概要
大阪府内の木造3階建て住宅43件の建築確認について、建築士が設計を誤り、指定確認検査機関がそれを見落としたことを原因とする建築基準法の構造耐力の規定に関する不適合が確認されたことから、所管する特定行政庁(大阪府、大阪市及び東大阪市)は、建築主及び指定確認検査機関に対し、今般、建築基準関係規定に適合しないと認める旨の通知を行いました。今後是正のために必要な措置を求めていく予定です。なお大阪府は設計した建築士に対し、また近畿地方整備局は当該指定確認検査機関に対し、それぞれ必要な措置を実施していく予定です。
1.株式会社こどのあ工房二級建築士事務所及びコドノア工房二級建築士事務所が設計し、指定確認検査機関である建築検査機構株式会社が確認済証を交付した木造3階建て住宅について、構造計算ソフト
への誤入力による設計誤りがあったため再計算した結果、建築基準法第20条の構造耐力の規定に関する不適合が43件確認されました。
所管する特定行政庁(大阪府、大阪市及び東大阪市)は、当該不適合となった物件の建築主及び指定確認検査機関に対して、建築基準関係規定に適合しないと認める旨を通知(所管する特定行政庁の内、大阪
府と大阪市は令和3年12月23日付けで、建築基準法第6条の2第6項の規定による建築基準関係規定に適合しないと認める通知書を発出)しました。今後建築主らに対し当該不適合の是正のために必要な措置を
求めていく予定です。
2.大阪府は当該建築士事務所に所属し設計した二級建築士に対し法令に基づき必要な措置を実施していく予定です。
3.近畿地方整備局は建築確認で当該不適合を見落としていた指定確認検査機関である建築検査機構株式会社(近畿地方整備局長が指定)に対し、原因究明や再発防止策の検討を指示し、その報告を受けたと
ころです。今後も法令に基づき必要な措置を実施していく予定です。
4.取材については以下の問合せ先にご連絡ください。
※関連ホームページ
■近畿地方整備局報道発表
http://www.kkr.mlit.go.jp/news/top/press/2021/20211223-1kentiku.html
■大阪府報道発表
https://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=42617