とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

クヌギ

科名 : ブナ
初級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

里山の代表種として「クヌギやコナラの林」とひとくくりにまとめらてしまうクヌギです。しかし、コナラに比べると圧倒的に分布量は少なく、目にする機会もぐっと少なくなります。クヌギは、明治36年以降に緑化樹木として植栽されてきました。おそらくもともとクヌギの自生はなく、今あるクヌギのほとんどすべては、この植栽に由来するものと考えられます。

ここがポイント

見る コナラに比べて、まっすぐに伸びる幹、細かく割れる樹皮が特徴的です。葉は、細長い楕円形で、縁には柔らかいトゲ状の鋸歯が伸びています。
見る 傷ついた幹から出る樹液は、昆虫の大好物です。クワガタ、カブトムシ、オオムラサキなどの昆虫たちが蜜を吸いにやってきます。スズメバチもよく来ているので、観察するときは注意して下さいね。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 植栽に由来するため、局所的に群生します。保久良神社周辺、烏原貯水池付近、甲南女子大学の裏山などに林を作っています。

一般に、クヌギはコナラに比べてより湿潤な場所を好み、山麓や斜面の下部に植栽されます。またクヌギは炭、椎茸のほだ木などに適しており、全国的にも植栽されています。兵庫県川西市の黒川では、クヌギを原木にした茶道用の高級な道具炭が生産されています。

  自然林 二次林 植林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

アベマキ
クリ
クヌギ、アベマキ、クリの3種は葉の形がよく似ています。アベマキの葉だけは、裏に毛が生えていて白く見えます。クリの葉だけ、トゲ状の鋸歯にも葉緑素があり、緑色をしています。