今までの説明会など

淀川水系河川整備計画にむけての意見交換会(基礎原案) 意見・質問と回答

意見・質問と回答

平成15年10月4日~10月17日まで

1

質問・意見 高令者 家族等が健康的に楽める釣り場を整備して頂きたい。
別紙参照して下さい。
10/25伊丹会場に行く予定していますが、確定できませんので資料を送ってもらえませんか

【別紙】
意見交換会に関する件
 淀川水系の提言と言うような事では有りませんが、是非検討お願いしたいのです。「高齢者、家族等が健康的に楽しめる釣り場を整備して頂きたいのです」
 私は、3年前に定年退職し、直後より、趣味であった魚釣りを、子供の頃から魚を取り、夏は水泳、土手の竹やぶで小鳥を取って育てた、藻川/猪名川へ毎日ほどフナ釣りに行っています。
 釣れた魚種は、コイ、フナ、ハス、モロコ、砂ハゼ、ナマズ、スッポン、毛ガニ、「行基さん:ご存知ですか、この魚は、高僧行基が助けた魚で、この近辺にしか、生息していないと聞いていますが、現在も生きていました」と多種生息しています。水質は、年々良くなっていると聞きますが、釣り人の話では、フナ、コイが激減しているとの事です。今年は、フナ、コイの放流に参加しましたが、「鵜」「バス」のためだけでしょうか。生息し易い環境にも問題があるのではと思います。
 さて、お願いいたしました、釣り場の整備ですが、淀川のワンドのような場所を作ってもらえれば、魚の増加と釣り場所が確保出来ると考えます。
  この池も水深が1m程度ですが、せめて2m程度にしてもらえれば、ワンドに匹敵すると思います(安全のため、近くは現在の水深で結構です)。
 コンクリートの護岸も必要と思いますが、この様な池を増やして戴きたいのです。
 それと、最近土砂の流入が多くなっているように感じます。桑津橋上流においても、少し大雨が降ると流れが変わっています。
 宜しくご検討お願い致します。
回答  ご意見ありがとうございます。
 これまでの流域における社会活動、河川の整備や利用が淀川水系や我々自身の生活環境に与えてきた影響を真摯に受け止め、淀川水系における今後の河川整備は、水辺にワンドやたまりが数多く存在し、水位の変動によって冠水・攪乱される区域が広範囲に存在し、変化に富んだ地形と固有種を含む多様な生態系が形成されていた頃の河川環境を目標として、各河川に応じた河川の横断的・縦断的形状の改善、残された環境の保全や失われた環境の再生、住民が安心して利用できる水質の改善等を目指していきます。

 また、水、土砂、生物等多様な要素が複雑に依存し形成されている河川環境を保全・再生していくに際して、人工的な改変によって川をかたち造るという発想ではなく、「『川が川をつくる』のを手伝う」という考え方を念頭に実施するとともに、常に慎重にモニタリングを行い、河川環境の反応や、河川と連続する沿岸海域への影響を把握、評価してフィードバックを行います。猪名川では、下河原地区(ワイワイわんど等)で横断方向の河川形状の修復について、試験施工・形状変更の検討を行います。なお、モニタリングは河川管理者が独自に行うことに加えて、関係機関、住民及び住民団体との連携を進めます。

 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

2

質問・意見  河川におけるボートの係留について、利用者が家から近い、無料である等、利用者の利便性は大事ですが、中には管理(本人のボート管理が)が、杜撰で放置していた為、沈んでいるボートがあります。他のボートの航行に支障を来す恐れもありますし、河川に油が流出するなど問題があります。ボートの所有者は責任を持って管理して頂きたいし、その関係各局も監督・協力をする必要があります。又、誰もが気軽にボートを楽しめるよう、公私の施設(各地のハーバー)、河川は一定の規則の中で、受け入れを強化して頂きたいです
回答  ご意見ありがとうございます。 ご指摘のような河川に放置されたボートにより、他のボートの航行への支障や河川に油が流出する等の違法な行為に対しては、違法行為の是正実施計画を立て対処することとします。
 なお、当方の猪名川の管理区間においては、現在ご指摘のような状況については、承知しておりません。また、不法係留対策については、地方公共団体等とともに積極的に対処したいと考えています。

 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

3

質問・意見 多田神社下ダイハツの横に稲作田に行く道がないので困っている。
回答  ご意見ありがとうございます。
 ご意見については、地元である川西市に送付させていただきます。

 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

4

質問・意見  猪名川は、旧摂津国の中央部にあり、北摂山間部で産出した鑛産物(銀銅等)の運搬ルートであっただけではなく、「清和源氏の発祥等」我が国の歴史に大きな足跡を残す地域です ところが明治維新(同4年)に猪名川を境に大阪府と兵庫県に分割統治されるに至った。
 滋来130年余の間に「行政と情報の分断が恒常化」し猪名川は従前は人々の生活の中心であったのに、今では県境の河川となってしまって居り、河川に対する認識もうすくなっている。しかし近畿の中央部に位置する重要な都市河川です。上流に発生した「ダイオキシン問題の正しい解決」と「南海地震東南海地震に備えての防災備蓄基地(京・阪・神都市部の中央)」への対応、摂津・丹波の連携(鉄軌道)等を念頭に近畿の中心(道州制)であることにふさわしい環境整備が必要である。道州制推進とその中央への復権を期すべし
回答   ご意見ありがとうございます。
 今回の河川整備計画の基本的考え方は、環境、治水、利水、利用の課題は、相互に関連していることを十分認識して対応しなければなりませんが、これらの課題に対して、河川管理者のみによる河川内での対応には限界があることから、流域的視点に立って、流域のあらゆる関係者が連携協力し、健全な水循環系の確保に向けた努力を積み重ねることを前提に、以下を基本に据えて河川整備計画を策定していきます。
  • これまでの河川整備が河川環境に及ぼしてきた影響を真摯に受け止め、「生態系が健全であってこそ、人は持続的に生存し、活動できる。」との考え方を踏まえて、河川環境の保全・再生を図ります。この際、「川が川をつくる」ことを手伝うという考え方を念頭に実施します。
  • 洪水被害の頻度のみならず、その深刻さを軽減する施策をハード、ソフト面にわたって推進しますが、狭窄部下流の治水安全度を損なわないで上流の安全度の向上を図ります。
  • 水需要予測の見直しを踏まえ、既存水資源開発施設の運用や新規施設の計画の内容を見直します。また、水需要の抑制を図るべく利水者や関係自治体と連携を強化します。
  • 河川の利用については、環境教育を推進する場という観点も含めて「川でなければ出来ない利用、川に活かされた利用」を基本とします。また、利用者の理解を得ながら「河川環境を損なう利用の是正」を図ります。
今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

