災害への備え
危険水位と避難時の注意
川の水位や、降雨量が一定を超えると注意報や警報が出されます。どれくらいの量で危険になるのか知っておき、気象情報をふまえてすぐ避難できるようにしましょう。また、避難時に気をつけたいことも知っておきましょう。
時間雨量のめやす
時間あたりの雨量 | 降雨の状況 | |
やや強い雨 | 8-15mm未満 | 雨の音が聞こえる |
強い雨 | 15-20mm未満 | 地面一面に水たまりができる 雨の音で話がよく聞き取れない 寝ている人の半数くらいが気づく |
激しい雨 | 20-30mm未満 | 土砂降りになり傘をさしてもぬれる 小川が氾濫 がけ崩れも |
非常に激しい雨 | 30-50mm未満 | バケツをひっくりかえしたように降る 危険地帯では避難の準備を |
猛烈雨 | 50mm以上 | 滝のように降る 土石流が起こりやすい |
一時間の降雨量

自主避難のめやす雨量
一時間の降雨量のグラフやテレビやラジオの気象情報を手がかりに、以下次のいずれかの状況になった場合は、すみやかに避難しましょう。
- 連続雨量が100mmを越え、かつ時間雨量が30mmを超えたとき
- 連続雨量が150mmを越え、かつ時間雨量が20mmを超えたとき
- 連続雨量が200mmを越え、かつ時間雨量が10mmを超えたとき
洪水避難時の注意
歩ける深さのめやす
歩ける深さのめやすは、膝(ひざ)くらいまでです。水深さが腰まであればるときは無理に歩かず、高い場所で救助を待ちましょう。

履物
裸足やゴムぞうりはケガしやすく、長靴は中に水が入ると重くて歩きにくく脱げやすくなります。ひもでしめられる運動靴をはきましょう。

歩き方1
たとえ膝までの水深でも、歩くときは危険が伴います。はぐれないようにロープでお互いの体をつなぎ、避難しましょう。

歩き方2
長い棒などを杖がわりにして水の中を探り、段差や側溝に足を取られないよう、安全を確認しながら歩きましょう。

お連れの方がいるとき
お年寄りや体の不自由な方、幼児は背負って避難しましょう。

避難時には
土砂くずれや陥没のおそれもあるため、周囲に十分注意しながら避難しましょう。

災害への備え
災害から身を守るためには、正確で最も新しい情報のキャッチと、すみやかな対応が必要です。次のようなことに注意して、家族みんなが的確に行動できるようにしておきましょう。
防災訓練に参加しましょう
学区や自治会などで行われる防災訓練に参加し、防災に必要な知識と行動力を身につけておきましょう。

家族で防災の話し合いを
台風シーズン前など、年に一度は家族で防災時の対応について話し合い、避難場所・避難方法・連絡方法などを確認しておきましょう。

点検修理は早めに
雨どいの詰まり、瓦のズレ、窓ガラスや外壁のヒビ割れ等の点検と破損ヵ所の補修をしておきましょう。ブロック塀や板塀の補強も忘れずに。

気象情報に注意しましょう
台風や豪雨が近づいてきたら、テレビやラジオの気象情報・速報などに注意し、最新かつ正確な情報をキャッチ。すぐ逃げ出せる準備を整えておきましょう。

浸水に備えましょう
床上浸水に備えて食料品や貴重品、衣類など濡れては困るものを2階以上へ移動。土のう等を用意し、浸水しやすい場所に積んでおくのも大事です。

避難準備をしましょう
気象情報を常にキャッチ。住んでいる地域に注意報や警報が出たら、懐中電灯・携帯ラジオ・非常持ち出し袋等を準備します

早めに避難しましょう
集中豪雨や大雨のときは地盤がゆるみ、地すべりやがけくずれの起きる危険性が大。異常を感じたり、避難勧告が出たら迷わず早めに避難しましょう。

いざというときへの備え
災害が起こったとき、最も重要なのは私たち一人ひとりの知識や心がまえです。万一に備え、年に一度は家族で避難場所・避難方法・連絡方法などを確認しあい、非常持ち出し品の準備と点検を行いましょう。災害はいつどのように起こるか予測できません。いざというときもあわてず、安全で正しい行動をとるために、普段からの準備や心がけがとても大切です。