紀の川ダム統合管理事務所 大滝ダム施設概要

大滝ダム施設概要
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利水放流設備(主ゲート・その他)

利水放流設備のイメージ図利水放流設備の断面図

設備の役割

利水放流設備は、主に水道・工業用水として下流に放流する水の流量を調節する設備です。平水時に、放流量を調節する役目を果たします。

設備の特徴

利水放流設備は、長期間にわたり高水圧のもとで部分開度放流を行うため、キャビテーションや振動が生じない形状であることが重要です。本設備は水理実験を行い、形状に問題がないことを確認しています。

各部の解説

1.主ゲート

水道・工業用水として下流に放流する水の流量を調節します。流量が細かく調整できる高圧ジェットフローゲートを採用しています。

2.副ゲート

主ゲートの点検整備時及び、緊急時の放流停止に使用します。
流量計、副ゲート、主ゲートの間隔を狭くできる、特殊スルースバルブ(円形高圧スライドゲート)を採用しています。

3.小放流管主ゲート

主ゲートの調節範囲を超える小さな放流量(約0.4m³/s以下)のときには、小放流管主ゲートが放流量を調整します。流量を細かく調整できる高圧ジェットフローゲートを採用しています。

4.小放流管副ゲート

小放流管主ゲートの点検整備及び緊急時の放流停止に使用します。
副ゲート同様、流量計、副ゲート、主ゲートの間隔を狭くできる、特殊スルースバルブ(円形高圧スライドゲート)を採用しています。

5.修理用ゲート

放流管や放流管本管に設けられる発電設備などの点検は、修理用ゲートを閉じた後、放流管内の水を抜いて行います。

6.放流管

放流管は選択取水ゲートで取水した水を減勢池に導くためのものです。本管(直径2,500mm)から、発電用(直径2,500mm)、利水放流用(直径1,800mm)、小放流用(直径400mm)の3本に分岐した後、それぞれ発電設備、主ゲート、小放流管主ゲートを経由して減勢池に放流します。