5

質問・意見  自然を大切にする施策に賛成。コンクリートから自然堤防へ
 堤防への植樹も検討ください。美しい桜並木の堤防など素敵ではないですか。
 ダムはもう必要ないと思います。ムダな公共工事は税金の横領です。
 大戸川、余野川ダムは反対です。いずれも自然環境を大きくそこないます。
回答  ご意見ありがとうございます。
 今後の河川改修は地形を考慮し、横断方向・縦断方向の連続性の修復を目指すとともに、瀬と淵が形成されるなどの多様な形状を持つ河道の改修を図って参りたいと思っています。しかし、川幅が狭く河道に余裕のない区間で、土の堤防がつくれない、あるいは護岸の法面が急勾配になる等、都市の中を流れる河川として非常に難しい面があり、やむを得ずコンクリートを使用する場合があります。今後は環境に配慮した工法等を採用していきます。
 国土交通省として、昭和63年から「桜づつみモデル事業」を実施し、猪名川では、伊丹市森本地先(神津大橋上流左岸)で実施しております。
 「桜づつみ」を作る条件として堤防から住宅地側に土地を提供していただき、植樹しても堤防に影響がないよう堤防を住宅地側に盛土して、そこに植樹するものです。これらについて、地元自治体から要請を受け、基礎工事を河川管理者が行い、土地の提供・植樹や維持管理は地元自治体となっています。

 これまでの余野川ダムは、1)猪名川下流部の浸水被害軽減、2)阪神水道企業団および箕面市に対して水道用水の供給、3)既得利水者の安定取水と河川の環境を維持する上で必要な流量を安定的に確保 を目的としてきました。 これからは、1)狭窄部等の開削は当面実施しないことによる狭窄部上流部の当面の浸水被害軽減、2)近年頻発している渇水に対する安全度の確保、3)既存ダム群の再編成 に留意し、計画の見直しを行います。
 現在、ダムおよびダム以外の治水対策の方法について併せて検討を行っています。検討にあたっては、事業の効果、周辺自然環境への影響、社会的な影響等を考慮し、検討結果がでた時点で、流域委員会や流域住民、関係地方自治体に改めて説明し、意見を頂いた上で決定していきます。

 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

6

質問・意見  このような意見交換会に参加させていただくのは初めてのことですので、いろいろと会でのお話をきかせていただければと思っております。
 大きな川は 眺めているだけでも やすらげるところですので 親しめ、大切つにされることを望みます。
回答  ご意見ありがとうございます。
 お意見のとおり、これまでの流域における社会活動、河川の整備や利用が淀川水系や我々自身の生活環境に与えてきた影響を真摯に受け止め、淀川水系における今後の河川整備は、水辺の変動によって冠水・攪乱される区域が広範囲に存在し、変化に富んだ地形と固有種を含む多様な生態系が形成されていた頃の河川環境を目標として、各河川に応じた横断的・縦断的形状の改善、残された環境の保全や失われた環境の再生、住民が安心して利用できる水質の改善等を目指します。
 また、水、土砂、生物等多様な要素が複雑に依存し形成されている河川環境を保全・再生していくに際して、人工的な改変によって川をかたち造るという発想ではなく、「『川が川をつくる』のを手伝う」という考え方を念頭に実施するとともに、常に慎重にモニタリングを行い、河川環境の反応や、河川と連続する沿岸海域への影響を把握、評価してフィードバックを行います。なお、モニタリングは河川管理者が独自に行うことに加えて、関係機関、住民及び住民団体との連携を進めます。

 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

7

質問・意見  猪名川の河川敷きを毎朝ウォキングしていますが、池田の方は良く草刈がいきとどいています。川西側は整備が悪いように思います。特に呉羽橋、付近はゴミの清掃が悪い。
 清掃頻度はどのようになっていますか。
 私もたまに、ゴミ拾いをやっています。猪名川の自然を現状維持すためにも、行政の取り組みに期待します。
 河川事務所の方針等返事いただけたら幸いです。
回答  ご意見ありがとうございます。
 池田市側の草刈りは、高水敷の占用者である池田市が公園管理の一環として整備しているため、手入れが行き届いていると感じられたのではないかと思われます。呉服橋付近には、ゴミの不法投棄が多く、当方でもその処理に苦慮しているところです。
 河川の清掃(大型ゴミを除く)は年2回の除草に合わせて実施していますが、除草の頻度を上げた対応は予算等の制約もあり難しい状況です。
 河川内ゴミ等の処理及び不法投棄の防止対策として、下記内容を実施します。
  • 良好な河川環境を維持するため、住民団体及び地域に密着した組織と協力した美化・清掃活動及び塵芥処理を継続実施
  • 管内空間監視用カメラを利用した平常時の監視及び河川巡視を強化
  • 不法投棄の摘発・取り締まり強化に向けた関係行政機関等との連携及び組織を設置
  • 住民団体及び地域に密着した組織による河川愛護活動並びに不法投棄マップの作成、看板設置・マスメディアを活用し住民への啓発
  • 河川環境の保全のため、巡視を行い、不適切な河川内の利用に対して指導
 これからも1人でも多くの方が、「猪名川の自然は自分たちで守る」という思いで清掃活動等のご協力をお願いします。
 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

