TOP

2.真名川総合開発事業

2.1 概要

福井県は、昭和25年(1950)6月の国土総合開発法の施行とともに総務部秘書課内に総合開発調査係を置き、九頭竜川を中心とする治山、治水および農業水利対策を進めるため、建設省などの関係各省および関係電力会社などと調整を図りつつ、真名川総合開発事業計画の策定を進めた。そして、翌26年(1951)5月に同法に基づいて真名川総合開発事業を基本とする「九頭竜川総合開発計画」を策定し、6月にはこれを建設省に提出し、翌27年(1952)1月に調査地域指定を受けた。そこで、4月に県庁内に九頭竜川総合開発本部、大野郡西谷村中島に真名川総合開発調査事務所を各々に設置して本格調査を開始した。その後、数次にわたる地質調査および技術検討を経て、12月には県営電気事業の許可申請書が通産大臣に提出された。