とじるRokko Green Belt六甲山系電子植生図鑑
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

ミズメ(別名:アズサ・ヨグソミネバリ)

科名 : カバノキ
上級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

六甲山では珍しい樹木です。この樹木の匂いは特有で、葉や枝を折ると湿布剤の匂いがして、すぐにミズメだとわかるほどです。樹皮を傷つけると水のような樹液が出てくることから、「水芽」とよばれるようになりました。

ここがポイント

見る 樹皮はサクラに似ています。ツヤがあり、長い横すじがあるのが特徴です。
嗅ぐ 葉や樹皮を傷つけると、サルチル酸メチル(湿布剤)の匂いがするので、すぐにわかります。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 紅葉谷や白石谷の、海抜の高い所にわずかに分布しています。

涼しい所に生育する樹木です。六甲山で点々と見られるのは、大昔、ブナ林が広がっていた頃のなごりなのかもしれません。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

葉はオオバヤシャブシやクマシデ、樹皮はサクラの仲間に似ていますが、葉をもんで匂いを嗅げば、湿布剤の匂いで間違うことはありません。