意見・質問と回答

平成15年10月18日 川西会場 意見交換会

1

質問・意見  ダムの主目的は利水であると考える。治水は付属的な目的と考える。
 利水が第1目的のダムは、低成長が継続する日本に必要ないものと考える。この財政危機の中、不要な公共事業は絶対に許されるものではない。
回答  ご意見ありがとうございます。
 これまでの余野川ダムは、1)猪名川下流部の浸水被害軽減、2)阪神水道企業団および箕面市に対して水道用水の供給、3)既得利水者の安定取水と河川の環境を維持する上で必要な流量を安定的に確保することを目的としてきました。
 余野川ダムの利水については、現在、水需要の精査・確認を行っていることから、その結果をダム計画の見直しに反映させます。
 現在、1)狭窄部等の開削は当面実施しないことによる狭窄部上流部の当面の浸水被害軽減、2)近年頻発している渇水に対する安全度の確保、3)既存ダム群の再編成 に留意し、計画の見直しを行っています。
 また、余野川ダムの事業効果やダム以外の治水対策の方法について併せて検討を行っています。
 検討結果がでた時点で、流域委員会や流域住民、関係地方自治体に改めて説明し、意見を頂いた上で決定していきます。

2

質問・意見  多田神社の下流・ダイハツのよこに田を持っているが農作業に荷物自動車もよこずけできない田を持っている。大変こまっている
 側道ができればありがたい。
回答  ご意見ありがとうございます。
 ご意見については、地元である川西市に送付させていただきます。

3

質問・意見 運営方法に就いて
整備局主催の会は3回目ですが円卓?方式は初めてで勝手が分りませんが、住民意見の吸い上げ方法に関してはもう一歩巾広く深くやる方法を模索する必要がある様な気がしますが如何でしょうか
回答  ご意見ありがとうございます。
 意見交換会とは別に、流域委員会より対話討論集会(円卓会議)も有効であるとの意見をいただき、ダムや河川敷の利用(グランド等)をテーマとして実施しています。別途ホームページ等を通じて情報開示するとともにご意見を頂戴することとしています。

4

質問・意見 猪名川は全国的に見ても屈指の都市河川です。流域全体が占める重要性(開発地の拡張・環境政策の確立)は、関東の相模川に次ぐ位置と伺ってきた。
 これが大阪府と兵庫県の境界になって130年余 行政と情報が分断されてきたことが、あらゆる施策において住民へ浸とうしてこなかったように思う。全体(総論的)の位置づけは「清和源氏発祥の地」(日本の中世・近世の政治史をリードしてきたのである)
  祭近の課題として 能勢のダイオキシンは放置できない事態である。(流域下水道も同じ)止々呂美は近畿の中央に位置する。
  国家的対応が必要です。
回答  ご意見ありがとうございます。
 今回の河川整備計画の基本的考え方は、環境、治水、利水、利用の課題は、相互に関連していることを十分認識して対応しなければなりませんが、これらの課題に対して、河川管理者のみによる河川内での対応には限界があることから、流域的視点に立って、流域のあらゆる関係者が連携協力し、健全な水循環系の確保に向けた努力を積み重ねることを前提に、以下を基本に据えて河川整備計画を策定していきます。
  • これまでの河川整備が河川環境に及ぼしてきた影響を真摯に受け止め、「生態系が健全であってこそ、人は持続的に生存し、活動できる。」との考え方を踏まえて、河川環境の保全・再生を図ります。
  • この際、「川が川をつくる」ことを手伝うという考え方を念頭に実施します。
  • 洪水被害の頻度のみならず、その深刻さを軽減する施策をハード、ソフト面にわたって推進しますが、狭窄部下流の治水安全度を損なわないで上流の安全度の向上を図ります。
  • 水需要予測の見直しを踏まえ、既存水資源開発施設の運用や新規施設の計画の内容を見直します。また、水需要の抑制を図るべく利水者や関係自治体と連携を強化します。
  • 河川の利用については、環境教育を推進するという観点も含めて「川でなければできない利用、川に活かされた利用」を基本とします。また、利用者の理解を得ながら「河川環境を損なう利用の是正」を図ります。

5

質問・意見  余野川ダムにおける環境面での上下流分断として、他のダムに比べ、影響度は格段に少ないと見られるが、どの程度の検討をなされるのか
数十年先の高齢化の状態を反映させてほしい。
  • 治水・防災の「自分で守る」の困難な人々が増大
  • 利水渇水では、時間給水となれば高層マンションの上階にお住いの対応は体力的により困難な人々が増大
回答  ご意見ありがとうございます。
 今後、水需要について精査・確認を行い、それを踏まえて貯水池規模や貯水池運用の見直しについて検討を行います。その上で、ダムによる環境への影響と軽減方法について検討を行います。水質保全対策の検討においては、貯水池の汚濁メカニズムの検討や具体的な水質保全対策の検討を行い、対策方法について効果、事業費、維持・管理の容易性などを踏まえ実施可能で有効な方法を選定します。
 余野川ダム計画の見直しにおいては、ダムの集水面積の80%以上が間接流域になります。このため、間接流域の流量コントロール箇所である分派堰地点について、貯水池への流入汚濁負荷軽減や、土砂移動の上下流における連続性確保、魚類等の遡上・降下、自然に近い流況や撹乱機能の確保などの課題に対して、分派堰の構造や運用方法について見直すことにより、余野川ダム貯水池や分派堰の下流河川に対する環境への影響軽減を検討したいと考えています。
 検討の程度については、ダム計画の見直し検討は多くの項目にわたりますが、計画見直しが完了した時点でその結果を流域委員会や住民、自治体に説明し意見を頂くことになるため、皆さんと意見交換が十分に行えるような検討が必要であると考えています。

 余野川ダムの見直しに関わる調査・検討結果はできる限り早期(概ね1年)に検討を終了したいと考えています。検討結果が出た時点で改めて流域委員会や住民、自治体に説明し、意見を頂きたいと考えています。

