とじるRokko Green Belt六甲山系電子植生図鑑
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

ヤマナラシ

科名 : ヤナギ
上級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

ほかの樹木が生えていない明るい場所に、真っ先に侵入する樹木です。風に吹かれると、葉が揺れて大きな音をたてます。これが「ヤマナラシ(山鳴らし)」の語源です。

ここがポイント

見る 多くの樹木では、葉の柄の断面は、円いか横長です。これに対してヤマナラシの葉の柄は、横から見たときの方が幅が広く、縦長です。これは、ヤマナラシの仲間(ポプラ)に共通する特徴です。街路樹でポプラを見かけたら確認してみて下さい。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 山火事跡や伐採直後の開けた場所や草原などに、点々と生育しています。

「山鳴らし」とはいうものの、林の中に入ると、なかなか風に揺れる葉の音を聞きわけることは難しいものです。どんな所なら、山を鳴らすほどの音が聞こえるでしょうか?周りに高い木が少く、風通しの良い開けた場所に、ヤマナラシが単木で生えていればどうでしょうか?明るく開けた立地で、ほかの樹木に先駆けて生えて大きくなるヤマナラシであればこそ、「山鳴らし」が可能になっていると思いませんか?生育環境をよく言い表した名なのかもしれません。

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略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
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スギ
分布

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