1996年の入賞作品

作文部門2

<優秀賞 (財)河川環境管理財団大阪事務所長賞>

「大和川」

 
大阪市立矢田北小学校3年

友だちと、大和川へ、行ったら、タイヤがういていた。水もにごっていた。でもハトはいっぱいいた。小さな小石を、一つなげたら、2、3羽ぐらいとんだ。もしも、もっと、もっと、もっと、きれかったら、魚も、いっぱいいて、カメも、ザリガニもいっぱいいて、毎日、魚、カメ、ザリガニ、を、つかまえられる。もし、それが本当だったら、川でおよいだりもできる。
でも、今は、大ちがい。水は、にごってるし、タイヤもういている。まだ、一度も、大和川でおよいだことがない。一度でいいから、大和川でおよぎたい。
近じょの人にもらった、カメの赤ちゃん、すごくかわいいけど、一月くらいたつときゅうに目をつむりだして、エサを食べない。それから三日たっても、やはり目をつむっている。気になって、水を少しいれてやると、カメがういた。
大和川でとれた、カメ、やっぱり大和川の水が、きたないから、よわってしんじゃったのかな。

<優秀賞 (財)河川環境管理財団大阪事務所長賞>

「きれいになった大和川」

王寺町立王寺小学校4年

ある日、家ぞくと電車で遊びに行くとちゅうに、まどから見えたのが大和川でした。
大和川には、鳥やつりをしている人が、たくさんいて、ごみは、かわらの方しかなく、二、三こ位でした。お母さんが、
「きれいになったね。」
と言いました。わたしも、
「ごみもあんまりないね。」
と言いました。
私は、一年の時の大和川と今の大和川と、全然ちがうと思いました。カンカンも、あまりなかったし、鳥も来て川を見ていて、とってもうれしかったです。
この前、いとこのおじちゃんが来て、
「帰り、車でおくろうか。」
とおとうさんが、言うと、
「電車でけしきを見ながら、帰りたいや。」
と言って、電車で帰られました。
もし、大和川がごみがいっぱいの川だったら、
「ならの川は、きたないな。せっかくけしきを見て、帰ろうかと思ったのに残ねんだ。」
と思われたにちがいありません。
でも、今はきれいになった、大和川を見てもらうことができ、私はよかったなとうれしくなりました。
今の大和川は、前まできたなかった、大和川をきれいにしようとするみんなの力が一つになってきれいになったのだと思います。でも、もし少しでも力をぬけばまたすぐにきたなくなってしまう。
私は私のできることで大和川をきれいになるようにがんばっていきたいと思います。


<優秀賞 (財)河川環境管理財団大阪事務所長賞>

「ごみを捨てないで」

大阪市立矢田西小学校6年

きたなく、くさい川。それが私の来た大和川だった。みんなも、いやいや歩いていた。こんな川を目の前にして、がんばって美しくしようという気持ちは、あまりおこらなかった。なぜなら、わかっていたからである。何をか、というと、どんなにがんばっても、たいして変わらないという事をである。私たちが、ごみを拾っても、焼け石に水、昔の川のかがやきは、もう帰らないのだ。
私は、いやいやごみを拾う。おちているごみは、たばこのすいがら、あきかん、お菓子の箱、新聞紙などだ。だんだん拾っているうちに、しんどくなってきた。このすごい悪臭のおかげでだ。
ごみを捨てた人は、きっと、何も考えずに、ポイ、ポイと捨てたと思う。そして、そんな人は、たぶん少なくはないだろう。これだけ、川がきたなく、くさくなり、鳥も魚も少なくなったのだから、けれど、あたりを見回すと、少ないながら、鳥はいた。白い鳥、はい色の鳥。数十羽ぐらいかな。私は、この鳥たちがごみのためにころばない事を願った。それと、心の中で、こんな所で暮らしているなんて、さぞ迷わくだろうな。とも思った。だって、本来なら、美しい川で、仲間もいっぱいいただろうに。
「ピーッ」先生の笛でこのクリーンキャンペーンは終った。始めた時よりかは、ごみはへっていた。クリーンキャンペーンをして、よかったかな。と思ったけれど、それと同時に、来年もよごれているんだろうな。と思った。
大和川が美しくなったら、きっといい場所になるよ。すきとおる美しい川。鳥も魚もいっぱいいて、ごみは一つもない。そういう大和川がいいな、いや、そうさせていきたいな。


<優秀賞 (財)河川環境管理財団大阪事務所長賞>

「きれいを現実に」

王寺町立王寺南中学校2年

年々、大和川は汚くなってきているような気がします。
私たちは、川をきれいにしようと、ポスターや作文など呼びかけ、それに何をどうしたらいいかなども、例に挙げたりしているのになぜでしょう。みんな、ポスターや作文を見て、頭では理解しているつもりでも、なかなか行動に移すことができていないのだろうと思います。これを例に二つ挙げていきましょう。
まずは、ゴミをゴミ箱に捨てることです。ジュースを飲んだり、お菓子を食べたりしているときに出るゴミは、よく川に浮いています。きっとゴミ箱に捨てるのがめんどくさくて、そのまま捨ててしまったのだと思いますが、それは私たちに十分できることだと思います。
そして、みんなが必ずつかっている洗剤です。今は地球にやさしい洗剤があるからといっても洗剤は洗剤なのです。川がきれいになるわけがありません。できるだけ使う量を少なくしたり、油で作れる石けんを使うなどして、なるべく洗剤を使わないようにすることも、できないというわけでもありません。
このように、私たちができることをしないでいるから川がだんだん汚れてきてしまうのです。
この前にあった、大和川での花火大会のときに「川にゴミを捨てないようにしましょう。川を汚さないようにしましょう。」という放送が流れてきました。私の近くにいた小さな男の子が「そんなこと言っても誰かが捨てちゃうんだよね。」と言っていました。
私はこんなに小さな子がそんな事を考えているんだと、驚いてしまいました。また、その言葉で私も大和川をきれいにすることを口だけで言うのでは現実のことにはできないけど、行動に移したら、~にしたいと未来形ではなくなっていると、現在進行形にしたいと思いました。


<優秀賞 (財)河川環境管理財団大阪事務所長賞>

「わたしの大好きな大和川」

大阪市立依羅小学校6年

私の住んでいる住吉区の浅香から見える大和川は、太陽の光を浴びて、川の表面がきらきらしてとてもきれいです。私は、そんな自然の大和川が私はとても大好きです。
私はこれからも大和川がみんなのいこいの場としてみんなに愛されるといいなと思います。そしてみんなが大和川にゴミを捨てずに拾い、みんなが大和川を本当に大切にすると大和川も喜ぶし、みんなも気分がとても良くなるんだと思います。
それにきれいにすれば、みんなが大和川まで散歩したり日光浴をしに行きたくなったりするほど大和川を好きになるんではないかと思います。
この大和川クリーンキャンペーンが、大和川のことをみんなに好きになってほしいという願いでつくられた行事なのだろうと私は思います。
私は、一日も早く大和川がきれいになってみんなのいこいの場となってほしいなと思います。