6

質問・意見
  1. 阪急川西から池田の間、電車からみると下流側に工事用のピアーが永い間打ちこんであります。景観上なければ良いと思いますが、まだ必要とあればたまにはゴミ類など、夾雑物を除去すべきと思います。
  2. 猪名川はおかげさまで大分整びされてきました。ただ、河川敷の整びに対して、河川の中は一寸おきざりにされている感があります。(例えば、旧来からの堰などのまわりは少し汚い感あり)
  3. 猪名川の歴史は神話の時代もあったと聞きます。こうした歴史上のポイント(近世などの村の堰取れ口など)に、コメントした説明板などあれば、遊歩者も楽しいコースになりませんか。
回答  ご意見ありがとうございます。
  1. ご指摘の工事用仮橋(ピアー)につきましては、現在撤去する方向で検討しており、決定次第速やかに撤去します。また、河川内のゴミ処理については、治水上支障となる場合には撤去する必要があると考えておりますが、通常、低水路部分(水面を含む)は、洪水等のたびに上流からゴミが流れてくることや水深が深いところがあるなど収集・除去が困難な場合が多いことから行っておりません。
  2. 淀川水系における今後の河川整備は水辺にワンドやたまりが数多くあり、水位の変動によって冠水・攪乱される区域が広範囲に存在し、変化に富んだ地形と固有種を含む多様な生態系が形成されていた頃の河川環境を目標として、河川の横断的・縦断的形状の改善、残された環境の保全や失われた環境の再生、住民が安心して利用できる水質の改善等を目指します。また、住民・住民団体及び地域と密着した組織と連携した河川愛護意識の啓発や清掃活動等のほか不法投棄対策として監視カメラや巡視による監視、並びに摘発・取り締まりを強化すべく関係機関と連携します。
  3. ご意見を参考にさせていただきます。

7

質問・意見  ダムの建設費は1千億円を超える巨額のものとなる。
 この費用対効果が本当に一番いいものとなっているのかをよく検討していただきたい。
 国土保全の長い観点で、より良い、より費用対効果のすぐれているものがあれば、税金の効率化からすすんで その方向へ進んでいただきたい
回答   ご意見ありがとうございます。
 これまでの余野川ダムは、1)猪名川下流部の浸水被害軽減、2)阪神水道企業団および箕面市に対して水道用水の供給、3)既得利水者の安定取水と河川の環境を維持する上で必要な流量を安定的に確保 を目的としてきました。
 今後のダム計画にあたっては、1)狭窄部等の開削は当面実施しないことによる狭窄部上流部の当面の浸水被害軽減、2)近年頻発している渇水に対する安全度の確保、3)既存ダム群の再編成 に留意し、計画の見直しを行います。
 また、余野川ダムの事業効果やダム以外の治水対策の方法について併せて検討を行っています。
 検討結果がでた時点で、流域委員会や流域住民、関係地方自治体に改めて説明し、意見を頂いた上で決定していきます。

8

質問・意見
【口頭によるご意見】
多田神社の下のダイハツの横で田をつくっているが、田へ行く道がないので、側道をつくってほしい
回答  ご指摘の場所はたぶん兵庫県が管理していると思いますので、こういうご意見がありましたということはご紹介させていただきたいと思っています。

9

質問・意見 【口頭によるご意見】
 猪名川を境に兵庫県と大阪府に分断され、行政の間にずれがある。県、府、地方自治体、各省庁が一つの視点でとらえた対応が必要だと思う。
回答  我々の国の管理しているところのみならず、上流の大阪府さんや兵庫県さんと、どのように河川整備を行っていくのか我々の考えをお話させていただきたい。
 また、向こうの計画について、機械がある限り、調整会議等で話をしていきたいと思っています。

10

質問・意見 【口頭によるご意見】
 ダムカットしなくてどうして空港周辺を含む下流地域が浸水から防げることができるのかな。
 長野県で始まった、ダムやめとこうという運動によって、全国に広がってるのはわかるけれども、猪名川で、特に余野川ダムとか安威川ダムやめようと言うてるのとは、全然次元が違うがな、これを常々私は考えてまいりました。
回答  余野川ダムの基本計画は、目的としましては、治水、これは猪名川の下流部の洪水被害の軽減を図るという治水。利水、これは水道事業者への水の供給ということで、箕面市と阪神水道企業団。3つ目として、河川に安定した水を流すという環境面への効果、大きな柱としてこの3つのものがあります。
 その中の何が一番主かといいますと、治水が余野川ダムについては主です。

11

質問・意見 【口頭によるご意見】
事前に書いたとおりです。
(堤防への植樹を検討してください。桜並木の堤防、いいんじゃないですか)
回答  別に「桜づつみモデル事業」という事業があり、堤防から住宅地側に土地を提供していただいて、堤防よりも市街地側に盛土をします。そのことによって木を植えても堤防の本体の中に根っこが入っていくことのないような形に盛土しまして、そこに木を植える、そういった事業が従来からございます。
 ただ、この事業は、地方自治体の要望を受けてやる事業で、国交省が自ら先頭切ってやるような事業のシステムにはなっていません。そのあたりを勘案していただきながら、まずは自治体を通じてご要望等をお聞きする中でやっていかざるを得ないと考えています。

12

質問・意見 【口頭によるご意見】
 堤防に植樹したら堤防が弱くなるという発想ですか。
回答  たとえば堤防本体に大木が育ちますと、その大木が台風の大風を受けて揺れますと根っこを通じまして堤防のそのあたりの土がほぐれたような形になってしまうということもございます。ややもすると、大木自身が倒れることによって、そのときの洪水の疏通を妨げるということもあろうかと思います。

13

質問・意見 【口頭によるご意見】
 淀川水系流域委員会ではダム原則中止という意見を出されているのに、近畿整備局のほうではダムをつくろうと考えていると考えていいんですか。
回答  ダムをつくることによって確かに環境への影響はあります。その影響についてもきちんと把握して、ダムが本当につくるべきかどうかというのを、いま検討している最中というふうに考えていただきたいと思います。

14

質問・意見 【口頭によるご意見】
 余野川ダムが本当に防水の第一目的と考えてるわけですか。
回答  余野川ダムの基本計画は、目的としましては、治水、これは猪名川の下流部の洪水被害の軽減を図るという治水。利水、これは水道事業者への水の供給ということで、箕面市と阪神水道企業団。3つ目として、河川に安定した水を流すという環境面への効果、大きな柱としてこの3つのものがあります。
その中の何が一番主かといいますと、治水が余野川ダムについては主です。

15

質問・意見 【口頭によるご意見】
 高齢化した社会で、自分で守ろうとしても、体力的に困難な人々がたくさん増えるんじゃないかと思っており、その方々をいかに安全な状態に避難をしていただくかということが、この整備計画の中に少し反映していただけないかと思っております。
回答  高齢化社会に対応した施策を講じていくというのが非常に重要な問題だと認識しております。地域住民の方々、関係する地方自治体、国が一体となり、対策案をつくっていかなければと思います。
 情報提供するにあたって、地域が一体となってこれから進めていかなきゃなりませんので、当然我々河川管理者も支援はしていくわけですが、いまの協議会の中で高齢者問題についても議論していけたらなと思っております。

