とじるRokko Green Belt六甲山系電子植生図鑑
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

ネコヤナギ

科名 : ヤナギ
中級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

渓流の水辺に生育するヤナギの仲間の低木です。綿毛に包まれた果実が猫の尾に似ていることが名前の由来です。春の訪れを感じさせることもあり、生け花にも好んで使われます。

ここがポイント

見る なんといっても、春先にふくらむ綿毛に包まれた花芽です。3月後半の花の時期以外なら、葉のつけ根に小さな半円形の葉のようなもの(托葉:たくよう)がついているのが決め手です。托葉の中には冬芽があります。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 渓流沿いに特徴的に現れます。

川に特有な植物は、往々にして特定の区間に現れがちです。ネコヤナギは一般に、川の上流部を指標する植物といわれています。六甲山ではどうでしょうか。水面まで光の届く開けた谷筋で見られます。六甲山から流れ出た白い砂がたまる場所(例えば堰堤の上流側など)に生えています。単に「上流部」や「渓流沿い」といった言葉で終わらせずに、生えている場所の環境の共通性を見い出せるようになれば、なかなかのものです。

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群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

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