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3.2 禊ぎ

板取の正月のみそぎ(今庄町)

(1)年ごもり

今庄町板取では、12月31日~1月1日に年ごもりという禊ぎが行われる。
宿場町であるこの地方では、宿場の安全を祈願するため、大晦日に村の神社に集まった男衆と子供が、除夜の鐘とともに宮守を先頭として板取川に飛び込み、般若心経を唱えながら水浴びし、氏神に礼拝する。

(2)八坂神社祭礼

今庄町八飯で4月16、17日に行われる。
当地区の発祥を記念して1200年程前から伝わる祭事である。この時、清水で身を清めた未婚の男性が獅子舞を舞う。県の無形民俗文化財である。
水海川でのみそぎ(池田町)

(3)水海の田楽能舞

池田町水海の鵜甘神社では、2月15日に田楽能舞が奉納される。これは五穀豊饒、諸国安泰を祈る神事で、国指定の無形文化財に指定されている。13日のナリワイという田遊びに続いて、当日に「からすとび」「のっと」等の田楽と「高砂」「田村」等の猿楽能の古態を伝える能舞九舞が拝殿で演じられる。田楽に都の上流階級に伝わる能が加えられているところに特徴がある。
「のっと」「おきな」「高砂」を舞う三人は、早朝に冷たい水海川で身を清める。