アクア琵琶からのメールニュース vol.224号(2021.5.31発行)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                     ○ 開館のおしらせ ○
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 アクア琵琶は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、令和2年6月29日
 から平日(月・水・木・金曜日)のみ時間短縮して開館しております。
 入館には事前予約が必要です。
 コロナ禍の状況をかんがみ、急きょ予約を見合わす場合が有ります。
 詳細はホームページをご確認ください。
 利用者のみなさまにおかれましてはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理
 解のほどよろしくお願いいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                    
■■ 目 次 ■■
                    
☆アクア琵琶だより  ・絶滅のおそれのある野生生物
                     
☆その他            

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■アクア琵琶だより
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                    
 ★.。:・・.。:*・★.。:・・.。:*・★.。:・・.。:*・★.。:・・.。:*・★.。:・・.。:*・★
                             
              絶滅のおそれのある野生生物  
                    
 ★.。:・・.。:*・★.。:・・.。:*・★.。:・・.。:*・★.。:・・.。:*・★.。:・・.。:*・★
                    
  校外学習のシーズンになりました。アクア琵琶でも、新型コロナウィルス
の感染防止対策を講じながら、たくさんの小学生のお客様をお迎えしており
ます。目をキラキラ輝かせながら先生のお話に聞き入り、学習のしおりに展
示パネルから得た気づきを懸命に書き込む子どもたちの姿は、かわいらしく
もあり、頼もしくもあり、見ていて微笑まずにはいられません。

 さて、「レッドリスト(Red List)」、あるいは、「レッドデータブック
(Red Data Book)」という言葉を、一度はお聞きになったことがあるのでは
ないでしょうか。レッドリストは、絶滅のおそれのある野生生物のリストの
ことです。また、レッドデータブックとは、レッドリストに選定された野生
生物の生息状況等をまとめた報告書のことをいいます。これらは、世界的規
模の国際的なものが国際自然保護連合(IUCN)から発行されており、国内にお
いては、全国を基準にしたものが環境省より、また、地域レベルのものが地
方公共団体などより発行されています。

 先月、滋賀県から、『滋賀県で大切にすべき野生生物−滋賀県レッドデー
タブック 2020年版−』が発刊されました。それによると、2020年版で選定さ
れた野生生物は1,515種に及び、前回刊行された2015年版に比べると、76種
も増加しています。また、県内から絶滅してしまった絶滅種は、今回新たに
昆虫類2種が加わり、17種(植物1、哺乳類2、昆虫類12、魚類2)に
なりました。淡水魚類に注目すると、現存していると考えられる在来種は66
種あり、その生息状況としては、多くが減少傾向にあるといいます。その要因
としては、市街化や河川の改修、圃場整備などによる生息環境の消失や悪化に
加え、国外外来種オオクチバスやブルーギル、近年ではチャネルキャットフィ
ッシュ(アメリカナマズ)などの増加により、在来魚が捕食されることや、餌
の競合などの悪影響があると記されています。

 数十年前には、田んぼや小川、池などで普通にみられたメダカも、全国的
に数が減り、今では滅多にみられない魚になってしまいました。また、以前
はどの地域のものもメダカとされていましたが、形態と遺伝子が異なること
から、「ミナミメダカ」(メダカ南日本集団)と「キタノメダカ」(北日本
集団)の2種に区別されるようになりました。そのため、環境省のレッドリ
ストには、両種のメダカが「絶滅危惧U類」(絶滅の危険が増大している種)
として選定されています。一方、キタノメダカが生息していない滋賀県では、
ミナミメダカが「絶滅危機増大種」とされています。ちなみに、滋賀県の高
島市から県境の乗鞍岳を越えて福井県敦賀市に入ると、キタノメダカの生息
地になるそうです。体が小さく、長い距離を泳ぐことができないメダカは、
限られた水域の中で独自の進化を遂げ、ミナミメダカには、さらに異なる9
つの地域集団があることもわかってきました。生息地の異なるメダカを、人
間が運んで移動させると、もともとその地に住んでいたメダカと交雑(遺伝
子攪乱)し、地域固有のメダカが少なくなってしまいますので、ご注意くだ
さいね。

 なお、日本全国で歌い親しまれている童謡「めだかの学校」は、童話作家
の茶木滋さんが、終戦当時の荻窪用水で、メダカを見ながら息子さんと交わ
した話を基に作詞されたようです。

                   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■その他
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
登録されたメールアドレスは「アクア琵琶メールニュース」配信のみに利用し、
その他の目的で利用することはございません。
迷惑メール防止のためのメール受信設定をしている方は、ドメイン指定解除設定
を行ってください。
※送信元メールアドレス:kkr-aquabiwa@mlit.go.jp
======================================================================
このメールニュースの受信を止めるには、アクア琵琶ホームページ内の「メー
ルニュース登録・解除
<http://www.kkr.mlit.go.jp/biwako/aquabiwa/apply/mailnews.php>」より、
お手続きください。
======================================================================
水のめぐみ館「アクア琵琶」
                    
〒520-2279 滋賀県大津市黒津4丁目2番2号
TEL.077-546-7348
                    
ご意見・ご要望は下記のお問い合せフォームよりアクセスをお願い致します。
お問い合せフォーム
<https://www.kkr.mlit.go.jp/biwako/aquabiwa/form/index.html>
======================================================================
                    
                    
  

                
    
ページトップに戻る

もどる

HOME > 各種資料 >