串本・古座川

(国道42号)

6. 紀伊大島 きいおおしま

くしもと大橋

写真提供:(公社) 和歌山県観光連盟

くしもと大橋

青く澄んだ海に真っ白で緩やかな放物線を描くアーチが美しい、くしもと大橋をわたると、そこはウバメガシ・シイ・ツバキなどが生い茂る大島。磯釣りで有名な大島ですが、子ども達も楽しめる釣り公園やキャンプ場もあります。家族で豊かな自然を満喫しませんか。(2006.3.31)

・道の駅「くしもと橋杭岩」より車で約10分

くしもと大橋(串本町ホームページ)
くしもと大橋

写真提供:(公社) 和歌山県観光連盟

line-foot
住民お薦め!
耳より情報

紀伊大島のオオシマザクラ情報提供:古座川街道やどやの会

紀伊大島のオオシマザクラ

紀伊大島は大部分が照葉樹林に覆われた「森の島」で、島全体が暖地性植物群落と言っていいような、本土とはやや異なる生態系を保っています。春に咲くサクラもヤマザクラやソメイヨシノよりも、花が白っぽく葉が青々しているオオシマザクラが主で、ツバキの赤い花と鮮やかなコントラストをなしています。
オオシマザクラは、わが国原産のサクラで、伊豆大島に多いことから、この名があります。なお、潮岬周辺の照葉樹林帯も、このオオシマザクラが多く見られます。
サクラが咲き終わると、紀伊大島の森はシイの薄黄色の花に覆われ、初夏の趣きに一変します。(2015.3.26)

水門祭情報提供:古座川街道やどやの会

毎年2月11日、大島港を中心に水門(みなと)神社例大祭が催されます。誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)が、謀反を起こした兄王たちを追撃する途中に紀伊大島の通夜島に上陸し、これを知った大島浦の住人達が命を大島港にお迎えした故事に由来する祭りといわれます。
早朝から夕方まで、矢継ぎ早に多くの行事が行われ、見所の多い祭りですが、主要なところでは「お的の儀(2名の若者が古式に則り矢を射る)」、「神幸の儀(神社から大島港まで行列を組み、神霊をお移しする)」、「渡御(神霊を乗せた当船が出港し、苗我島に上陸してお的の儀を行う)、「櫂伝馬競漕(2隻の伝馬船が串本港まで往復し競漕する)」、「つるの儀(稚児行列など)」、「当船入港(カツオ釣りの所作をしながら入港し、船から餅をまく)」、「鏡倒し(若者達が鏡を奪い合う)」などが行われます。この祭りは和歌山県の無形文化財に指定されています。
紀伊大島は江戸時代から近代まで、薪炭や水の補給基地として、沿岸捕鯨基地として、また風待ち港として多くの廻船が寄港して栄えたところで、この祭りにはその繁栄の名残が伺えます。(2011.12.8)

・道の駅「くしもと橋杭岩」より車で約20分

水門祭(串本町ホームページ)
お迎え

お迎え

渡御

渡御

櫂伝馬競漕

櫂伝馬競漕

弔鯨塔情報提供:古座川街道やどやの会

紀伊大島は、明治時代に入って、ノルウェー式近代捕鯨の基地として大いに発展しました。昭和30年代まで捕鯨事業は続き、最盛期には島内に4つの捕鯨会社の基地があったそうです。
そのひとつ、東洋捕鯨の基地があった大島区の水谷地区に、建物の一部、クジラを引き揚げたウィンチ、ワイヤーロープ架けに流用した捕鯨砲の銛の先端、弔鯨塔などが残されており、往事を偲ばせます。とくにクジラの慰霊碑として建てられた弔鯨塔は、古式捕鯨の時代から連綿と続く日本人のクジラに対する特別な思いを示すものとして注目されるでしょう。アクセスは大島港南側の避難用道路の突き当たり。道幅が狭いので注意が必要です。(2013.12.1)

・道の駅「くしもと橋杭岩」より車で約20分

弔鯨塔

弔鯨塔

銛の先端

銛の先端

権現島情報提供:古座川街道やどやの会

権現島

大島港の北側の浜に、こんもりと樹木で覆われた小さな島があります。これが権現島で、熊野権現が新宮に遷座される前にこの島に降臨され、休息されたという伝承をもつ場所です。
この島は実際、10月14日〜16日に催される新宮市の熊野速玉大社の御船祭に際して大きな役割を担っています。10月14日、新宮市の阿須賀神社において串本町大島区から掛魚(アタガシ)と権現島の萱穂(ススキの穂12本)を奉納する「掛魚萱穂奉献の儀」が行われ、権現島の萱穂は10月16日の御船祭当日、神輿を先導する神馬に乗った「一つ物(写真)」と呼ばれる人形の背に付けられます。

