2.1概要
昭和40年(1965)3月に施行された河川法は、社会経済の急速な発展に即応できるよう、河川管理者による水系一貫とした治水対策、ならびに広域にわたる水資源の開発を目的として、「工事実施基本計画」を策定して河川改修や水資源開発を実施するという内容のものであった。
これに基づき、九頭竜川水系においても、河川法の制定後、昭和40年(1965)9月に発生した奥越豪雨および台風24号洪水を対象として、昭和42年(1967)12月に初めての工事実施基本計画が立案された。その計画は、上流ダム群による洪水調節を盛り込んだ改修計画で、河川改修としては堤防の拡幅、河道の浚渫などによる流下能力の拡大、さらに、護岸および水制などの拡充による地域保全を目的としたものである。
これに基づき、九頭竜川水系においても、河川法の制定後、昭和40年(1965)9月に発生した奥越豪雨および台風24号洪水を対象として、昭和42年(1967)12月に初めての工事実施基本計画が立案された。その計画は、上流ダム群による洪水調節を盛り込んだ改修計画で、河川改修としては堤防の拡幅、河道の浚渫などによる流下能力の拡大、さらに、護岸および水制などの拡充による地域保全を目的としたものである。