国土交通省大阪国道事務所管内には、昭和初期に建設され、既に80 年以上供用され続けて高齢化を迎えた橋梁が数橋存在する。
これらの高齢化橋梁の中で特に重要な路線に架設され、また周辺の土地利用状況等から架け替えが困難な長大橋梁を対象として、現状を把握し、 健全性の評価・診断を行い、予防保全も含めた最適な補修・補強対策を提案し、その効果を検証した上で今後の長寿命化を目指した維持管理方針案を策定することを目的としている。
淀川大橋を対象として、各部材の健全・診断し、解析や実験によりそれらの劣化挙動を推定して、橋梁全体の劣化シナリオを作成。
その劣化シナリオに対して、解析や実験により、長寿命化をはかるための予防保全を含めた最適な補修・補強対策を検討。
以上の検討結果から、最適な補修・補強対策を提案し、実橋においてそれらの効 果を検証した上で、今後100 年以上の長寿命化をめざした維持管理方針案を策定した。