アクア琵琶からのメールニュース vol.203号（2019.7.26発行）
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■■ 目 次 ■■
☆アクア琵琶情報 ・「第１２回 水辺の匠」終了☆
☆ビワズ冒険談 ・ビワズ冒険談『第４回』
☆休館情報 ・８月の休館日 8月23日(金)
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■アクア琵琶情報
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「第１２回水辺の匠」終了☆
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梅雨があけて暑さが厳しくなってきましたね。夏休みに入りアクア琵琶では
子どもたちの元気な声が聞こえ、連日賑わっています♪
さて、７月２０日（土）２１日（日）の２日間、アクア琵琶とウォータース
テーション琵琶にて、《第１２回水辺の匠》を開催いたしました。イベントの
前日まで台風の影響でお天気が心配されたのですが、当日は雨に降られること
なく、屋外のイベントも無事に行うことができました。今年は約１８００名
の方にお越しいただきました♪
防災服（ＴＥＣ−ＦＯＲＣＥ）を着て、照明車やポンプ車、河川パトロール
車の前でニコニコ顔の写真を撮ってもらっていた子どもたち、「ビワゴラスイ
ッチ」では、動くからくりをワクワクしながら見ていただき、最後には大きな
拍手をくださったみなさま。「足が悪いけどがんばるわ！」と言いながら、
クイズラリーに挑戦してくださったご夫婦。「毎回楽しみにしてます！」とお
っしゃって瀬田川洗堰見学ツアーにご参加いただいた方、おはなし「あなたの
知らないＢＩＷＡＫＯの世界」を聞いて「とても勉強になったわ〜！」「県内
に住んでても知らんことたくさんあるわ〜」と喜んでくださったみなさま、
ウォーターステーションから急いで駆け寄ってクイズ【野洲川ってどんな川？】
に参加してくれた子どもたち、水質調査船（湖水守）見学とプランクトン観察
の整理券配布をずっと待っていてくださったみなさま、本当にありがとうござ
いました。
たくさんの方にお越しいただき楽しんでいただけたこと、そして無事に終了で
きたことをスタッフ一同、心からうれしく思っています。
最近では、昼間は蝉の声が聞こえるものの、夕方は不安定なお天気になり雷
雨になることが多いですね。アクア琵琶の２階では、防災のパネル展示も行っ
っています。大切な命や財産を水害から守るためにどのように備えて、いつど
のような行動をとればいいのか紹介しています。ぜひご覧下さい。
８月は２３日が休館日です。それ以外は毎日開館しています。
夏休みの宿題にもお役立てくださいね。スタッフ一同お待ちしております。
※なお、現在『雨たいけん室』は機器故障のため使用できません。
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■ビワズ冒険談
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ビワズの冒険談『第４回』
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いつもメールニュースをご覧頂きありがとう御座います。
なんとか第４回まで続いています。さて、前回は琵琶湖就航の歌のお話でした。
今回はアクア琵琶の目の前の洗堰についてビワズ君がどんな冒険談を語ってく
れるでしょうか。
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【ビワズ】こんにちは ぼくビワズです。
アクア琵琶の目の前はご存知のとおり瀬田川です。ここに明治時代に造られた瀬
田川洗堰（旧洗堰）の一部が保存されています。瀬田川洗堰は下流のコンクリー
トでできた堰で、上流の岩とレンガ造の堰は南郷洗堰と言うのではないでしょう
かって？、いえいえ両方とも瀬田川洗堰なんだよ。しかし、道路の案内板やバス
停は「南郷洗堰」と書かれているって？う〜ん、新旧を区別するためか、地元へ
の愛着で南郷にある堰が、南郷の洗堰、やがて南郷洗堰と呼ばれる様になったの
かと思っています。。。皆さんが親しみ込めて「南郷洗堰」と言ってくれている
のですね。
さて、僕は、水中では自由自在に泳ぎ廻ることが出来るんだ。石とレンガで造
られた堰の周りは僕の遊び場。堰柱の間で遊んでいたら大きな石の壁を発見！誰
が置いたのか大きな一枚岩が綺麗に置かれているんだ。元々、川の流れを堰き止
める堰はどうして造られたのか？僕に対する悪戯ではなさそう。仙人が探検して
こいと言ったのはこれのことかな。。。ところで、洗堰はどうして造られたの？
