琵琶湖及び周辺河川環境に関する専門家グループ制度 第1回姉川・高時川河川環境ワーキンググループ会議

議事のまとめと今後の方針

1.議事次第

議事次第

  1. 開会
  2. 挨拶
  3. 議事
    1. 琵琶湖及び周辺河川環境に関する専門家グループ制度について
    2. 姉川・高時川河川環境WGについて
    3. 丹生ダム計画に関する調査検討(中間報告)
      1. 丹生ダム計画に関する調査検討の全体構成
      2. 項目ごとの中間報告内容
        1. 丹生ダムによる補給の効果の検討
          • 魚類遡上・産卵調査
            • ビワマス産卵範囲調査について
            • アユ産卵範囲調査について
          • 農業水利の現況整理
        2. 丹生ダムからの補給による自然環境への影響
          • 姉川河川水の琵琶湖への流入状況調査(雪解け水について)
  4. 閉会

日時 平成16年7月28日(水)18:00〜20:30
場所 ぱるるプラザ京都 6階 会議室D

2.出席者

所属・分類 出席者氏名(順不同敬称略)
専門家グループ: 池上教授、江頭教授、竹門助教授、鳥塚組合長、前畑総括学芸員、渡邉教授(欠席:寶教授、熊谷総括研究員)
琵琶湖河川事務所: 河村、酒井
水資源機構関丹生ダム建設所: 原、木戸、山本
事務局: 河川環境管理財団

3.使用資料

資料‐1 琵琶湖及び周辺河川環境に関する専門家グループ制度について (PDF 290KB)
資料‐2 姉川・高時川河川環境WGについて (PDF 306KB)
資料‐3 丹生ダム計画に関する調査検討(中間報告)
            3-1 (PDF 32KB) | 3-2 (PDF 1.1MB) | 3-3 (PDF 4.4MB) | 3-4 (PDF 36MB)
資料‐4 丹生ダム計画に関する調査検討の説明状況 (PDF 26KB)
参考資料 調査検討(中間報告)に係る委員からの意見(淀川水系流域委員会第3回ダムWG資料2) (PDF 415KB)
当日資料 資料-3補足:河川環境WG検討の流れ (PDF 10KB)

4.議事のまとめ

写真 会議風景

項目 1.琵琶湖及び周辺河川環境に関する専門家グループ制度について
意見のまとめ

(特になし)

今後の方針、等

事務局の推薦により、江頭教授が本WGのチーフとして決定した。

項目 2.姉川・高時川河川環境WGについて
意見のまとめ
  • 与えられた資料に対して議論を行うのか、琵琶湖の水位操作そのものに踏み込んで丹生ダムのあり方について議論を行うのか。
    → 前提としては、現在、現計画を基本とした調査検討を行っているため、今の水位管理に関する議論から始め、必要に応じて検討の幅を広げていく。
  • 資料の検討項目は丹生ダムを実施した場合のメリットを主に検討しているが、この委員会の役割はデメリットやコストなども含めて環境サイドからのダム計画の影響を評価する役割があるのではないか。
    → 現在調査中のものもあり、次回以降、調査結果を示し、指導を頂く予定。
今後の方針、等

大まかなスケジュールは、年内に検討項目の幹となる部分をこのWGで指導を頂き、方向付けを決定する。

項目 3. 丹生ダム計画に関する調査検討
意見のまとめ

【魚類遡上・産卵調査】

  • 高時川と姉川でビワマスの産卵床の確認状況に差があるが、その理由の一つとして、高時川はビワマスの密漁によることが考えられる。

【農業水利の現況整理】

  • ワーキングの名称にある“河川環境”という範囲は姉川・高時川本川及び、農業用水路関連の周辺河川や用排水路の環境も含む。
  • 農業水利とダムの関係は社会的な背景を重視するべきである。
  • 流況曲線も用意して欲しい。川全体の水資源としての実力を測るのに便利である。
  • 瀬切れは社会的な側面と物理的な側面から問題を見る必要がある。
  • 瀬切れの社会的側面は、古い文献からも地域の水利システムについて調査するべきで、また、そのメカニズムを本川の線的な状況で判断するのではなく、地域の条件、灌漑期の状況、エコシステムなどの広い視点で判断する必要がある。
  • 瀬切れの物理的側面は、頭首工からの取水が多めに取られている問題、上流の原生林の伐採で保水能力を下げている事も原因と考えられる。また、河床の変遷、流況の変化も見る必要がある。
  • 農業用水の節水を問題にするのであれば、取水だけでなく、排水も調査を行うべきである。また、その排水が琵琶湖に与える影響も調査する必要がある。
  • 農業水利に関して、大正10年に滋賀県内務省が発行した「農業水利及び土地調査書」が参考になる。

【姉川河川水の琵琶湖への流入状況調査】

  • 今回の調査結果は「姉川・高時川からの雪解け水が貧酸素水塊の軽減・解消に寄与する」との仮説が必ずしも成り立つものではない。
  • 漁業者の中では8月から10月の台風時期に、豪雨による流入水が琵琶湖の底層に入ると考えている。また、台風による強風が琵琶湖の表面を吹くことにより表層と低層が入れ替わると考えている。これらは、昔の沖曳という漁法で水深40m程度を漁場とするが、台風の後は捕れない状況があることからそう考える。
    → 昨年の台風10号時のデータがあるため、それを次回以降に示す。
今後の方針、等

上記の意見、指摘事項を参考に調査検討を行う。

項目 4.その他
意見のまとめ
  • 会議後のWGに関する意見は事務局(河川環境管理財団)に出して頂く。
  • 会議の傍聴者からも有効な情報があれば提供して頂きたい。
今後の方針、等

次回の開催は8月30日〜9月3日で調整する。

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