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3.4.3 文化財調査

方形に区画された武家屋敷跡が見つかった中角遺跡
中角地区引堤に伴う文化財調査は、平成7年度から福井県教育委員会が主体となって、京福電鉄橋梁下流区域を対象に実施された。調査の結果、下層からは弥生時代~古墳時代の遺物が出土し、上層には平安時代~中世(鎌倉時代~南北朝時代)の遺構が確認された。
平成7年(1995)6月~平成8年(1996)3月の間には、主として上層に位置する平安時代~中世の遺構調査が実施され、平安時代の建物跡1棟、中世(鎌倉時代~南北朝時代)の建物跡5棟および井戸10基、小区画溝、土壙などが検出された。
平成9年(1997)4月~10年(1998)3月には、上層および下層について調査され、上層からは方形周溝墓や掘立柱建物のほか、中世の土器・陶器類や短刀、漆塗りの碗などが出土した。下層からは、弥生時代~古墳時代の土器・石器のほか、ガラス小玉・勾玉・管玉などが出土した。