とじるRokko Green Belt六甲山系電子植生図鑑

ウバメガシ群落

分類 : 二次林
相観 : 照葉高木(低木)林

植物社会学上の位置づけ : トベラ群団、スダジイ−ヤブコウジオーダー、ヤブツバキクラス

どんな群落?調査結果から

ひとこと解説

写真:ひとこと解説ウバメガシの林冠が連なり、まるで、林の上に濃い緑のカーペットを広げたように見える林です。本来は、海岸沿いの急斜面に見られる林で、六甲山では須磨の付近に広がっています。

主な構成種

高木層 ウバメガシ,ヤマモモ,ソヨゴ
低木層 ヒサカキ,カクレミノ,ヤブニッケイなど
草本層 ベニシダ,ウラジロ,ツルアリドオシなど

分布と見分けるポイント

ウバメガシ群落は、潮風の影響を受ける乾燥した立地に分布し、鉢伏山など須磨区のあたりに偏っています。ウバメガシの林冠が連なって、カーペット状に広がっています。須磨区以外の地域では、まれに、ごく小さな林があるだけです。

分布 海岸付近に分布
標高 低海抜域

群落の現状と将来

かつては薪炭林としての利用がされていたと考えられますが、現在では管理は行われていません。将来的は、コジイ−カナメモチ群集に遷移が進むと予想されます。ただし、乾燥の厳しい立地特性や林床植物の少なさから、このまま本群落が長く続くと考えられます。