国土交通省では、昨年100周年を迎えた旧洗堰について、地域の歴史を物語る大切な資源として次世代へと受け継いでいくために、昨年から保全と利活用方策について検討しています。 |
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旧瀬田川南郷洗堰保存検討ワークショップでは、皆様から寄せられたご意見を参考にさせて頂きながら、旧洗堰の保存方法及び利活用方法について検討していきます。
「旧洗堰を身近な資源として活用したい」、「旧洗堰の歴史を子や孫に伝えていきたい」など皆さまの旧洗堰の保存、旧洗堰の利活用方法、旧洗堰の周辺環境整備などに関する多様なご意見を募集しておりますので、下記からどんどんお寄せください。
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現在の瀬田川洗堰のおよそ100m上流に、レンガ造りが美しい旧洗堰の遺構が残されています。
1902(明治35)年から3年の歳月をかけて建設された旧洗堰は、瀬田川の水量や水位を調整することで、琵琶湖の洪水と渇水、さらに下流の淀川の洪水を防止するという、重要な役割を担った河川構造物でした。
旧洗堰は、総延長172.71m、レンガ造りの32門の水門を持ち、堂々たる威容を誇っていました。水門の操作は人力で行われ、角材の上げ下ろしにより川の流れを調整していました。この作業は大変な作業で、32門全ての水門を閉じるのに丸2日、全て開くのに丸1日かかっていました。 |
1961(昭和36)年、現在の瀬田川洗堰の完成に伴い、旧洗堰は約60年間果たしてきた役割を終え、現在その一部が両岸に保存されています。 この旧洗堰は、淀川改良事業の要として建造された戦前最大のレンガ可動堰として、2002(平成14)年の土木学会選奨土木遺産に選ばれています。 |
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