4. 外湯めぐり
別府や熱海とともに、日本三大温泉の一つと数えられる白浜温泉。町のいたるところで源泉が湯煙をあげています。(2006.4.17)
外湯には「崎の湯」「牟婁の湯」「しらすな」「白良湯」「松乃湯」「綱の湯」があります。
また町営の足湯として「柳橋足湯」「つくもと足湯」「しらすな(冬期)」「御船足湯」があります。
白浜・美人湯めぐり(南紀白浜観光協会)
崎の湯

写真提供:(公社) 和歌山県観光連盟

白良浜を右手に望みながら進むと、道路はやがて海から離れて上りとなります。その手前の海沿いの細い道を進み、突き当たったところです。
ここは、万葉の昔から「湯崎七湯」の中で唯一残っている歴史ある湯壷です。波がすぐそこに打ち寄せる一番海側の浴槽は波の高いときには入れませんが、海に向かった湯壷は開放感たっぷりの露天風呂です。
【湯の供給元】湯崎温泉観光株式会社
料金 | 500円(3才以上) |
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時間 | 7月〜8月 7時〜19時 10月〜3月 8時〜17時 4月〜6月・9月 8時〜18時 |
定休日 | 無休(メンテナンス等による臨時休業あり) |
備考 | タオル販売あり ※洗髪や身体を洗う事はできません。 |
距離 | 道の駅「くちくまの」より車で約25分 |
関連リンク | 崎の湯(南紀白浜観光協会) |

日本最古の湯

崎の湯

崎の湯からの眺望

牟婁の湯
「牟婁の湯」は湯崎温泉街に位置し、崎の湯と並んで白浜温泉の代表的な外湯です。
「湯崎七湯」のひとつ砿湯(まぶゆ)と、行幸湯(みゆきゆ)の2種類の源泉からお湯をひいており、一度に2種類のお湯を楽しむことができます。
【湯の供給元】湯崎温泉観光株式会社
料金 | 大人 420円 中人(6〜11才) 140円 小人(3〜5才) 80円 |
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時間 | 7時〜22時 ※最終入場は終業時間の30分前まで |
定休日 | 火曜日 |
距離 | 道の駅「くちくまの」より車で約25分 |
関連リンク | 牟婁の湯(南紀白浜観光協会) |

白良浜浴場「しらすな」(露天風呂)
白良浜のビーチのすぐそば、冷えた体を温めるのにぴったりの露天風呂です。水着のままなので、男女混浴。家族そろって入れます。(2009.8.9)
料金 | 200円 (3歳以上:5/1〜9/30) 上記期間以外は無料 |
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時間 | 7/1〜8/31 10時〜18時 9/1〜6/30 10時〜15時 ※最終入場は終業時間の30分前まで |
定休日 | 毎週月曜日(7/1〜8/31は無休) |
距離 | 道の駅「くちくまの」より車で約20分 |
TEL | 0739-43-1126 |
関連リンク | 露天温泉しらすな(南紀白浜観光協会) |

白良湯
白良浜の北側に位置する2階建ての建物です。海水浴場に近いので、夏は海水浴客でにぎわっています。1階が休憩所で、浴場は2階にあり、窓から白良浜が眺められます。
料金 | 大人 420円 中人(6〜11才) 140円 小人(3〜5才) 80円 |
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時間 | 7時〜22時 ※最終入場は終業時間の30分前まで |
定休日 | 木曜日 |
距離 | 道の駅「くちくまの」より車で約20分 |
関連リンク | 白良湯(南紀白浜観光協会) |

松乃湯
一見浴場とわかりにくい建物なのは、地元の「老人憩いの家」としても使われているからです。円月島を眺めることができます。
料金 | 大人300円 小人100円 |
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時間 | 13時〜21時 ※最終入場は終業時間の30分前まで |
定休日 | 火曜日 |
距離 | 道の駅「くちくまの」より車で約25分 |
関連リンク | 松乃湯(南紀白浜観光協会) |
町営足湯
白浜町内には、白浜温泉街と椿温泉に町営の足湯があります。いずれも手軽に温泉を楽しめる施設です。いつでもすぐに楽しめるように、タオル必携で散策してみてください。いずれも利用は無料です。

柳橋足湯
浜通りから銀座通りを上がって行き、柳橋通りと交差するところにあります。
タカラガイのモニュメントからお湯が出ています。
利用時間 | 8:00〜22:00 7:00〜22:00(7・8月) *22:00に自動消灯します。 |
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距離 | 道の駅「くちくまの」より車で約20分 |
関連リンク | 柳橋足湯(南紀白浜観光協会) |

つくもと足湯
白良浜の南端にあります。足についた砂を落としてから入ってくださいね。
時間 | 8時〜22時 7月・8月は7時〜22時 |
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距離 | 道の駅「くちくまの」より車で約20分 |
関連リンク | つくもと足湯(南紀白浜観光協会) 白浜温泉旅館協同組合 |

しらすな足湯
白良浜海水浴場の真ん中にあります。露天風呂に冬期はベンチが用意され、足をつけることができます。
利用時間 | 10:00〜15:00 (10/1〜4/30) |
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定休日 | 毎週月曜日 |
距離 | 道の駅「くちくまの」より車で約20分 |
関連リンク | 露天温泉しらすな / しらすな足湯(南紀白浜観光協会) |