16

質問・意見 【口頭によるご意見】
 猪名川は渇水頻度が多いということで、そのうち大規模な渇水が起きるんではないかという懸念をもっております。
 高齢化になりますと、給水車がきたからといって、そんな簡単に水を上階まで持ち上げるということはできないと思います。
回答  今回の整備計画の中でも、水需要の抑制につきましては渇水対策を強力に推し進めるということで、たとえば水利権の審査の際におきましても、そういう概念を入れて審査しています。
 節水につきましては、定例の渇水対策会議とか、そういったものの中で対応していきたいと考えております。

17

質問・意見 【口頭によるご意見】
 余野川ダムの治水への貢献するかという部分については、下流までいったときには非常に小さいものだということはご理解いただきたいと思います。
回答  余野川ダムの効果が下流に対して小さいとは思ってないんです。余野川ダム以外のもので、たとえば余野川ダムと同じような効果をつくるものが、果たして本当にあるのだろうかということも含めて検討してますけれども、余野川ダムが下流への効果が小さいというふうには思ってません。

18

質問・意見 【口頭によるご意見】
 伊丹や池田での内水面被害は、余野川ダムのカットではどうにもならない洪水です。
回答  ダムが必要かという議論をするときには、過去にあった洪水のときに、ダムがあったら本当に効くのか、効かないのかという資料が必要だと思うんです。今後詳細に検討して、その場で議論をしていただくということで、今回は何もついてないというのが現状です。

19

質問・意見 【口頭によるご意見】
 余野川ダムができて、水をカットした場合、下流部の水位を何センチぐらい下げる効果があるということになるんですか。
回答  もう少し慎重に検討してから、たとえばこういう条件であれば、水位はどこどこの地点で何センチ減る、それによってどれだけの効果があるというのをきちんと示さないとだめだと思っています。

20

質問・意見 【口頭によるご意見】
 おいしい水というのは、主として昔は厚生省、水道局が考えており、いわゆる縦割り行政だったと思う。
 おいしい水つくるには今日、出ていらっしゃる皆さま方は、努力してもおいしい水は厚生省とか、そういう別の省で考えてくれなかったら、私たちは水を貯めたり流すだけで、おいしい水つくれないのでしょうか。
回答  あくまで仮称ですけれども、「琵琶湖・淀川水質管理協議会」といった組織をつくり、流域の皆さん方あるいは自治体の皆さん方、一緒になって今後のよりよい川の水づくり、川の水をきれいにするということで、をやっていきたいと考えています。

21

質問・意見 【口頭によるご意見】
 他と比較して、一庫の水はそんなおいしくない水なんですか。
回答  ダムがなくて自然の形で水を滞留させることなければ、もっときれいな水をもとにした水道を飲んでいただけるんではないかと、正直思っております。
 ただ、一庫ダムの水質改善ということで、深層曝気装置とか、選択取水設備といった2種類の装置でもって、できるだけ下流にきれいな水を流そうと取り組んでいただいております。

22

質問・意見 【口頭によるご意見】
 猪名川の水質はだいぶ改善されたけれども、現時点でどのくらい改善されているのか、たとえばBODとかSSの値でどのくらいになってるのか、改善するポイントはどこにあるのか、そういうものがわかったら教えていただきたい。
回答  ダイジェスト版の3ページの左上の小さなグラフで読みますと、昭和50年ごろ以前に比べ、昭和55年以降には、かなり改善されておるということです。ごく大ざっぱに言いますと、BODで申しますと、4ぐらいあったものが2ぐらいになってる、それぐらいで読み取れるのかなと思っております。
 いろいろ雑多なものが混じって、結果的に川の水を汚すということになっており、一つの原因をとらまえてどうのこうのというのは言えないのかなと思ってます。面源負荷についてはいままでは取り組みが後れてたと思ってます。そういったものを含めて、協議会の中で議論していきたいと思っています。

上記のほか、ご意見

1  この流域が非常に開発の進んだ、全国屈指の、木を切ってしまった流域を広大にもっている地域であるだけに、長野県のダムのやめたという話と同一レベルで議論するのは極めて危険な話だと認識します。
2  大きな公共事業、土木建築だけの公共事業でなく、国有林を植栽をして水を貯める保水機能をもっていくとか、たんぼの保水機能を高めるとか、そうしたもっと環境にやさしい形での治水・防水機能というのは絶対あると思うんです。
3  流域の山林を云々とおっしゃってますが、何百年とかかった土壌が構成されて、それによって効果があるわけです。しかし、その土壌の効果であっても、たかだか時間雨量数十ミリ、いま猪名川の治水計画で対応されてるのは数百ミリというオーダーですから、すでに飽和状態になってて、それ以上の雨に対しては全く効果がないということです。河川行政のほうとしてお出しになってる内容で最善だと、私は思っております。
4  伊丹空港、池田の商店街、あの浸水は、内水面被害といいますか、市街化が進んだために、雨水が一気に用水路に流れ込み、その結果あふれたという浸水なんです。市街化によるものであって、あれを余野川ダムではくい止めることは全然できないタイプの浸水被害だったと、私は理解しております。
5  池田から下流部の猪名川の河道の断面はかなり広く、上でちょっとぐらいカットしても、逆に言えばカットしなくても、かなりの余力がある。また、余野川ダムのカットの効果がどれぐらいあるのかを明確にして、みんなにわかるように説明していただきたい。
6  我々の社会、地域社会に何がいいんだということをお互いが議論して、妥協しあいながら、助け合いながらやっていくということに尽きると思う。
 我々の治水対策や災害対策は、毎日変わっていくわけで、それをどうくみ上げて、どう対処するかという具体的なことを議論する場であってほしいと思う。
7  いろんな問題が出ました。それは国の整備局だけで答えられない、いろんな問題があります。市民は、この問題はどこが担当なのか区分けがわからないまま出てる方が多いと思うので、関係する自治体の方も出られて、場合によっては、発言をなさるほうがいいんではないかと考えます。
 

