道路管理

安全で安心できる生活空間のために

大阪府域の直轄国道は日本第二の大都市圏である関西圏の生活・経済等を支える重要な役割を担っています。こうした基幹道路の機能を維持するために、日常からパトロールや点検を行い、道路施設の維持・修繕・管理業務を実施しています。

道路パトロール

■日常点検

道路が常時良好な状態に保たれるよう、道路及び道路の利用状況を把握し、道路の異常及び不法な占用に措置を行うとともに、道路の管理に必要な情報を得るために日々パトロールを実施し、また、車内から発見しにくい歩道上の点検を中心に徒歩パトロールを実施します。また、ICTを活用した道路パトロールの効率化・高度化を進めています。

日常点検(道路パトロール)

日常点検(道路パトロール)

■定期点検

道路の構造物について、細部の状況を把握し、一般交通の危険を未然に防止することを目的に、橋梁・トンネル・防災点検箇所等について、専門知識を有する点検員により定期点検を実施します。
異常箇所が発見された場合、防災工事や橋梁補修工事等を実施し道路の安全確保に努めます。

定期点検(橋梁)

定期点検(橋梁)

定期点検(トンネル)

定期点検(トンネル)

ICTの活用

ICTの活用

道路情報の収集・提供

365日・24時間リアルタイムで道路情報を収集・提供するために、道路情報員が常時勤務する体制を確保しています。

情報収集
情報収集
道路情報室
道路情報室
情報提供
情報提供
■橋梁・道路附属物等のストック状況 (令和5(2023)年4月現在)
①橋  梁448 橋
②横断歩道橋143 橋
③地 下 道 ※立体交差(カルバート構造部)含む62 箇所
④トンネル8 箇所
⑤大型カルバート80 箇所
⑥道路標識柱3,862 基
⑦道路情報板104 基
⑧道路照明柱10,512 基
⑨トンネル照明1,165 台

維持修繕工事・維持作業

舗装の損傷箇所、橋梁を始めとする各種構造物の損傷箇所等について、維持補修工事を実施します。
舗装の穴埋め、落下物の撤去等の緊急あるいは日常的に道路を保全する道路維持工事、街路樹の剪定等を実施する街路樹維持工事、車道の清掃・管渠の清掃を実施する道路清掃作業、照明灯の電球交換等の照明灯維持工事を実施します。

防災・震災対策の取り組み

地震、豪雨等による災害を防止するため、異常気象時における危険箇所の防災対策事業を実施します。また、緊急輸送路ネットワークにおける橋梁等の耐震性を強化するための橋梁補修工事や落橋防止工事の災害対策事業を積極的に推進します。

異常気象時通行規制

異常気象時通行規制

橋梁の補修

道路はネットワークの安全性・信頼性が重要ですが、当事務所管内の橋梁は、昭和45(1970)年に開催された大阪万博の前後(昭和35(1960)年から昭和50(1975)年)に集中して建設されています。 今後これらの橋梁の高齢化が一気に進むことが予測されており、このまま放置しておくと多額の補修や架替え費用が必要となることが懸念されています。
そのため、定期的な点検を実施して早期に損傷を発見するとともに、損傷が顕著化する前の適切な対策として、コンクリートが剥がれている部分の補修や、塗装のやり直し等をする事により、橋梁を長持ちさせるための対策を実施します。

補修前

補修前

補修後

補修後

架設年度

国道26号:住吉橋(すみよしばし)架替 (令和7(2025)年春 完成予定)

大阪府堺市を横断する国道26号は、一日約5万台が通行する主要な幹線道路であり、堺市地域防災計画においても、大規模災害時に救護活動や物資の輸送等を行う「広域緊急交通路」として位置づけられた重要な路線です。
住吉橋は、昭和6(1931)年に架設後、昭和39(1964)年、昭和55(1980)年と2度にわたり拡幅されており、耐震性に問題があることから、耐震対策手法について有識者で構成する橋梁技術検討会を開催し、「橋梁架替案が妥当」との判断をいただき、平成29(2017)年度に橋梁架替事業として新規事業化しました。
当該箇所は、日本の道100選に選定された「フェニックス通り」の愛称で親しまれています。

住吉橋 側面全景(上流側より)

住吉橋 側面全景(上流側より)

橋脚(P1 下り線)

橋脚(P1 下り線)

橋脚(腐食状況)

橋脚(腐食状況)

床版(損傷状況)

床版(損傷状況)

 フェニックス通り(日本の道100選)

フェニックス通り(日本の道100選)

 フェニックス通り(モニュメント)

フェニックス通り(モニュメント)

路上工事縮減・掘り返し規制

大阪市内の路上工事を縮減するため、平成8(1996)年度より委員会を設置し、平成19(2007)年度までに平成14(2002)年度比で20%縮減の目標値を設定し、規制時間縮減に努めたところ、平成16(2004)年度に目標値をクリアしました。平成17(2005)年度からは対象地域を大阪府域に広げ、工事規制時間削減に努めるとともに、特に渋滞の著しい5・10日のうち月末の25日に限って車線規制を伴う昼間工事中止を実施しています。更に、平成21(2009)年度に新しい路上工事縮減目標を設定した「大阪府内路上工事縮減に関する行動計画」を策定し、①工事の集中化・平準化等の推進②年末年始、年度末工事の抑制③工法や技術等による工夫等、継続的に取り組んでいます。

指導・取り締まり・許認可事務

誰もが安心して安全に通行できるように、道路上に置かれているのぼり旗、パンフレットラック、置き看板等の違反広告物や放置自転車の是正に向けた指導啓発に取り組んでいます。また、道路占用の許可を受けずに道路にはみ出して設置されている看板、日よけ等の所有者に対して、占用適正化に向けた指導に取り組んでいます。
道路を傷める原因となる一定の大きさや重さを超える車(特殊車両)に対して、車両計量所で指導や取り締まりを実施しています。また、平成20(2008)年度より、車両重量自動計測システムを用いて重量超過車両を常時自動的に計測し、車両通行許可等の情報と照合して、文書指導を実施しています。

歩道を埋める違反広告物

歩道を埋める違反広告物

放置自転車状況

放置自転車状況

特殊車両の取り締まり状況

特殊車両の取り締まり状況

・車両計量所:3箇所
(1号枚方市、26号泉大津市、171号島本町)
・車両重量自動計測システム

・令和4(2022)年度特殊車両取り締まり件数
大阪国道事務所   : 94件
(指導警告件数: 41件)
(措置命令件数: 3件)

■[参考]許認可等事務取扱状況(令和4(2022)年度)
項目件数備考
占用関係1,232道路法第32条
国等の占用関係72道路法第35条
出願工事関係98道路法第24条
特殊車両関係35,941道路法第47条の2
道路損傷関係103道路法第22条
道路損傷関係85道路法第58条
道路敷境界明示・確定81
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