河川における安全利用点検の実施結果

河川を利用される皆様が、より安全に安心して河川に接することができるように、公園や河川構造物周辺などを中心に危険箇所がないか、注意喚起が必要な箇所がないかを確認する「安全利用点検」を平成22年5月20日(野洲川)、27日(瀬田川)に実施しました。

従前より、日々河川の巡視を行って河川の状態把握に努めているところですが、例年河川利用をされる方が増えるこの時期に安全利用の確保という観点で、琵琶湖河川事務所で管理する瀬田川、野洲川の点検を行っています。

点検対象は、基本的には管理区間全域ですが特に利用の多い、河川公園、高水敷、護岸、樋門、水位観測所等です。

点検項目は、河川内への転落や滑り落ちの有無、構造物周辺での陥没等の損傷部への落ち込みの有無、公園施設等が原因となる転倒の危険性の有無、捨石等のぐらつきの有無、看板等の危険明示の問題の有無などです。

その結果、対策が必要な箇所を確認しました。ここではその一部を紹介します。

安全利用点検・破損状況と予定される応急措置
河川名 対象区域 点検対象施設名 点検結果
(破損状況)
実施予定の応急措置
左右岸 距離標 区域番号
瀬田川 左岸 70.1k+50m付近 1 集水桝 階段手前の集水桝のコンクリート蓋が破損している。 蓋を取り替える。
(平成22年9月末までに)
瀬田川 左岸 70.2k+10m付近 2 階段 階段の踏面に鉄筋が突出している。 撤去済み
瀬田川 左岸 73.2k付近 3 距離標 河川距離標案内板が県道歩道(河川区域外)に設置されている。板が外れている。 切断撤去する。
(平成22年9月末までに)
瀬田川 左岸 74.0k付近 4 階段
(距離標)
階段上部に距離標が設置されており、周囲と段差があることから危険である。 反射テープを貼る。
(平成22年9月末までに)
瀬田川 左岸 74.1k付近 5 散策路 光ケーブルの標示鋲が突出しており、通行に危険である。 突出を解消する。
(平成22年9月末までに)
瀬田川 右岸 68.8k+10m付近 6 樋門 立木樋門の堤内側呑み口の転落防止柵に開口部あり。 チェーン設置などで開口部をなくす。
(平成22年9月末までに)
瀬田川 右岸 69.8k+60m付近 7 階段 階段への転落防止対策が必要。 チェーン等を設置する。
(平成22年9月末までに)
瀬田川 右岸 69.8k+80m付近 8 階段 階段への転落防止対策が必要。 チェーン等を設置する。
(平成22年9月末までに)
瀬田川 右岸 72.5k付近 9 転落防止柵 転落防止柵に隙間がある。 転落防止柵を延長する。
(平成22年9月末までに)
野洲川 左岸 0.2k+90m付近 10 河川銘板 河川名標識支柱の地際が腐食 さび止め塗装を行う
(平成22年9月末までに)
野洲川 左岸 7.4k+10m付近 11 階段 階段部の化粧モルタルが割れている。段差1cm〜2cm。 補修する。
(平成22年9月末までに)
野洲川 左岸 8.8k+150m他 12 兼用道路
(歩道)
ハンドホールが飛び出している ポストコーンを設置する。
(平成22年9月末までに)
野洲川 左岸 9.8k付近 13 管理用通路 管理用通路が無くなり、自転車が法面を転ぶ危険がある クッションドラムを設置済み。
野洲川 右岸 6.2k+80m付近 14 車止め 側帯に設置された車止めのワイヤ−が切れている。 補修する。
(平成22年9月末までに)
野洲川 右岸 7.2k+100m付近 15 進入防止柵 車止めの支柱とピンを繋ぐワイヤーが破損している。 補修する。
(平成22年9月末までに)
野洲川 右岸 8.4k+130m付近 16 堤防 堤防天端の裏法肩に不要なポール(支柱)が2本存置されている。 撤去する。
(平成22年9月末までに)
野洲川 右岸 9.0k付近 17 堤防 堤防天端の表法肩に不要なポール(支柱)が1本存置されている。 撤去する。
(平成22年9月末までに)
野洲川 右岸 12.6k+100m付近 18 車止め 車止めの塗装が剥げており視認性が悪く、衝突の危険性がある。 補修する。
(平成22年9月末までに)
野洲川 右岸 13.2k付近 19 車止め 車止めの塗装が剥げており視認性が悪く、衝突の危険性がある。 補修する。
(平成22年9月末までに)

河川を利用される皆様も、本来河川は、自然公物として危険性を内包しつつ自由使用に供されており、利用にあたっての安全確保に、利用者として十分留意していただきながら、安全で楽しく河川をご利用して頂きますようお願い致します。

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