意見・質問と回答

平成15年10月25日 伊丹会場 意見交換会

1

質問・意見  伊丹市に住んでいます。伊丹には山も海もありません。
 河川は貴重な身近の自然です。
安全、治水や利水など いろいろの観点からの計画と整合するなかで、見た目にも、自然との触れ合いの為にも、寛げる場としても、環境をつくったり 守ったりしていただけたらと思いました。
回答  ご意見ありがとうございます。
 淀川水系における今後の河川整備は水辺にワンドやたまりが数多くあり、水位の変動によって冠水・攪乱される区域が広範囲に存在し、変化に富んだ地形と固有種を含む多様な生態系が形成されていた頃の河川環境を目標として、河川の横断的・縦断的形状の改善、残された環境の保全や失われた環境の再生、住民が安心して利用できる水質の改善等を目指します。
 また、住民・住民団体及び地域と密着した組織と連携した河川愛護意識の啓発や清掃活動等のほか不法投棄対策として監視カメラや巡視による監視、並びに摘発・取り締まりを強化すべく関係機関と連携します。

2

質問・意見
  • ワイワイランドの目的は何ですか、土砂の置場となっているようですが
除草について
  • 堤防は実施されていますが、堤防下→川辺の間はそのままです
  • 説明にもありました様に増水時のゴミ、カレ草が掛かっている
  • 維持管理の対象外ですか
回答  ご意見ありがとうございます。
 「ワイワイわんど」は、住民等と協働で整備したもので生物の生育・生息環境の改善を目的に、伊丹市下河原の残土置き場の一部を整備したものです。今後も住民等と連携してモニタリングを実施するとともに、ワンドの更なる環境改善に向けた検討を住民等と協働で進めていきます。また、土砂につきましては、工事発生土の水切りを目的として仮置きしております。有効利用の方法について検討しており、決まり次第、順次撤去することとしております。
 堤防除草については、梅雨期及び台風期の前に堤防の安全性を確認するため実施しているものであり、ご指摘の堤防下から川辺については不法投棄等の対応上必要な場合についてのみ除草を実施しています。
 河川内の樹木に引っかかるようにゴミが花を咲かせている状況については、上流でのポイ捨て等が無くならない限り清掃しても同じ様な状況が続くものと思われますし、住民団体の実施する清掃活動では危険が伴うため手が出せない状況であること、維持作業等の外注での対応については多大な経費が必要となることから、今後とも維持管理の一環として河川愛護に関する啓発活動を住民団体等と共に協働で進めて行きます。

3

質問・意見
  1. 第2稿と基礎原案の違い。住民・自治体の意見で大きく変わった点を教えて頂きたい。
  2. 一庫ダムの利水容量の振りかえ先に余野川ダム、府営水道、地下水とありましたが、もう少し詳しく説明願います。夏の余野川ダムの説明と変わった点はあるのでしょうか
回答 ご意見ありがとうございます。
  1. ご質問の件については、基礎原案を公表するまでの間にいただいたご意見をふまえて、文中のアンダーラインのところを修正もしくは追加したものです。詳しくは基礎原案比較表をご覧下さい。
  2. これまで説明した内容は、一庫ダムの利水容量の一部について余野川ダムで肩代わりし、その分一庫ダムの洪水調節容量を増加させ、狭窄部上流の浸水被害の軽減を図る、ということです。一方、一庫ダムの利水容量の振り替え対象は余野川ダムだけでなく、府営水道や地下水も考えられることから、今後はこれらについても調査検討を行い、結果がでた時点で委員会や住民のみなさまに説明したいと考えています。

4

質問・意見 【口頭によるご意見】
 ワイワイらんどにキンギョ藻が全面に出ている。維持管理をやっていると言いますが、目的が何なのかわかりません。周囲は土砂置場になっているだけのように思う。
回答  ワイワイわんどの目的は、河川改修により出てきた建設残土の置場として、実験ということで場所を選びワンドを作りました。
 川に親しんでもらいたい、昔の自然環境を取り戻したいというのが大きな目的かと思っています。
 キンギョ草はどこかから流れてきてたまったもので、川が川をつくるという考えでおりますので、よっぽどひどいことがない限り、わざわざ取りに行くのはやめようという考えです。

5

質問・意見 【口頭によるご意見】
 ワイワイらんどは試験的といっても、雑草そのままで子供が遊べる雰囲気の場所では全くないと思う。
 もう少し目的をはっきりして、それなりの計画を進めていただくほうがいいんじゃないかと思う。
回答 ワイワイらんどの環境というのが、その草が本来河川に生えている草だったら、そのままでいいと思っています。外来種の草が生えるのではなく、川に本来生えている草であれば、それが本来の河川の姿じゃないかと。そうなるように、住民の皆さんたちと相談して対応していくというお話になっています。

6

質問・意見 【口頭によるご意見】
 藻川や桑津橋のあたりしか見ていないが、土砂の流れ込みが、雨のあと増えてきてます。完全に流れが変わってくるくらい土砂が結構目立つような感じがします。
回答  大きな洪水があると土砂が上流からきて海に流していくのですが、たまたま中途半端な洪水だと、桑津橋あたりに土砂を置いていき、次の大きな洪水で下流にもっていくという自然の摂理になっています。
 たまたまこのごろ大きな洪水がないので、ちょっと土砂がたまったように見えるかもしれません。

7

質問・意見 【口頭によるご意見】
 堤防から下の川に入っていく間のところが汚い。草がぼうぼう生い茂っていて、流木であったり、ゴミであったりが引っかかっている。
 あの区域は清掃される対象になっているのかどうか。
 河川と自然という意味でおいてあるのか。
回答  河川法や流域委員会の先生方のおっしゃってる環境とは、人間が人工的に環境をつくるのではなく、より自然発生的に環境が出来上がる姿が望ましいとおっしゃっており、ゴミがかかったとしても、本来の豊かな生態系を守っていくためには、たとえば放置するという形に向かざるを得ないのかという気はします。
 堤防の除草は、堤防が大丈夫かどうか点検するために除草していますが、川の中の草はそういう場所ではないので、なかなか草まで刈りに行っていません。
 もう一つは、自然にやさしいということになりますと、あまり改変しないほうがいいのかなということで、草刈を行っていません。

