洪水浸水想定区域図

野洲川洪水浸水想定区域図
B 想定し得る最大規模の降雨

(1)想定最大規模降雨とは?
対象とする河川のこれまでの計画規模を上回り、想定し得る最大規模の降雨のことです。
「少なくとも命を守り、社会経済に壊滅的な被害が発生しない」ことを目標とした、ソフト対策を講じるための降雨です。
野洲川における想定最大降雨は、『浸水想定(洪水、内水)の作成等のための想定最大外力の設定 平成27年7月 国土交通省 水管理・国土保全局』にもとづいて設定しています。
野洲川では、24時間に降る雨の量で663ミリとなり、この降雨量は概ね1000年に1回程度の確率で発生する規模となります。
近畿地方で降雨の特性が似ている地域で観測されたデータを基に、実績最大降雨量の包絡線を作成。
降雨継続時間と流域面積から想定し得る最大規模の降雨を算出する。
想定最大外力の設定手法は「想定最大外力(洪水、内水)の設定に係る技術検討会」で検討された。
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(2)昭和28年9月洪水で実際に降った降雨との比較
計画対象洪水や最近の主要な洪水を基に、日雨量を一律引き伸ばして、想定し得る最大規模の降雨波形群を設定し、この中から被害が最大となる昭和28年9月(台風13号)の降雨波形を対象波形として採用しました。
昭和28年9月の台風13号は、9月25日に紀伊半島を襲い、近畿地方を中心に大きな被害をもたらした洪水で、野洲川においても3ヶ所に渡って堤防が決壊し、3名の方が亡くなられました。
その昭和28年9月洪水で実際に降った雨と今回の想定最大降雨を比較すると、1時間で降る雨の量で約2.9倍になります。
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