とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

クリ(別名:シバグリ・ヤマグリ)

科名 : ブナ
中級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

栗のなる木です。そう、あの栗が山の中で自然に生えているのです。果実の大きさは、食用にする栗よりも、だいぶ小ぶりです。クリの材は湿った所でも腐りにくく丈夫なことから、線路の枕木などにも利用される有用な樹木です。

ここがポイント

見る クリの花にはたくさんの虫たちが集まってきます。ハナムグリ,カミキリ,チョウの仲間がたくさん蜜を吸いに集まります。
嗅ぐ 6月から7月にかけて、淡いクリーム色のしっぽのような形の花が咲きます。花の匂いは強くて特徴があり、くさいと思う人もいるかもしれません。
味わう シバグリは小ぶりですが、甘みがあっておいしいです。栗ご飯や湯がいて食べてみて下さい。ただし、落ちた栗にはすぐに虫が入るので、木になっている栗を落とすのもよいでしょう。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 量は少ないものの、六甲山全域に広く分布しています。

二次林を中心によく見かけます。ただし、何本もかたまることは少なく、点々と生えています。尾根などの乾燥した場所にも生えています。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

アベマキ
クヌギ

どれも同じような葉の形をしており、縁にはやわらかいトゲ状の鋸歯がピンピンと出ています。クリだけ、この鋸歯にまで葉緑素があり、緑色をしています。