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質問・意見 【口頭によるご意見】
 説明の中で、一庫ダムの利水容量の振り替え先で余野川ダムと府営水道と地下水というふうにありましたが、もうちょっと詳しく説明願いたいと思います。
回答  振り替え先というのは何も余野川ダムに固定したものではなく、ほかに振り替えれればどこだっていいわけで、そういったことも併せて今後検討していきますとご説明しました。

9

質問・意見 【口頭によるご意見】
 余野川ダムの説明会でいろんな意見が出たと思うんですが、今回の基礎原案の中でそういう意見を取り入れて変わった点があれば教えていただきたいと思います。
回答  夏の時点と基本的には大きく変わっていないんですが、さらにいろいろな意見をいただき、検討を進めている状況です。

10

質問・意見 【口頭によるご意見】
 大きくは変わっていないと思うんですが、変わっておればその違い、点を教えていただきたい。
回答  基礎原案の比較表のアンダーラインを引いてあるものが2稿から修正した個所です。アンダーラインの内容で、住民の方の意見でこういうふうに変更しましたというものは表しておりません。

上記のほか、ご意見

1  もっと本流から水が流れるようになればああいうこと(キンギョ藻の発生)もなしに淀川水系みたいな本流とつながりのあるワンドが実施できれば、異常な状態にならないのではないか。
2 何よりも問題になるのは、高水敷です。グラウンドや運動公園がたくさん整備されてます。そこはグラウンドに生えるような外来種が生えてきます。そうではなく、本当に河川にふさわしい植物が育つ環境を整えることから考えていこうと流域委員会では考え提言しています。

意見・質問と回答

平成15年10月26日~平成16年3月31日まで

1

質問・意見
  • 今、河川は全体的に水が少なすぎて、人はみずみずと言われる、生命の輝きやみずみず感性を持ち豊かな生涯を送る事は出来兼ねる様に思います。
  • 戦争を知らぬ世代と同様に洪水の恐さ、水すごさを見る機会も知る機も少なく、平和ボケ同様気軽ボケを出来ている現代「小人(普通一般の我々の様な人)は閑居にして不善をなす」言う、論語の言葉同様に、又は「天災は忘れた頃に来る」言う様に常に気付きと心のひきしめを持って暮す様に常に頭を働かせて、つまんない事を考えたりしない様な人間が自然に出来るには、河の水が少なくて出来ないのでないかと思います。
  • 「全てを水に流す」は「川が川」を作る、同様に大変大切な事ではないかと思います。それには水流の豊かさが必要です。
  • 子供の頃、桑津橋から豊かな水の流れの中で魚が常に飛び上がるを見て、素晴しい楽しい時を持った事を思い出しますと同時に食糧にすれば人間は生き続けて行けると言う、安心感と充実感が生れてたと思います。
  • 今は河川敷には広場が多く、水は少なくなっています。唯、走って、ボール等をなげて(と)踏んで、遊んでお腹をすかしてては人間は生きていけるでしょうか。平常時にも、非常日のために、経済性、教育性、生産性、健康性を持つ事が出来る様に自然に走る事も遊ぶ事も豊かな生活と豊かな生命を創り、全ての人間が長生き出来る豊かな素晴しい考え方が出来る様にと望んでいます。

 川敷の広場等、維持に多額の税金が使われていると聞いています。税金を上手に使う方法を考えて下さい。

 「よく遊び、よく学ぶ」の言葉の様に豊かな情操と豊かな教育の場としての河川であればと思っています。

 日々の余暇の楽しみとして河川を眺める事はお金がかからず健康な楽しみが出来、又 思索の場としての豊かな河と豊かな人間生活、そしてクローバル化するであろうこれからの日本人の目を養う事が出来るのではないかと思っています。合理化だけの河川に対する、利水、治水、防災、ダム計画では「河もカサカサ」「人間の生命も心もカサカサ」「野も田カサカサ」だけだと思っています。
  色々と先人達の教えと残してくれた知恵を思い出してもう少し英知を出すべきではないかと思います。
 現地説明会、見学会が出来るだけ機会を多く作って頂き、多くの人々に見て頂き、知って頂き、気付いて頂く事が大事ではと思っています。
  • 最初の参加で、よく解っない事が多いと思いますが水が人間生活の中心である時、河川整備計画は国土交通省でなく、文部科学省、厚生労働省、農林水産省等と各省と自治体と連絡を密にして豊かな人間生活が真に出来る様な経済性、教育性、治安性を考慮して総合教育を必要と言われている事と同様、総合性を持って全体的な素晴しい計画が出来る様と思っています。
これが私の河川に対する日頃思っている理念で意見です。
回答  ご意見ありがとうございます。
 河川整備の考え方として、以下を基本に据えています。
  • これまでの河川整備が河川環境に及ぼしてきた影響を真摯に受け止め、「生態系が健全であってこそ、人は持続的に生存し、活動できる。」との考え方を踏まえて、河川環境の保全・再生を図ります。この際、「川が川をつくる」ことを手伝うという考え方を念頭に実施します。
  • 洪水被害の頻度のみならず、その深刻さを軽減する施策をハード、ソフト面にわたって推進しますが、狭窄部下流の治水安全度を損なわないで上流の安全度の向上を図ります。
  • 水需要予測の見直しを踏まえ、既存水資源開発施設の運用や新規施設の計画の内容を見直します。また、水需要の抑制を図るべく利水者や関係自治体と連携を強化します。
  • 河川の利用については、環境教育を推進するという観点も含めて「川でなければ出来ない利用、川に活かされた利用」を基本とします。また、利用者の理解を得ながら「河川環境を損なう利用の是正」を図ります。

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質問・意見  毎年、お盆の後、河川を見ると、あちらこちらに流されたお供えの名残りが見られます。
 御先祖様にお供えをし、ご供養で流すという日本古来の風習は美しい心の現われとも思います。又、民俗学的にも社会的にも、地域によって慣習として残っていて、禁止というような行政指導は好ましくありませんが、昨今の河川の環境を見ますと、果たしてこのままで良いのかと考えさせられます。文化と環境が両立するような有効な方法を考えて頂きたいです。
回答 ご意見ありがとうございます。ご意見を参考にさせていただきます。

