水環境改善活動発表・研究・交流会2010
大和川は、平成21年には本川8地点の水質がBOD 年平均値で過去最良の3.2mg/Lを記録するなど、水環境改善活動の大きな成果があらわれてきました。さらに、近年はアユの遡上 や産卵も確認されています。しかし、その一方で、大和川の水環境が抱える課題はまだまだのこされ、さらなる改善が求められているといえます。
そこで、大和川の水環境に関する現状を共有し、今後の目ざすべき姿や新たな目標、そして参学官民が連携してできる取り組みを探るために『大和川 水環境改善活動発表・研究交流会 2010』を、大和川河川事務所の主催、大和川水環境協議会(大阪府・奈良県・流域市町村・近畿地方整備局)の共催により、平成22年3月7日に王寺町地域交流センターで開催しました。
当日は、不安定な天候の中、日頃から水環境改善活動に携わる方々や大和川の水質に興味をお持ちの方など、80人のみなさまにご参加いただきました。 午前中に実施されたクリーン大作戦に参加後、会場に駆けつけた参加者も数多くいらっしゃいました。
話題提供

【話題提供】
第1部は、話題提供として「アユの遡上と大和川の水環境」をテーマに、最近の大和川を取り巻く環境について鋭い視点で3人の先生が解説をされました。
【活動発表会】
第2部の活動発表会では、日頃流域で活動されている11の多彩な団体、個人の方々から発表を頂きました。
[魚・生態]
- 谷 幸三氏 (大阪産業大学非常勤講師)
- 吉田 孝直氏と科学部生徒の皆さん (橿原市畝傍中学校科学部)
- 岡本 胤継氏 (NPO法人総合教育研究所理事長)
- 松吉 敬一氏 (大和川釣り人クラブ代表)
- 和田 収弘氏 (堺南ライオンズクラブ会長)
[水質・景観]
- 大美 博昭氏 (大阪府環境農林水産総合研究所主任研究員)
- 山田 智貴氏 (大阪府立大学大学院助教)
- 木村 淳弘氏 (日本下水文化研究会副代表兼関西支部長)
- 小松 清生氏 (大和川市民ネットワーク事務局長)
- 中島 祐子氏 (奈良県環境アドバイザー)
- 中川 保氏 (奈良県土木部河川課課長補佐)

【意見交換会】
第3部では、話題提供や活動発表の内容をもとに、みんなが今後できることは何かを話し合いました。
意見交換会は、【水質・景観(ゴミ)】と【魚(アユ)・生態】の2つのグループに分かれて行われ、冒頭から積極的な意見や質問が続出しました。予定時間を超えても白熱した意見が寄せられ、両グループともに、「大和川をもっとよく したい」「みんなで力を合わせて共に考えたい」という思いが溢れる意見交換会となりました。
会場展示
会場には20の団体および企業が、活動や研究に関する展示を行いました。
多くの来場者が展示コーナーを訪れ、展示内容に見入り、出展者に熱心に質問する方も見受けられました。
大和川河川事務所及び大和川水環境協議会では、今後も、大和川の水環境改善に向けて産学官民連携で活動すべきことについては、広く情報を交換・共有する取り組みを続けていきたいと考えています。
大和川河川事務所及び大和川水環境協議会では、今後も、大和川の水環境改善に向けて産学官民連携で活動すべきことについては、広く情報を交換・共有する取り組みを続けていきたいと考えています。
当日のようす
発表会や意見交換会のようすをwmv動画でご覧いただけます。