とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:波うつ

クスノキ

科名 : クスノキ
初級
分類 : 照葉樹
 

この樹木について

クスノキの仲間(クスノキ科)の植物には、匂いのする木が多いのが特徴です。クスノキは、中でも、香りが強く、タンスから出したばかりの着物の匂いとして知ってる人も多いのではないでしょうか。これが、樟脳(しょうのう)の香りです。

ここがポイント

見る 葉に、よく目立つ三本の脈があり、脈の分岐点に、プチっとふくれた小さな白い点があります。この中は空洞で、目では見えないくらいに小さなダニが棲んでいるようです。
嗅ぐ 葉や枝を折った時の匂いが特徴です。これが、防虫剤として知られる「樟脳(しょうのう)」の香りです。嗅覚で植物を嗅ぎ分けるのも、植物をマスターする第一歩です。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 新神戸駅から須磨にかけて多く見られます。再度山のドライブウェイ沿いの二本松から大龍寺にかけての道沿いだと、立派な林(クスノキ群落)を見ることができます。新神戸ロープウェーに乗ると、大木の樹冠を真上からを見ることができます。山麓の神社(生田神社、湊川神社、長田神社など)でも、大木を見ることができます。

大木のイメージから、自然林の代表選手のように思っていませんか? じつは、クスノキは日本には自生しておらず、六甲山のクスノキも植栽に由来しています。神社の大木といっても、地域の林を反映している場合と、利用目的で植えられたものがある、という一例です。

  自然林 二次林 植林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

ヤブニッケイ
シロダモ
葉は似ているので、匂いで区別すれのが簡単です。葉や茎を折って、樟脳の香りがすれば、クスノキ。ニッキやシナモンの香りがすればヤブニッケイ。シロダモにはほとんど香りがありません。