![]() アカマツ |
科名 : マツ |
初級 |
分類 : 常緑針葉樹 |
初級の中の超初級の樹木。六甲山の樹木といえば誰もがアカマツを思い浮かべるでしょう。六甲山をもっとも広くおおう植生のアカマツ−モチツツジ群集の優占種であり、六甲山の全域で目にします。やせた土地でも生育することができるため、古くから治山のために植栽されてきました。かつて、燃料とするため、六甲山のアカマツから松脂が採取されていました。今でも湯槽谷峠付近では、採取した痕跡のあるアカマツの大木を見ることができます。
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針状の葉と、赤みを帯び、亀甲に割れ目の入る木肌が特徴的です。遠目でも色や樹形ですぐにわかります。 |
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針のような、アカマツの葉は比較的やわらかく、先に触れても痛くありません。 |
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六甲山のほぼ全域に生育していますが、マツ枯れにより多くのアカマツが枯れてしまっています。アカマツの立派な大木を観察するなら、裏六甲の番匠屋畑尾根や住吉道がおすすめです。また、六甲有馬ロープウェイを利用することがあれば、上空からアカマツの樹形を観察することもできます。 |
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どんな植物でも湿潤で肥沃な場所を好みます。アカマツも十分な土壌、水分があれば大きく育ちます。しかし、そんな場所ではほかの植物との競争が激しく、勝ち残るのもたいへんです。そこでアカマツは、ほかの植物では生きていけないような岩場ややせ地でも生育できる能力を発揮して、林を形作ってきました。六甲山はかつては過度な森林の利用のため、木々もなくなり、表層の土壌も流れ出して完全なはげ山となっていました。そんな六甲山に緑を復元し、山を治めるために植栽されたのがアカマツです。
自然林 | 二次林 | 人工林 | |||||||||
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群落 略称 |
ブナ | ウラジロガシ | コジイ | アラカシ | ウバメガシ | アカマツ | コナラ | エノキ | オオバ ヤシャブシ |
ニセ アカシア |
スギ |
分布 | − | − | − | − | − | ★ | △ | − | ○ | − | − |
クロマツ | クロマツの樹皮はその名のとおり黒みがかっています。葉はかたく、触ると痛いので、アカマツの識別ポイントになります。 |
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