猪名川河川事務所

猪名川流域の詳しいデータ

流域とあらまし

概要

 猪名川は一級水系淀川に属す2次支川です。川辺郡猪名川町の大野山を水源地とし、渓谷を南流して猪名川町笹屋付近で大屈曲し、屏風岩の狭窄部を通って、蛇行しながら流下します。
 42本の支川を合流しながら、大阪・兵庫両府県を南流し大阪湾に流入する神崎川河口から約6.5km上流で神崎川右岸に合流します。
 川西市・池田市・宝塚市・箕面市など多くの都市郡を擁し、また東西の拠点を結ぶ交通機関の集中や、大小約6,000の工場が立地している典型的な都市河川です。
 流域内の資産密度・人口密度は著しく高く、また水源地域まで住宅団地・ゴルフ場などの開発がすすみつつあるため保水機能や遊水機能が低下し、豪雨の際の洪水量の増大及び流出時間が非常に早くなってきています。


■猪名川流域主要河川諸元表

河川名 流域面積(平方km) 幹川流路延長(km)
猪名川 383.0 43.2
藻川 4.0 4.8
駄六川 6.5 6.2
最明寺川 8.9 6.5
前川 1.7 2.0
芋生川 5.3 3.0
野尻川 20.0 8.0
槻並川 10.2 6.8
阿古谷川 8.1 6.8
原川 4.8 3.9
一庫・大路次川 130.1 28.0
塩川 6.8 6.0
余野川 43.2 17.8
神田川 2.4 1.5
内川 6.0 5.3
箕面川 20.3 15.4
空港川 3.9 5.0
千里川 14.0 10.7
猪名川本川 86.8 43.2

猪名川の名称由来

住吉大社神代記(じんだいき)によれば、大昔、川のほとりに住んでいた山直(やまのあたい)阿我奈賀(あがなが)という者が、その川を阿我奈川(あがながわ)と名付け、それがなまって、為奈川(いながわ)となったと言われている。


気象・水象

瀬戸内型気候区に属し、全体に温暖。降水量は近畿地方では最小雨域を形成しています。しかし、紀伊半島に上陸して北東進する台風、または梅雨末期に南西方向から湿潤な気流が入ってくる際に、しばしば紀伊山地の多雨域にも匹敵する大雨が降ることがあります。


流域の地質

 流域の地質は、古生層(丹波層群)・酸性火砕岩(有馬層群)・花崗岩類・大阪層群・段丘層(段丘礫層)・沖積層の6つからなっています。西部の流域界を縁どって、酸性火砕岩が分布し、北~東部の流域界を縁どって花崗岩類が分布しています。
 古生層は中央部に拡がり、猪名川の流路沿いと千里山丘陵には大阪層群が分布しています。
 また、段丘層は北摂平野における伊丹段丘・池田豊中段丘を構成しており、猪名川低地や多田盆地およびくぼ地には沖積層が分布しています。

丹波・北摂山地 丹波・北摂山地
猪名川丘陵
多田盆地
窪地
谷底低地
北摂平野 千里山丘陵
池田・豊中段丘
伊丹段丘
猪名川低地

人口の推移

地域 S30 S40 S50 S60 H7 H16 H17
山間
地域
(上流)
豊能町
猪名川町
亀岡市
(関連地域)
23,285 21,074 25,197 41,912 70,766 71,262 72,456
市街化
進行地域
(中流)
池田市
箕面市
川西市
宝塚市
宝塚市
(関連地域)
173,117 279,097 458,286 547,102 578,918 601,816 605,411
既成市街
関連地域
(下流)
豊中市
尼崎市
伊丹市
532,167 914,293 1,116,124 1,105,059 1,075,913 1,042,828 1,041,488

土地利用割合の移り変わり

  S22 S36 S50 H4 H11 H18 将来
(予測)
山林 72 70 64 59 68 68 65
農地 23 21 14 11 11 11 6
ゴルフ場 0 1 3 4 4 4 4
市街地 5 8 19 26 17 17 25

交通

鉄道 阪急電鉄 神戸線
伊丹線
宝塚線
箕面線
能勢電鉄 本線
日生線
JR 山陽新幹線
福知山線
道路 高速道路 名神高速道路
中国縦貫自動車道
阪神高速道路
大阪池田線
国道 176号
171号
173号
423号
空港

大阪空港

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