一つ物

現在は掛魚には、なかなか穫れなくなったアタガシの替わりにタイ2対(塩漬けマダイ4匹)が奉納されており、萱穂も権現島に少なくなったので、紀伊大島の他の場所で採取されたススキの穂30本が奉納されています。「一つ物」の背には、このうち12本(十二所権現を表す)が付けられます。また奉献の儀は現在では阿須賀神社ではなく速玉大社で行われています。奉納される掛魚と萱の準備は10月13日に紀伊大島の水門(みなと)神社の社務所で行われ、神官による奉納物のお祓いが行われたあと、権現島に「熊野速玉大神神蹟」と書かれた一対のノボリが、御船祭の期間中掲げられます。奉納物は昔は船や汽車で新宮まで運ばれたそうです。(2012.11.20)

地獄のガバ情報提供:古座川街道やどやの会

地獄のガバ

紀伊大島須江地区の海岸の森の中に「地獄のガバ」と呼ばれる巨大な縦穴があります。
「ガバ」とは洞穴のこと。磯釣りに使う細道を辿って穴の淵に立つと、あまりの深さに足がすくむ思いがします。ここの縦穴はほぼ円形で、直径、深さとも数十mは雄にありそうですが、正確な数字を知る人はいません。穴の底には海岸に向かって横穴が開いており、満潮や波の高いときは海水が入ってくるようです。
昔、六部(六十六カ国の霊場にお経を納めて廻る行者)が2人の武士に追いかけられ、このガバの淵まで追いつめられて斬り殺され、穴の底に転落した、という悲惨な伝説も語り継がれています。

アクセスは、バス停峰地下車。テニスコートの先を右折して突き当たりの車の転回場所から海岸に向けて森に入ります。柵が無いので、穴に落ちないように十分注意する必要があります。(2012.1.11)

・道の駅「くしもと橋杭岩」より車で約25分+徒歩約5分

天狗岩情報提供:古座川街道やどやの会

天狗岩

紀伊大島は和歌山県下最大の島で、照葉樹林に覆われた「森の島」でもあります。その中央部の山中に、知られざる絶景ポイント「天狗岩」があります。ここは長年、森の中に埋もれていましたが、近年、地元有志が必要最小限に刈り開き、道標を整備して、ふたたびパノラマビューポイントとしてよみがえりました。絶壁に突き出した「天狗岩」と呼ばれる火成岩の巨石の上に立つと、眼下に樫野埼に至る、まるで沖縄のヤンバル(山原)を思わせるような濃密な森林風景が広がります。また、海を隔てて熊野の主峰の大塔山や法師山、那智連山から太地町の梶取崎まで遠望することができます。
「天狗岩」のいわれについては、昔ここに住んでいた天狗が人々を悩ませたので、お経を納める「大乗妙典塔」をつくって封じ込めたという話が伝わっています。その大乗妙典塔(法華経を納めた供養塔)は、県道の筋向かいの農道の脇に建っています。
天狗岩へのアクセスは、熊野交通バス樫野埼灯台方面「かしわ谷」バス停下車。県道沿いの案内道標から山中に入ります。(2011.1.30)

・道の駅「くしもと橋杭岩」より車で約20分+徒歩約20分

天狗岩から樫野埼方向に広がる照葉樹林

天狗岩から樫野埼方向に広がる照葉樹林

天狗岩

天狗岩

金山展望台情報提供:わかやまインターネット市民塾

金山展望台

くしもと大橋を渡って快適な道路の突き当たりを左折、しばらく行くと右に金山(かなやま)展望台の案内板があります。約20分歩いて着く金山展望台からは、橋杭岩を海に、対岸に重畳山(かさねやま)を望む雄大な景観に圧倒されます。(2011.4.5) (写真提供:古座川街道やどやの会)

・道の駅「くしもと橋杭岩」より車で約20分+徒歩約20分

金山展望台(串本町ホームページ)

養殖本マグロへ餌やり体験情報提供:わかやまインターネット市民塾

養殖本マグロへ餌やり体験

近畿大学が長い間研究を重ね、世界で初めて本マグロの養殖に成功しました。大島漁港の直径30mのイケスの中を猛スピードで泳ぐ40〜50kg級のマグロに餌をやる体験ができます。ビデオで予習した後、船でイケスへ行って体験し、最後に美味しいマグロの試食で終了します。(2006.3.31)

本マグロ養殖体験(南紀串本観光ガイド)
本マグロ養殖体験(和歌山県公式観光サイト)
料金 大人5,000円、小学生3,000円
時間 8:30〜17:00
所要時間 2時間
定休日 なし(お盆、年末年始、2月の例祭前後は休み)
TEL/FAX TEL:0735-62-3171
FAX:0735-62-1070(串本町観光協会)
line-foot