御船足湯
円月島を眺めながら楽しめる足湯です。ホンカクジヒガイのモニュメントがあります。
時間 | 8:00〜22:00 7:00〜22:00(7・8月) |
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距離 | 道の駅「くちくまの」より車で約25分 |
関連リンク | 御船足湯(南紀白浜観光協会) |

耳より情報
行幸(みゆき)源泉情報提供:市民の力わかやま

白浜の湯崎温泉は、日本書紀、風土記などに登場する日本三古湯 として道後温泉(愛媛県)・有馬温泉(兵庫県)と共に広く知られています。
湯崎温泉は古くは「牟婁(むろ)の湯」と呼ばれていました。古代には斉明、持統、文武天皇が牟婁の湯への行幸を行いました。658年には斉明天皇と一緒に中大兄皇子(後の天智天皇)も同行していました。
湯崎温泉の源泉はかつては自然に湧出していましたが、観光客の増加に対応するために、大正末期に温泉井戸を掘削しました。「行幸(みゆき)源泉」と呼ばれ、崎の湯への道を入ってすぐのところにあります。泉質は無色透明のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で泉温は83.2゜Cです。湧出量も豊かで、ここから外湯の「崎の湯」「牟婁の湯」へ供給しています。(2013.7.1)
【湯の供給元】湯崎温泉観光株式会社
・道の駅「くちくまの」より車で約25分

行幸源泉

行幸源泉の説明板
湯崎隧道情報提供:市民の力わかやま
白良浜から湯崎に向かう途中にあるトンネルが湯崎隧道です。人気の外湯「牟婁の湯」の東隣にあります。昭和10年に完成しました。
ポータルは石積で側壁はコンクリート製、扁額は白良浜側は「湯崎隧道」湯崎側は「天地清明」となっています。長さは30.4m、道路幅は5.1mしかなく、現在は一方通行になっています。
大正後期から昭和初期にかけて、白良浜に新たに温泉開発がされ、白浜温泉と称して観光開発が進みました。これに対して古来からの温泉地、湯崎地区とは、山で隔てられ対立が激しくなっていました。このトンネルの完成により、両地区がひとつに結ばれ対立意識が解消されたと伝えられています。(2013.5.21)
・道の駅「くちくまの」より車で約25分

白良浜側

湯崎側
行幸芝(みゆきしば)の碑情報提供:市民の力わかやま
天皇が都を離れて、外出することを行幸(ぎょうこう、みゆき)といいます。古代における、白浜の温泉(当時は牟呂の湯と呼ばれました)への行幸は3回(658年、690年、701年)行われました。行幸芝の碑のある台地は、658年に斉明天皇が湯治のために滞在された行宮(あんぐう)があった所です。以前は、崎の湯の上に広がる、海が一望できる眺めの良い台地でしたが、ホテルが建設され、台地を開削して道路が通ったために、現在はホテルシーモアに隣接する三角形の狭い公園になっています。現在の行幸芝の碑は、下記の万葉歌にちなんで名付けられ、昭和15年に建立されました。
草だにも 御幸てふ 名のかしこみて
ふみ分かたくも おもほゆるかな 詠み人知らず
有間皇子は、謀反の疑いをかけられて、この行宮跡で中大兄皇子の尋問を受けたと伝わっています。(2013.4.29)
・道の駅「くちくまの」より車で約25分

行幸芝の碑

遠くから碑を見る

道路から碑を見る
白浜銀座 足湯横丁情報提供:市民の力わかやま
白浜にも銀座があります。白良浜に沿った浜通りから浜とは反対側に上がっていったところにある、銀座通りです。
この通りに、足湯横丁があり、ゲームセンターや休憩所、足湯につかりながら飲んだり食べたりできる所が軒を連ねています。
足をつけるお湯が足湯なら、手をつける手湯も! ということでしょうか、「御手(みて)乃湯」と書かれた大きなお釜があり、その上には、蓋もぶら下がっています。「伝・弁慶産湯の釜」と書かれた解説板があります。
足湯横丁で手も、足も、心も、胃袋も癒されることでしょう。(2010.4.28)
・道の駅「くちくまの」より車で約20分
白浜銀座足湯横丁(南紀白浜観光協会)
足湯横丁

御手乃湯
真白姫の像情報提供:市民の力わかやま

白良浜から湯崎方面へ、おみやげ物屋が並ぶ商店街を歩いて温泉街雰囲気を楽しみましょう。商店街を過ぎて海沿いのカーブを過ぎると、左手に“ゆ”ののれん「牟婁の湯」に着きます。その昔、中大兄皇子が有間皇子を待った有名な「古い湯」です。まぶ湯とみゆき湯から2種類の源泉をひいています。
牟婁の湯で一汗流し進むと、すぐ海沿いに湯崎広場があります。
大きな裸身の美女の像が目に入りますが、真白姫像です。真白姫にまつわる悲恋の物語をしのばせるように建っています。湯崎広場の端には、高浜虚子が熊野巡遊した際の句碑が建っています。(2007.3.13)
・道の駅「くちくまの」より車で約25分
