第21回 九頭竜川流域委員会
- 第21回「九頭竜川流域委員会」が平成16年5月20日に開催されました。
- 当日は19名の委員が参加し、河川管理者から「治水専用ダムについて」等の説明や、指定区間である「九頭竜川水系下流部ブロックの河川整備計画の内容について」の説明がなされ、意見交換が行われました。
- 「九頭竜川水系日野川ブロックの河川整備計画の内容について(日野川本川を除く)」は、会議時間の関係から説明のみとなり、意見交換は次回の流域委員会で行うことになりました。
第21回 九頭竜川流域委員会の審議骨子
1.治水専用ダムについて
「治水専用ダムについて」に関して島根県益田川ダムの事例を交えながら説明しました。主な内容は以下に示すとおりです。
(1)益田川ダムの事例紹介田川ダムの事例紹介
(2)補足説明
1)益田川ダムの概要
2)治水専用ダムの特徴
また、前回までの質問に対する追加説明として「遊水地分散案(治水目的)」及び「足羽川市街地区間の洪水流下時の状況」についても説明がなされました。
以上の説明を実施した後に、次のような質問や意見が出されました。
(1)益田川ダムの事例紹介田川ダムの事例紹介
(2)補足説明
1)益田川ダムの概要
2)治水専用ダムの特徴
また、前回までの質問に対する追加説明として「遊水地分散案(治水目的)」及び「足羽川市街地区間の洪水流下時の状況」についても説明がなされました。
以上の説明を実施した後に、次のような質問や意見が出されました。
- 洪水調節やかんがい用水・環境用水の補給を補助的に行う多目的の池を整備する場合には、一気に整備するのではなく、将来の土地利用や環境に配慮しながら臨機応変に対応していくようにすればいい。
- 治水専用ダムの欠点は?また、遊水地やダムについては、農業にも影響を与えるため農業関係者の意見を聞いた上で考えるべきではないか。
- 治水専用ダムは常時水が流れているということだが、振興事業としてダムサイトを利用するのであれば、できるだけ洪水の度に水が浸からないように整備をすべき。
- 治水専用ダムでは、洪水を流しつつ調節する機能を確保することが重要であるため、流木等に対する配慮が必要である。
→ 益田川ダム自体は現在建設中であり、完成後に効果や評価が得られる。
→ 治水専用ダムの治水効果は、洪水吐がダム中間の高さにある従来のゲートの無い自然調節方式のダムと同じとなる。洪水吐が下にあると水が貯まらないため、土砂や水質に対する影響は格段に小さくなると考えられる。
2.九頭流川水系下流部ブロックの河川整備計画の内容について
「九頭竜川水系下流部ブロックの河川整備計画の内容について」に関して説明した主な内容は、以下に示すとおりです。
(1)流域及び河川の概要
(2)現状と課題
(3)河川整備の目標
(4)河川整備の実施に関する事項
以上の説明を実施した後に、次のような質問や意見が出されました。
(1)流域及び河川の概要
(2)現状と課題
(3)河川整備の目標
(4)河川整備の実施に関する事項
以上の説明を実施した後に、次のような質問や意見が出されました。
- 竹田川では、ダムが建設されたことにより洪水による被害は無くなったが、川の水の減少等の環境の変化が見られる。ダム建設にあたっては、環境への配慮が必要。
- 治水対策の選定にあたっては、事業費を少なくすることを前提にするのではなく、与えられた制約条件の中から優れたものをつくっていくにはどうしたらいいのかを議論すべき。
- 治水対策の基本的なルールとして、生命を最優先にするか、環境を最優先にするのか、それとも生命も環境も守るのかの選択が必要。
- 住民を大事にし環境も大事にするのであれば、治水対策は費用を抑えて中途半端なものとするより、多少費用がかかっても将来的に有益なものとするべき。
- 下流部ブロックの都市内河川では、人目に接する機会が多いため、水質が悪く、ゴミも多いのが目につく。河川改修では、事業費のみならず、美観・治水を融合させることによってゴミを捨てない等の付加的な価値も考慮すべき。
- 福井市民の方に治水のことを知ってもらい、川に対する意識を高める必要がある。
- 市民にわかりやすく説明するためには、生活レベルの目線で話す必要がある。また、数字だけではイメージができないので、視覚的にわかりやすい広報を心がけて欲しい。
- 福井市内では、市街化が進み、短時間で強い雨が降った場合に排水が追いつかない状況となっている。どのように対応・対策をしているのか?
