とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:全縁

クロモジ

科名 : クスノキ
初級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

よい香りのする樹木の横綱です。五感の「臭覚」を使えば、一度におえば記憶に残る樹木となるでしょう。ブナ林、コナラ林などの夏緑林の低木を代表種する樹木で、すぐに見つけることができます。和名の黒文字(くろもじ)は枝に黒斑があり、文字のように見えたことによります。また、クロモジによく似た木として、ウスゲクロモジ、ヒメクロモジが生育します。

ここがポイント

見る 緑色で、黒い斑紋のある枝がクロモジの特徴です。葉の表面には短毛があります。
嗅ぐ 枝を折り匂うと独特のさわやかな芳香があります。和菓子に添える皮付きの爪楊枝(つまようじ)にも用いられています。 その楊枝も折ると、よい香りを感じます。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 六甲山のほぼ全域に生育しますが、表六甲では海抜約350m以上でぐっと多くなります。

六甲山の全山系のいたる所で見られる樹木の一つで、照葉樹林、夏緑林、アカマツ二次林の林内、林縁などに広く生育しています。特にブナ−シラキ群集では75%以上、アカマツ−モチツツジ群集、コナラ−アベマキ群集、オオバヤシャブシ群落では半数以上の調査地点で見られます。

  自然林 二次林 植林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

ウスゲクロモジ クロモジよりも葉が薄く、表面には短毛がありません。
ヒメクロモジ 花の数が3〜5個と、クロモジに比べて少ないです。