とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

エノキ

科名 : ニレ
初級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

六甲山の谷沿いでよく見られる夏緑高木です。名前の由来は器具の柄に使われるからだとか、よく燃えるので「燃え木」と呼んでいたのが転訛したとか多説あるようです。エノキの葉は、オオムラサキを始め多くの蝶の食草になっています。タマムシもエノキに産卵するので、探してみると美しい昆虫たちに出会えるかもしれません。

ここがポイント

見る エノキの幹には横縞があってザラザラしています。谷沿いで白っぽい幹の高木を見かけたらエノキの可能性大です。また、葉の鋸歯は先端の方にしかなく、その基部は左右非対称になっています。
味わう エノキの実はオレンジ色で多くの鳥に好まれます。とても甘く、人間でも食べることができます。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 谷部を中心に分布しています。トゥエンティクロス、烏原貯水池周辺、住吉川沿いでよく見られます。特に堰堤付近では、大木を見ることができます。

その名のとおり、エノキ林(エノキ−ムクノキ群集)の指標となる樹木です。ムクノキやクマノミズキなど一緒に、谷沿いなどの不安定な立地に生えています。

  自然林 二次林 植林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

ムクノキ
ケヤキ
ムクノキもケヤキも、葉の基部にまで鋸歯があるので区別できます。また、樹皮を見ると、ムクノキは幹に縦縞が入るので見分けることができます。