橋梁等の保全

ASRに関する対策検討委員会

委員会の名称
ASRに関する対策検討委員会

委員会設立の経緯

損傷位置イラスト
近畿地方整備局では、国道26号堺高架橋の一部の橋脚においてアルカリ骨材反応(以下、ASR)を確認して以来、学識経験者を交えて調査・補修方法などについて検討を行い、その成果を受けて表面保護工によるASR進行抑制対策など、適切な維持管理に努めてきました。

しかしながら、補修後もASRが原因と思われる損傷が見られ、また、橋梁定期点検により、他の橋梁の橋脚などにおいてもASRの進行が確認されました。

橋梁のASRは、初期の段階は構造物の表面にひび割れが発生しますが、さらに進行すると、場合によっては、鉄筋が損傷することが最近報告されています。

このため、今後の補修・予防保全の観点から、「ASRに関する対策検討委員会」(委員長:宮川豊章 京都大学大学院教授)(以下、委員会)を設立し、ASRの発生した橋脚等について、ASRの進行状況に応じた調査・補修・補強方法などについて検討を行いました。

ガイドラインの策定

 委員会において、平成15年策定の「道路橋のアルカリ骨材反応に対する維持管理要領(案)」(以下、要領)を補足する資料として、最新の知見による検討を行い、このたび「アルカリ骨材反応による劣化を受けた道路橋の橋脚・橋台躯体に関する補修・補強ガイドライン(案)」(以下、ガイドライン)を策定しました。

 今後の道路管理においてガイドラインを活用し、安全で信頼性の高い橋梁維持に努めてまいります。