平城宮跡歴史公園(第一次大極殿院復原整備)

令和4年より第一次大極殿院・東楼の復原整備工事に着手!

国営平城宮跡歴史公園(国営飛鳥・平城宮跡歴史公園 平城宮跡区域)は、我が国を代表する歴史・文化資産であり、世界遺産にも登録されている平城宮跡の一層の保存活用を図ることを目的として平成20年に事業化され、隣接する奈良県の県営公園と連携して事業を進めています。

国営公園としては、平成303月に「朱雀門ひろば」や「平城宮いざない館」等の約32haを、県営公園は、観光交流施設等の約3haを供用開始しています。

平成29年度からは天皇の政治・儀式の場であった「第一次大極殿院」の復原整備を進めており、令和3年度(令和43月)に大極門が供用開始したところですが、これに引き続き、令和44月より東楼の復原整備工事に着手しました。

東楼・西楼は、第一次大極殿院の南正面、大極門をはさんで、東西対称の位置に建つ建物です。平城宮への遷都当初にはなく、西暦730年頃に増築されたもので、これにより大極殿院の正面に荘厳さが加わり、儀式の場としての偉容が整えられました。東楼は現在、令和7年度の完成を目指して工事を進めています。

※工事は営繕部・京都営繕事務所と協力して実施しています。

 このような復原整備を進めるとともに、多様な来園者が歴史を感じながら憩いくつろげる快適な空間をとなるよう、年間を通じて様々なイベントや取組を実施しています。
 「古都奈良の歴史的・文化的景観の中で、平城宮跡の保存と活用を通じて、“奈良時代を今に感じる”空間を創出する」という基本理念の実現に向け、地域の自治体や団体と連携して、今後も事業を進めていきます。