第4回 地下水検討委員会
議事録

1.日時
平成14年3月1日(金)9:00〜11:00
2.場所
ホテルグランヴィア京都 5階 草子の間
3.出席者
 
委員長
京都大学大学院工学研究科土木システム工学専攻教授
大西 有三
 
独立行政法人土木研究所材料地盤研究グループ長
三木 博史
 
谷口委員、登坂委員、西垣委員については事前に意見徴収済(別紙
4.議事
 
1)
事務局から、第3回委員会以降に実施した検討内容及び結果について、以下のとおり報告があった。
 
1. 第1帯水層の細部の再現性を高める検討
 
・現地確認調査に基づく、揚水の設定
 
2. トンネル設置による地下水への影響検討
 
・実際のトンネル構造物を想定した解析結果
 
3. 過去の気象条件の再現(渇水年)
 
・改良モデルによる再現
 
4. 各種構造形式に関する検討
 
・高架構造、掘割構造の検討
 
5. 化学的変化の検討
 
・地下水pHへの影響検討
 
6. 地下水位変動時の土中の水分状態の検討
 
・現地採取土のデータを反映した検討結果
2)
討議内容
 
○現地状況に応じた第1帯水層の揚水設定により、細部までがより良く再現できている。
 
○実際のトンネルに近いモデルで解析した結果,トンネルにより地下水流の流況阻害が発生するが、第一帯水層の地下水位への影響は数cm以下とごく僅かであることがわかった。これは過去に経験してきた渇水年の影響に比べると格段に小さい。
 
○過去の渇水年には、地下水位が平年に比べて2〜3m程度低下した可能性があると推定されるが、その場合でも第1帯水層の含水量の変化は小さいことが判明した。
 
○ルート決定までは地下水位観測を継続し,必要に応じて解析できるようにする。
 
○ルート設定にもよるが、施工中や完成時にモニタリングすることも考慮すべきである。
 
○ 高架構造の場合は連続的に地下水を遮断する構造物が無いため、地下水の流況阻害はほとんど生じないものと考えられる。
 
○ 掘割構造の場合は適切な対策を講じれば、地下水の流況阻害を回避することが出来るものと考えられる。
 
○ 化学的変化を検討した結果、地下水pHへの影響はわずかであると考えられる。



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