とじるRokko Green Belt六甲山系電子植生図鑑
葉の形:針葉

スギ

科名 : スギ
初級
分類 : 常緑針葉樹
 

この樹木について

日本を代表する有用木で六甲山だけでなく、日本各地に植栽されています。六甲山の再度山周辺では、明治35年(1902年)から緑化事業でスギが植栽されており、大きく生長したものが見られます。また、旧山田村(現神戸市北区山田町)では、昭和初期まで、スギの葉と細枝を原料に線香が作られていました。また、スギといえば花粉症。早いものは2月から開花し、花粉が飛び始めます。ピークは3月で、4月頃まで続きます。文献:「山田郷土誌 第2編」(山田郷土史編纂委員会、1979)

ここがポイント

見る 幹は直立し、樹皮は赤褐色で縦に裂けます。葉は鎌のように曲がって先はとがります。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 六甲山では所々に人工林に見られ、摩耶山天上寺跡〜青谷には、樹齢100年を超える大樹が多く見られます。

スギは多くの水分を必要とするため、谷部に植栽されることが多いです。スギと同じように有用木として植栽されるヒノキは、乾燥に耐えるため尾根や斜面上部に植栽されることが多いです。スギは植栽地から広がり、ウラジロガシ林やアカマツ林内にも生育しています。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

ヒノキ スギの葉の先はとがるのに対し、ヒノキの葉はとがりません。