とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:全縁

タムシバ

科名 : モクレン
中級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

六甲山系の明るい林内で見られる夏緑高木です。4月上旬、まだほかの木々が芽吹く前、山の斜面に白い花を咲かせた木が点々と見えたなら、それがタムシバです。近づいて花を見ると、コブシの花に似ています。有馬などでは、タムシバのことをコブシと呼ぶこともあります。花のつき具合は、年によって違うようで、たくさん咲く年と、少ない年があるようです。

ここがポイント

見る 冬芽は棍棒のように大きくなります。葉の裏は白みを帯び、枝は緑色です。
嗅ぐ 葉や枝をちぎると、さわやかな芳香があります。
味わう 葉をかむと、歯磨き粉のような味がします。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 表六甲の海抜300m以上と裏六甲に広く分布しています。特に照葉樹林帯の上部からブナ帯(海抜450m以上)に分布が集中しています。

裏六甲の明るい林に多く分布しています。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

コブシ 林の中で街路樹や庭木としてもおなじみのコブシを見かけることがあります。このコブシは緑化事業で植栽されたものや、庭木などからタネが運ばれてきて芽生えたものです。
タムシバとは葉の裏の色や味で見わけることができます。コブシの葉の裏は緑色で、かんでも歯磨き粉のような味はしません。