とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

シラカシ

科名 : ブナ
中級
分類 : 照葉樹
 

この樹木について

シラカシは、照葉樹林を代表するカシの仲間です。公園樹や庭木としてよく利用されているため、山よりも都会で見かける機会のほうが多いかもしれません。六甲山でも、昭和17年以降、再度谷、天王谷などで植栽されており、自生種との区別が難しくなっています。葉が白いからではなく、材の色が白いカシであるという意味から「シラカシ(白樫)」という名がついています。藍那(神戸市北区山田町)の樫材は、農具や大工道具の柄、船具用材として、古くから名高いものでした。文献:「山田郷土誌 第2編」(山田郷土史編纂委員会,1979)

ここがポイント

見る 葉は細長く、縁には小さな鋸歯があります。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 おもに照葉樹林帯に分布しています。

ウラジロガシ−サカキ群集を中心に生育しています。また、再度山周辺の二次林に多く生育するほか、表六甲の各地に点在しています。

  自然林 二次林 植林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

ウラジロガシ 葉の裏の色で見分けることができます。シラカシは淡い緑色、ウラジロガシは明らかな白色です。
アラカシ 葉の形で見分けることができます。アラカシの葉はシラカシの葉よりも幅広く、葉の鋸歯も粗くなります。