本宮

(国道311号-国道168号)

7. 伏拝王子ふしおがみおうじ

伏拝王子
写真提供:熊野本宮観光協会

「伏拝(ふしおがみ)」は、熊野古道をここまで来て初めて遠くに熊野本宮大社(現在の大斎原(おおゆのはら))が見え、人々がその有難さに伏して拝んだことからこの地名が生まれました。伏拝王子社跡には石祠と和泉式部供養塔が建てられています。

熊野川の流れを遠くに望み茶畑の広がるこのあたりでは、平成13年〜14年に放送されたNHKドラマ「ほんまもん」のロケが行われました。「伏拝茶屋」という無料休憩所があり、トイレもあります。(2006.3.31)

・道の駅「奥熊野古道ほんぐう」より車で約10分

熊野古道 発心門王子〜熊野本宮大社(熊野本宮観光協会)
NHKドラマ ほんまもん(熊野本宮観光協会)
熊野本宮・山の護(まもり)人(本宮町商工会)
伏見茶屋

伏見茶屋 写真提供:熊野本宮観光協会

音無茶

音無茶 写真提供:(公社) 和歌山県観光連盟

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住民お薦め!
耳より情報

ほんまもんロケ地「山中家」情報提供:市民の力わかやま

ほんまもんロケ地「山中家」

伏拝王子からバス道に出るとすぐに「ほんまもん」のロケ地「山中家」があります。「ほんまもん」は、平成13年10月から半年間、NHKの朝の連続テレビ小説として放映されました。本宮町で生まれた主人公「山中木葉の生家」として、オープンセットが組まれたのがこの場所です。
横の茶畑を上がると、熊野川の雄大な景色が広がっています。(2010.1.26)

・道の駅「奥熊野古道ほんぐう」より車で約10分

九鬼ヶ口関所跡情報提供:市民の力わかやま

三軒茶屋
写真提供:熊野本宮観光協会

三軒茶屋の隣に木で作られた門があり、これが九鬼ヶ口関所です。この関所は高野へ向かう果無街道(現在の九鬼の三里中学校の裏山あたり)にありました。500年ほど前の関銭は7文から10文で、お酒1合程度の200円くらいだったそうです。(2009.12.18)

・道の駅「奥熊野古道ほんぐう」より車で約5分

三軒茶屋跡情報提供:市民の力わかやま

吊り橋を渡るとすぐ三軒茶屋跡です。この名の通りここには三軒の茶屋があり、非常に賑わっていたそうです。今は新しい茶屋が建っています。この三軒茶屋は、果無峠を経て熊野と高野山を結ぶ果無街道と中辺路街道の分岐点でした。昔は熊野本宮大社の参拝を終えると果無街道を経て高野山に参る人も多かったそうです。本宮に向かって建っている道標には「右かうや十九り半/左きみい寺三十一半」と刻まれています。伏拝から本宮までの左右は松並木で道幅も広く石畳が敷かれていましたが、今は道標と少し残る石畳がその面影を残しています。(2009.12.14)

・道の駅「奥熊野古道ほんぐう」より車で約5分

三軒茶屋

写真提供:熊野本宮観光協会

三軒茶屋道

写真提供:熊野本宮観光協会

果無(はてなし)山脈情報提供:市民の力わかやま

「果無山脈」説明板

伏拝王子がある小高い丘に登る道の手前、果無山脈を望む見晴らしの良い道が続くところに「果無山脈の説明板」が設置され、ここからの眺めは「本宮町名勝八景」に選定されています。
果無山脈は和歌山県と奈良県の県境を東西に18km連なる連山です。山頂は平坦面が直線状に続いているため、高野山と熊野本宮大社を結ぶ参詣道として早くから開けていました。行けども行けども果てしなく山道が続くことからこの名前がつきました。山頂からは熊野灘から太平洋がはるかに一望でき、ブナの原生林、シャクナゲ、ドウダンツツジなどの高山植物の宝庫です。(2009.12.9)

・道の駅「奥熊野古道ほんぐう」より車で約10分

果無山脈

写真提供:熊野本宮観光協会

果無山脈

シオヤシオ 写真提供:熊野本宮観光協会

和泉式部の碑情報提供:市民の力わかやま

はるかに熊野本宮大社を望むことが出来る伏拝に差し掛かったとき、和泉式部は急に月の障りになってしまいました。ここまでやっと辿り着いたのに、参拝が出来ないと悲しんで歌を読みました。
「晴れやらぬ 身の浮き雲のたなびきて 月の障りとなるぞ かなしき」
しかしその夜、熊野権現が夢に現れ、「もろともに 塵にまじはる神なれば 月の障りも なにかくるしき」とお告げがあり、和泉式部は参拝することができたということです。
この言い伝えは、一遍上人の聖たちが、熊野権現は「信・不信を問わず、貴賎を問わず、女人の不浄を嫌わず、全てを受け入れる奥の深い大らかな神である」ということを和泉式部を題材に物語としたものと言われています。(2009.10.7)

・道の駅「奥熊野古道ほんぐう」より車で約10分

和泉式部の碑

和泉式部の碑

和泉式部の歌碑

和泉式部の歌碑

歯痛地蔵情報提供:市民の力わかやま

歯痛地蔵

写真提供:(公社) 和歌山県観光連盟

水呑王子の近くの道沿いにある小さな祠の中に「歯痛地蔵」と呼ばれている小さなお地蔵さんがあります。この「歯痛地蔵」は江戸時代からあったそうです。
江戸時代、地元の人は歯が痛くて困った時には、新宮や田辺まで泊まりがけで行かなければならない。そんな時、この地蔵が「歯痛によく効く」とされ、親しまれてきました。
この歯痛地蔵が「効く」と言われるようになった理由を語り部さんが教えてくれた理由は
「歯痛が我慢できなくてお地蔵さんに拝みに行った時には、もう痛みのピークを過ぎている。だから、『お参りしたら痛みがひいた』と信じたのでしょう。」でした。また、この歯痛地蔵のすぐ近くに、「腰痛に効く」お地蔵さんもあります。(2008.5.9)

・道の駅「奥熊野古道ほんぐう」より車で約15分

菊水井戸情報提供:市民の力わかやま

菊水井戸

伏拝王子がある本宮町伏拝地区では「じげづくり」(じげとは”地元”という意味)として、地元の住民の皆さんが手作りの看板を設置したり、地区の名所をイラスト化した地図を作成しています。この地区は山の高台にあるにも関わらず、井戸や湧水が多く湧き出しています。その代表が熊野古道沿いにある菊水井戸です。昔ながらのつるべ井戸で、「くみ上げた水を戻すのは止めてください」と書いてある。飲んでみるとほんのり甘く、甘露とはこのことだったのかと妙に納得。毎年秋には伏拝王子からこの菊水井戸まで、高額の賞金が出る「駕籠かきレース」が行われます。(2007.3.3)

・道の駅「奥熊野古道ほんぐう」より車で約5分

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