【仙 人】ビワズよ。話が長くなるのでゆっくり聞くんだよ。
明治７年から琵琶湖の水位観測が始まり、琵琶湖水位が３尺（９１cm）までであ
れば琵琶湖沿岸で浸水被害が発生することは少ない。しかし、水位がそれ以上に
なると浸水被害が発生することが分かったんだ。観測の結果、大雨が降ると琵琶
湖の水位が６尺まで上がり被害が発生する。そこで琵琶湖の水位を普段から３尺
下げておけば１０年の内８年は被害が発生しないことが分かったんだ。これだけ
であれば、瀬田川を３尺掘り下げても同じ流下能力がある河道を整備すれば良い
訳だ。しかし、３尺下げてもなお被害が発生しない高水位についても浸水日数の
軽減、淀川本川が非常事態となった時に洪水量を軽減するためには、瀬田川の洪
水をコントロール出来る機能、つまり洗堰が必要と考えたんだ。早く琵琶湖の水
位を低下させるため堰の敷高を低くして堰桁を嵌めておくと自然に琵琶湖水位は
３尺低くなり、琵琶湖沿岸に浸水被害が出れば堰桁を外す。淀川本川が非常事態
になれば堰桁を嵌めて瀬田川から流れ出す洪水を調節する。堰の設置にあたって
は、洗堰設置に反対した琵琶湖沿岸の住民の声に耳を傾け、被害軽減の一助とす
べく設計が見直され、将来のことを考えて当初計画よりも１m低い敷高で建設さ
れたんだ。しかし、瀬田川改修が進捗していないため洗堰下流の河床が高く、当
時は下段の桁を開放する機会が生じなかった。そこで、操作の必要性が低く、平
面的にも流れに影響しない左岸端部１０門の下段に石桁が嵌め込まれたんだよ。
瀬田川洗堰堰桁配置表の記録から、我々に発信された設計技術者のメッセージを
読み取って、平成２９年３月に調査したら石桁の存在が確認されたんだよ。
【ビワズ】よく分かりました。
将来を見越してより良いものを造ったんだね。ところで、２年前に誰が調査した
の〜。
【仙 人】
誰だったかのう。。。
調査を行った人に当時の状況を聞いてみようか。
【調査関係者】
錨にロープを結び付けて慎重に水中に下ろしていくと何かに触れる感触がありまし
た。錨は鉄製で、上下させると金属音が伝わって来ました。その場にいた者が顔を
見合わせ、水中から発生する金属音に歓喜しました。やっぱりあったんだと思いま
した。錨を上流側、下流側にほんの少しずらすと触れる反応が無くなり深くまで錨
が沈んでいきます。左右に動かすと直線上に金属音が連続して発生しました。瀬田
川洗堰堰桁配置表のとおり石桁が今も残っている。嵌まったままなんです。石桁を
見てみたいとの衝撃に駆られました。後日、ビデオカメラで撮影を試みました。ビ
デオカメラを完全防水にして水中に沈めましたがモニターが出来ません。つまり撮
影中はカメラが何処を向いているか、水中が濁っているのかも分からないのです。
引き上げて、再生してみると石桁を捉えていました。あのときの感動は忘れること
が出来ません。今もはっきり覚えています。こんな近くに隠された謎が存在してい
たのだ。大発見だったんです。この時撮影した映像はアクア琵琶でご覧頂けます。
あなたもこの感動を味わって下さい。
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■休館情報
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８月の休館日は２３日です。（施設点検のため）
なお、天候等の事情によっては急遽、臨時休館になる場合もございます。
当日や前日に決定することもありますので下記のTwitterにアクセスしていた
だき最新情報をご確認のうえ、ご来館ください。
（気象情報に関する書き込みがない場合は開館しています）
★最新情報は、ウォーターステーション琵琶のTwitterをご覧ください。
https://twitter.com/WS_Biwa
アクア琵琶は、ボランティアスタッフの方々のご協力のもと、2014年８月
より休日を全日開館（館内点検日を除く）させて頂いております。
今後も、より地域に親しまれる施設運営を行っていくため、引き続き
案内ボランティアを若干名募集します。土日祝日を中心に、アクア琵琶
及び施設周辺で、来館者に展示や施設の案内・情報提供・質問対応などを行
っていただきます。個性豊かなボランティアスタッフと一緒にアクア琵琶を
盛り上げて頂けませんか？みなさまのご応募をお待ちしております。
※詳しくは、ホームページをご覧下さい。
アクア琵琶、琵琶湖河川事務所のホームページは、
平成27年10月1日(木)より下記のURLへ移転しました。
新URL【http://www.kkr.mlit.go.jp/biwako/aquabiwa/index.html】
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