- 現況と比べると整備後の計画断面は大きいが、掘削で発生する残土処理等は考えているのか? また、整備計画はブロックの地域性を考慮したものとなっているのか?
- 瀬・淵をつくることや、草が生えているということだけで環境に配慮していると考えるのではなく、その川独自の本来の姿を理解することが重要である。
- 改修計画では、達成し得る最低限の環境目標を設定し、その目標達成に向けた取り組み方をわかりやすく説明していくことが重要。川は住民の共有財産であり、この財産の評価は科学的に行っていくべき。
- 水と緑のネットワーク整備を実現していくためには、水の管理や利用が一様ではないので、いかに地域との連携を図っていくかが重要である。また、日頃から維持管理に携わっている住民に対しては、整備計画の段階から協力をしてもらい、よりよい関係を築いていくべき。
→内水対策として、日野川の水位が上昇した場合にはゲートを閉め、強制排水を実施しているが、現実は下水道も含めて路面排水が図れていない状況である。
→底喰川では、河川、都市計画、下水道、農地専用地域では農地を残していく等、連携して安全度を上げるように努力している。
→河川改修については、植栽や瀬・淵の創出等の河川環境に配慮した計画となっている。
3.九頭流川水系日野川ブロックの河川整備計画の内容について(日野川本川を除く)
「九頭竜川水系日野川ブロックの河川整備計画の内容について」(日野川本川を除く)に関して説明した主な内容は、以下に示すとおりです。
(1)流域及び河川の概要
(2)現状と課題
(3)河川整備の目標(日野川本川を除く)
(4)河川整備の実施に関する事項(日野川本川を除く)
また、「吉野瀬川ダムの治水・利水・環境計画について」に関しても追加説明がなされました。
以上の説明を実施した後に定時となったため、意見交換は次回の流域委員会で実施する予定です。
(1)流域及び河川の概要
(2)現状と課題
(3)河川整備の目標(日野川本川を除く)
(4)河川整備の実施に関する事項(日野川本川を除く)
また、「吉野瀬川ダムの治水・利水・環境計画について」に関しても追加説明がなされました。
以上の説明を実施した後に定時となったため、意見交換は次回の流域委員会で実施する予定です。
九頭竜川流域委員会からのお知らせ
今後の九頭竜川流域委員会の日程
【第22回】
日時:平成16年6月21日(月)14:00~17:00会場:福井県国際交流会館(福井市宝永3丁目-1)
- 流域委員会はどなたでも傍聴できます。
- 多くの方が傍聴できるよう、大きめの会場を用意しておりますが、多数の場合は先着順にご入場いただくことになりますのでご了承下さい。
九頭竜川流域委員会の公開について
委員会資料や審議結果は全て公開しており、近畿地方整備局や福井県及びその関係機関等で供覧・貸出ができます。
なお、九頭竜川流域委員会ニュースは、流域内の市町村役場でも配布しています。
供覧・貸出できる場所の詳細は下記のリンクをクリックしてください。
なお、九頭竜川流域委員会ニュースは、流域内の市町村役場でも配布しています。
供覧・貸出できる場所の詳細は下記のリンクをクリックしてください。
九頭竜川流域委員会に関するお問い合わせ先
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担当課・担当者 | 住 所 | 連絡先 | |
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国土交通省
近畿地方整備局
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福井工事事務所調査第一課
担当:宮越
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〒908-8015 福井市花堂南2-14-7 |
TEL 0776(35)2661 FAX 0776(35)7946 |
福井県 |
土木部河川課
担当:小野田
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〒910-0005 福井市大手3-17-1 |
TEL 0776(20)0481 FAX 0776(20)0659 |