新銀橋の特徴
スレンダーな橋
新旧二つの橋の調和を図るため、アーチライズを揃えると共に、アーチリブ、補剛桁の部材高を極力低くしています。このため、アーチライズ比(H/L)、および部材断面が一般的なアーチ橋に比べて小さくなっており、アーチ橋全体の形状、各部材がスレンダーな橋となります。さらに、新桜宮橋を透して銀橋が活きるように、吊材の径を細くしています。

全部材現場溶接
ライズ比を小さく、部材をスレンダーにするため、高材質で極厚板(最大82mm)の部材断面となり、添接板の配置が困難で、高力ボルトの連結が出来ないため、全断面溶接を用いています。極厚板で、かつアーチ橋全断面溶接は我が国初の施工となります。
新桜宮橋の特徴
新桜宮橋の主構造は、ボルトなどによる連結を一切行わない全断面現場溶接による施工、この施工方法は国内初。
溶接作業は、風による作業への影響・欠陥の発生を防ぐため、作業箇所に風防設備を設けて行われました。

新桜宮橋と銀橋の比較
名称 | 新桜宮橋 | 銀橋 |
---|---|---|
型式 | ローゼアーチ(橋長150m) | 3ヒンジアーチ(橋長108m) |
ライズ比 | 1/10.5 | 1/6.9 |
主部材材質 | SM570鋼材、降伏点:420N/mm2 | SS400相当鋼材、降伏点:215N/mm2 |
アーチリブ | □1200×900(B×H) | □1320×2800(B×H) |
補剛桁 | □1200×1600(B×H) | □650×1300(B×H) |
吊材 | 高強度ケーブル(φ75) | 通常鋼材(H318×650) |
上部工重量 | 17t(m当たり) | 22t(m当たり) |
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