3

質問・意見  淀川流域委員会の方々が出された整備計画に対する提言の資料を見させていただきました。その中に今後の猪名川の河川環境計画においては「多自然型河川づくりからの脱却をし、川のシステム全体を回復するようにしなければならない。川の動的特性の復元により生態系の回復を図ることを目指す」との内容がありました。この川の動的特性というのを復元するにはある程度、川が自由に流れる川幅が必要になると思います。私の住んでいる(藻川と猪名川に挟まれた)東園田の近くの猪名川は川と住宅地の距離が大変近い状態にあります。このような状態で川幅を広げる事は現実的ではないと思いますが、この流域委員会の意見に関してはどうお考えでしょうか?
回答  ご意見ありがとうございます。
 今後は、横断方向・縦断方向の連続性の修復や瀬と淵が形成されるなどの多様な形状を持つ河川を目指したいと思っています。しかし、ご指摘のように川幅が狭く河道に余裕のない区間があることも事実です。また干潮区間であるか否かなどその場所毎の特性を踏まえることが必要であり、具体的に検討を進めるにあたって前提条件にすべきと考えています。

意見・質問と回答

平成16年5月25日~

1

質問・意見  すでに基礎案が公開されていますが、猪名川のひとつみても、上流、下流でそれぞれ個別の案件があり、それぞれに取り組んでおられる方々がいらっしゃいます。それはそれで重要であり、現在の社会情勢を考えると地域が取組むべき問題であると考えます。しかしながら、河川大系として考えた場合、例えば猪名川であっても、源流より、妙見山を流れ、いくたの自治体を流れる大きな河川です。それを考えた時、源流から海に流れいれる自然の大系として捉える大きな視点で考えていく必要があると思います。(環境側面より)
回答  ご意見ありがとうございます。
 近畿地方整備局では去る5月8日『淀川水系河川整備計画(基礎案)』を発表しました。本計画の対象範囲は淀川水系の指定区間外区間(大臣管理区間)としていますが、計画策定上必要となる指定区間・流域についても言及しています。
指定区間の河川整備計画はそれぞれの河川管理者が策定しますが、本計画と相互に整合が図られるよう、連携、調整することとしています。
また、関係省庁、自治体等と連携が必要となる事項については、事前に周到な調整を図るものとし、その中で明らかになった問題点や課題については、淀川水系流域委員会に報告するとともに、広く一般に公開して、住民にその連携施策の妥当性の判断材料を提供します。

2

質問・意見 猪名川河川事務所 ご担当者様
前略 いつも私共○○の活動にご理解とご協力を頂き、まことに有り難うございます。 
 早速ですが、これまで行なわれてきた淀川流域委員会を中心とした猪名川水系の環境保全、治水、利水、利用等についての議論とその帰結を踏まえて、現状での私共の考えを述べさせて頂きたいと思います。
 従来、ハード面での議論が先行しておりましたが、ようやくソフト面の重要性が議題として上りつつあるように思います。この猪名川流域放送局においても「洪水対応演習」が実施された旨の記述があり、大変良いことであると感じています。
 河川整備計画においてハード面が主要なものになることは、当然のことではありますが、地域住民等への情報開示、及びその情報に基づく必要な施策(ソフト面での)は今後の河川整備を考える上で、非常に重要なものになると考えます。何故ならば、100年の計を考えたハード面での河川整備計画であったとしても、世界的な環境変化や地域の環境変化を完全に予測することは不可能であり、そのため行政の担当部局の皆様がご苦労されていることは重々承知しております。
 それらの点を考えましても、情報の積極的な開示と説明を行ない、その上でハード面の議論も行いつつ、ソフト面での重要性と必要性をアピールして行かなければならないと考えます。
 つまり、周到に計画された河川整備計画であったとしても、完璧(完全に災害を防いで、完全に水不足を解消するという意味)なものとなることはなく、地域住民等(利水利用者、環境利用者を含む)に対する充分な説明なくして、本来の河川整備計画とはならないということであります
 これらのことはご承知のことと思われますが、私共から見ればまだまだ不充分なのではないかという懸念もあり、このような考えを述べさせて頂いております。
今後もソフト面での災害対策、訓練等ご計画もあると思いますので、そのような時はお知らせ頂きますと幸いです。
  突然のメール、乱筆乱文失礼致します。
草々
回答  ご意見ありがとうございます。
 ダムや河川敷の利用(グランド等)に関しては対話討論集会(円卓会議)を開催しているほか、自然環境の整備と保全について指導・助言を受けるため学識経験者で組織する猪名川自然環境委員会を設立しています。さらに今後、河川敷の利用(グランド等)について審議する河川保全利用委員会(仮称)など、基礎案に記載している協議会等を順次設立していく予定ですが、会議や行事などの開催案内等につきましてはホームページへの掲載を基本とし、場合によっては更にチラシ配布や新聞折り込みなどを用いてお知らせすることとしています。

3

質問・意見 空港周辺緑化事業の一還として、ぜひ、実現してほしい。
 伊丹神津大橋左岸に桜づつみありすでに10数年経過しておりますが最近では桜も大きく育ち、大勢の花見客がみえます。
 河川敷公円や遊歩道の利用も増えております。
桜づつみの区間が短かいためその延長として桑津橋右岸左岸の上流堤防に植樹してほしい。

 追伸 本件はすでに提案づみでありますが、伊丹市長の申請が必要なことも承知しており市に対して、希望届をだしておりますが、らちあきません。管理については自治会 猪名川同好会に協力要請します。流域住民の意見を検討していだだきたいと熱望しております。
回答  ご意見ありがとうございます。
 桜づつみモデル事業は、市町村及び地域住民の熱意が高く、さらに用地が既に確保されている、もしくは市町村等により確保されることが確実であるなどの要件を満たした上で、市町村長からモデル事業の認定の申請が行われることが前提となっています。
 また、当面は『淀川水系河川整備計画基礎案(平成16年5月8日策定)』に基づいて猪名川の整備や調査・検討を行うものであり、当該地域の桜づつみ等植樹に関しては現在これに位置付けられて御座いません。このような新たな事業を実施する場合は、関係委員会等に諮るなどの手続きを経て『淀川水系河川整備計画基礎案』の見直しが必要です。

自治体からのご意見

大阪府

池田市

豊中市

豊能町

箕面市

兵庫県

猪名川町

伊丹市

川西市

尼崎市