国土交通省 近畿地方整備局 琵琶湖河川事務所
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鳥居川水位観測所

現在の鳥居川観測地点水位

すいっちの鳥居川観測所計測データページへ

現在の琵琶湖の水位は、琵琶湖河川事務所が観測しており、琵琶湖の湖内5箇所で観測したデータを平均したものです。このように5箇所の平均水位を琵琶湖水位とするようになったのは平成4年4月からで、それ以前は瀬田の唐橋付近に設置された「鳥居川(とりいがわ)観測所」の水位を琵琶湖の水位として公表してきました。この鳥居川観測所が設置されたのが、明治7年(1874年)2月4日です。その年、日本国内では郵便貯金が開始され、大阪・神戸間に鉄道が開通したほか、東京では、石油ランプの街燈やガス燈が点火した年となっています。

鳥居川観測所とは・・・・・
位置説明地図

鳥居川観測所は、明治7年(1874)2月4日にオランダ人技師のエッセルの指導によって瀬田の唐橋の近くに開設されました。
これによって基準水位(水位ゼロ)が定められ、琵琶湖の水位観測がスタートしました。

琵琶湖の基準水位について

鳥居川量水標 写真

鳥居川量水標
観測所設置当時の量水標のようす

鳥居川量水標 写真

鳥居川量水標
現在の量水標のようす

自記水位計 写真

自記水位計
明治33年に設置され、
平成15年までデータを
記録しつづけました

5万日を越えた琵琶湖の水位観測
鳥居川地点での水位観測は、136年以上にわたって1日も休むことなく観測がつづけられ、平成22年(2010年)12月27日に観測開始から5万日を超えました。
この水位をもとにして、瀬田川洗堰では放流量を定め、琵琶湖の水位を管理し洪水や渇水から人々の暮らしを守ってきました。
近年では、琵琶湖の生態系へ配慮した洗堰の操作などを行っており、琵琶湖の水位はますます重要となってきています。
現在、鳥居川水位観測所は瀬田川の洪水予報の基準地点として重要な役割を担っています。

水位観測のあゆみ

・普通(または採水) 明治7(1874)年2月4日〜平成15年12月31日
・自記(又は自動監視) 明治33(1900)年5月1日〜
・テレメータ 昭和40(1965)年5月1日〜

地域の人に支え続けられた水位観測

鳥居川観測所は平成15年(2003年)に目視による観測が終わるまで、何代にもわたる観測員の人たちによって支えられてきました。
水位観測は、毎日朝6時と夕方6時の2回行われ、長年欠かすことなく観測され続けました。

明治からの水位の変化