淀川が今の大和川みたいになると大阪の飲み水がなくなる。それにわざわざびわこからひっぱてこなければならない。淀川がきたなくなる前に大和川をきれいにしよう。


<優秀賞 大和川工事事務所長賞>

「みんなの大和川」

奈良市立平城小学校4年

大和川がよごれている。魚たちがにげていく。このままでは、大和川が、ごみのやまになってしまう。こうなったらみんなの力でなおすしかない大和川。みんなでごみひろいをしたり、水をながす時も、よくごみをとって、あぶらをながさないようにして、みんなの大和川をつくっていく。ながれている、ながれている、きれいな水がながれている。およいでいるよ、およいでいるよ、きれいなお魚、およいでいるよ。ざりがにさんたちかえってきたよ、かめさんや、かえるさんたちもかえってきたよ。みんなみんなかえってきたよ。わたしたちも、はしっていた。みんなで川におよぎにいった。
「わあきもちいな。」
「わあお魚さんだ。」
「おっつれたぞ。」
みーんな、みーんなとっても楽しそう。
どんどん、どんどんあつまってきたよ。
大和川にあつまってきたよ。
元気いっぱい大和川。
みんなのたのしい大和川。