とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

ブナ(別名:シロブナ)

科名 : ブナ
初級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

日本を代表する、夏緑樹の王様です。世界遺産に指定された白神山地のブナ林は有名で、兵庫県でも氷ノ山や扇ノ山に立派な林が見られます。この夏緑樹を代表するブナが六甲山にも生育しています。近年、次世代を担う幼木の生育が良好ではないことから、「ブナを植える会」の方々を中心に、幼木の植栽や下草刈りなどの取り組みが行われています。

ここがポイント

見る 白っぽい樹皮を持つことと、大きな木が多いことから、林の中でひときわ目立ちます。
六甲山では、イヌブナとともにほかの樹木よりも早く芽吹きます。ほとんどの樹木が葉をつけていない4月の下旬に、黄緑色の葉を広げているのはブナとイヌブナです。六甲有馬ロープウェイに乗れば、一目にして生育地を見つけることができます。
味わう 果実は小さな三角すいの形をしています。そのままで食べることができます。
触る 樹皮は白っぽくてなめらかです。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 おもに海抜700m以上に点々と生育しています。六甲山には、130本程度しか残っていません。観察するなら、裏六甲では紅葉谷が、表六甲では石宝殿周辺がおすすめです。最近では、裏六甲ドライブウェイ沿いでも大木が発見されました。

ブナ−シラキ群集の中心となる樹木です。六甲山では急な斜面や岩が露出しているような、人の近づきにくい所に生育しているものがほとんどです。緩やかな斜面では、過去に伐採されつくしてしまい、なくなってしまったのかもしれません。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

イヌブナ 葉と樹皮で見わけられます。ブナは葉の裏に毛がなく、樹皮は白っぽくてなめらかです。