とじるRokko Green Belt六甲山系電子植生図鑑
葉の形:針葉

メタセコイア(別名:アケボノスギ)

科名 : スギ
初級
分類 : 夏緑針葉樹
 

この樹木について

日本では化石でしか見つかっていない、100万年も前に絶滅してしまった起源の古い木です。中国で、1941年になってようやく生きた個体が発見されたことから「生きた化石」と呼ばれるようになりました。六甲では、再度山の猩々池から二本松に至るコースを歩くと、1958年に植えられて今では樹高30mにも達する大木の立派な林を見ることができます。

ここがポイント

見る 秋に、黄色い円すい状の樹形の高木を見かければ、それがメタセコイアです。
触る 葉を握ってみて下さい。針葉樹に区分される樹木の中には、「針」とは違ってやわらかい種類の木もあります。メタセコイアは、やわらかい針葉樹の代表格です。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 円すい状の樹形や秋の紅葉が美しく、森林植物園や再度公園などに植栽されています。

樹形の美しさからシンボルツリーとしてよく植栽されます。六甲山の一部では、前述の通り、造林のために植栽されています。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

  六甲山系でこんなにやわらかい葉をした針葉樹は、メタセコイアだけです。握って確かめてみましょう。